Page 16 - NY Japion
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趣味の集い 平日の夜、ニューヨーク 混声合唱団(NYMC)の 団員たちが日系人会館に 集まる。この日は、 月 日紗綾(さや)さんは語る。 練習では、今回挑戦する 曲の一つで、イギリスの作曲ン語を駆使し、表現豊かに 歌い上げる団員たちの眼 差しは真剣そのものだ。演となる周斯敏(しゅうき びん)さんは「しっかり暗譜 して、全員で一つの音楽を 作りたい」と意気込む。イスをしてくれます。今は 大きな声を出して歌うの がとにかく楽しい」と明る い笑顔で話した。(土)に開催する定期演奏 会に向けて、いつも以上に 熱のこもった練習を繰り広 げた。NYMCは今年で創 立 年目。年齢、職業もさ まざまなバックグラウンド を持つ女性 人、男性5人 で構成されている。家ボブ・チルコット作曲の 沖縄三線(さんしん)の ジャズ風のミサ曲「A Little 伴奏と合わせる「さとうき 所属3年目の佐藤あき さんは「今年は結婚に出産 といろいろあった年。米国 生活で寂しいこともありま すが、自分の母と同世代の 方も一緒に活動していて癒 やされます」と語る。 創設時からのメンバーの 遠田礎史さんは、初心者と して始め、今ではミュージッ クマネジャーも務める。「私 が中心となって選曲しまし た。いろいろな曲をちりば めたおもちゃ箱のような内 容です。少人数ですが、しっ かり響きを作りたい」と語 る。 今回の演奏会では約曲を披露する予定で、「毎年さまざまなジャンルの曲に挑戦するのがこの合唱団の特徴」と指揮者のコルナ・ が入る。普段使わないラテにまとめていく。団員同士 の絆の強さも感じた瞬間 だった。は、「コーラスは全くの初心者 。楽 譜 が 読 め な く て も 、 本 番 で は 約 1 年 か け て 音源を聴いて音を覚えら 作り上げてきたハーモニー れますし、みんながアドバ を披露する。Jazz Mass」から歌い始め た。ラテン語の歌詞で、グル ービーな「キリエ」、スウィ ングする「グローリア」な ど、それぞれ違うメロディ ーの5曲で構成される難し い曲だ。「もっとベタな感じ で歌ってみましょう!」「ラ テン語の『R』は英語と違っ て、はっきり発音してくだ さい」とコルナさんの指導び畑」では、「『ざわわ』という歌詞は、音を引くように表現しましょう」と指導。イメージを伝えるために、体全体を揺らすコルナさんのユーモラスな姿に一同は微笑みながらも互いにアイコ 3月に入団したばかり ンタクトを取り歌声を一つ のマードック・由美子さん 今回が最後の演奏会出今週のディレクターコルナ・紗綾さん NYMCは一言で表現すると「とにかく元気!」 です。経験も年齢も仕事もばらばらで、皆違う背 景を持っていますが、音楽が大好きな人たちが 集まっているので、学生の頃の部活のような楽しくてにぎやかな雰囲気です。年に一度定期演 奏会を開いていて、1年を通して、そこで披露す る曲を練習しています。本番前には、パートごと に週末に合宿をして練習する熱心な団員もいる んですよ。練習以外でもお互いの誕生日会を開 いたりして、仲も良いので、ニューヨークでもっと 友達の輪を広げたいと思っている人もぜひ一度 見 学 に 来 て 、私 た ち の 音 楽 を 聴 い て み て く だ さ い。未経験でも、音楽には興味があるけど楽譜 が読めないという人でも大歓迎です。参加者集まれ! 毎週火曜日午後7時から日系人会で練習している。 定期公演は19日(土)午後3時開演。The Church of the Holy Trinit(y 316 E. 88th St.)で開催。 ■問い合わせnymcinfo@gmail.com Web: www.nymc.net16 222011 19Friday, November 18, 2016 Vol. 891 16 ||COMMUNITY ニューヨーク混声合唱団音楽で伝えたい 仲間と奏でる美しい響き皆、1日の仕事を終えてからの練習だが、元気いっぱい。この日の練習は定期公演に向 けていつも以上に熱がこもっていた▶今回の定期公演では沖縄の 曲も披露する。練習では、本番さ ながら三線を入れて練習した◀ 年 齢 、職 業 も さ ま ざ ま な 団 員で構成されるNYMC