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05|Vol. 851|Friday, February 12, 2016 専門家に聞くプロリーグで 3カ月球団で 6カ月®Weekly NY Japion2016年2月12日号(No.851)______________インターンの重要性 インターン経験は就職にどの程度有利 になるのか。グローバル人材派遣のインテ レッセ・インターナショナル(iiicareer)のコ ンサルタント、ダダリオしょうこさんと、加藤 有沙さんに話を聞いた。Q AQ AQ APresident / Publisher大西 仁 Hitoshi OnishiEditor in Chief田中真太郎 ShintaroTanakaEditor甲斐田雅子 Masako Kaida 五十嵐由紀 Yuki IgarashiDesigner須藤幸子 Sachiko Suto 吉田和恵 Kazue Yoshida 林敦 Atsushi Hayashi 平賀マリー Marie HiragaSales吉田政道 Masamichi Yoshida 清水香里 Kaori ShimizuAccounting釼持雅代 Masayo KemmochiMember, TPNY, LLC 新谷哲士 Tetsuji ShintaniTrend Pot NY, LLC40 Exchange Pl., Suite 1902 New York, NY 10005TEL: 212-431-9970TEL: 1-800-535-6863FAX: 212-431-9960 www.ejapion.com info@trendpot.com©2016 Weekly NY Japion本紙掲載の記事・写真の無断複 写、複製、転載を禁じます。本紙に 掲載された広告内容に関しまして はジャピオンは一切責任を負いか ねます。記事提供:共同通信社 ______________Weekly NY Japion は、トライステ イトエリア(NY・NJ・CT)とボストン、ワ シントンDCエリアで毎週24,000部発 行 し て い ま す 。一 部 レ ン タ ル ビ デ オ店によるマンハッタン地 区オフ ィスデリバリーでも入 手 できます 。 www.ejapion.comでもジャピオンの 記事がご覧になれます。渡邉邦彦さん 静岡県生まれ。日本大学 商学部卒業後、商社を経 て野球独立リーグやJリー グ徳 島ヴォルティスで営 業 を 経 験 し 、2 0 1 3 年 来 米 。サ ザ ン ニ ュ ー ハ ン プ シャー大大学院スポーツマ ネジメント修士課程修了。 メジャーリーグ・サッカー(MLS)マーケティング部 でインターンを経験。益田祐介さん 埼玉県生まれ。帝京大学 経済学部経営学科スポ ーツ経営コース卒業。カリ フォルニア大学リバーサイド 校 に 留 学 し 、ス ポ ー ツ マ ネ ジ メ ン ト 専 攻 で 準 修 士 課程修了。2015年3月か らマイナーリーグの1Aスタ テン・アイランドヤンキース のチケット販売部門でイン ターンを経験。渡邉さんにとっての インターンとは自分の全てをつぎ込んで、 自分の能力を上げられる 場所。益田さんにとっての インターンとは自分の本当にやりたいこと を確かめる場所。やりがいと悔しさ経験は日本で生かす関われる可能性を知った。 働いた。 い。いつも悔しさをバネに  高校2年生のとき、プロ 概念に初めて触れた。中学 野球、近鉄バッファローズの まで続けた野球をけがで 球団売却問題が起こり、そ 断念したが、競技者でなく のとき、「球団経営」という ても仕事としてスポーツに  卒業後もインターンを諦めずに夢を実現新たな目標立てるーツ業界に転職し、四国ア イランドリーグやJ2徳 島ヴォルティスで営業を経 験。本場で挑戦したいと米 国に留学した。けやった上でのことだった集がなかったため就職はか なわなかったが、「学んだこ とがたくさんあった」と満  留学先にはスポーツ優 判し、マーケティング部門、 秀校を選び、入学と同時 コンプライアンス部門を手 に、大学チームの運営をす 伝う機会を得た。 るアスレチック部署に直談   日本では商社からスポ  当初から、目標はメジャ ーリーグ・サッカー(ML S)で働くこと。「4大スポ ーツリーグに追い付くた め、米国のスポーツ経営の 中でも、革新的で、最新のマ ーケティング方法を取り入 れている」から。と連絡してくれた。シーズ ンも終盤、短期間のインタ ーンだが飛び込んだ。上で、いずれ球団経営の道 に進みたい」益田祐介さんと言われました。でも、全 然苦じゃなかった。やりた いことをやっている充実感 がありました」  他のマイナー球団からパ ートタイムの仕事のオファ ーはあったが断った。「今、 何がやりたいかと考えて、 得た経験を日本で生かそ うと。本当にやりたいこと をやらないとだめだという ことを学びましたから」渡邉邦彦さんは、半年以上過ぎてから。 足している。 MLSと大学が業務提携   「やったらそこから学ぶ し、インターン枠を設けた ものが必ずあって、失敗は のだ。卒業生も対象となっ ない。自分もビジネスの世 たため、教授が「推薦する」 界で経験を積み、成長した  日本の大学でスポーツ経営学を学んだ後、カリフォルニア大学リバーサイド校に留学。学位取得のためのインターン先に選んだのが1A球団、スタテンアイランド・ヤンキースだった。 続けた。プロモーションで賞  「夢は『地元密着型球団』 を作ること。実際の現場で その仕組みを見られたこと が一番の経験でした」をもらうほど成功を収め た球団での仕事はやりがい があった。正社員に、と希望 したが、経営トップの交代 があり、働きぶりを評価し てくれていた上司が球団を 去り、その道が閉ざされた。  チケット販売部門で無給 インターンとして、プロモ ーションのため地元の商店 をくまなく回ったり、試合 の日は観客の案内したり と、早朝から深夜過ぎまで  「それを理由にしたくな いです。力が不十分だった と思わないと次に進めな  しかし、卒業と同時に応 募したMLSのインターン プログラムでは、最終面接 に残ったが不合格。  「NBA、MLBなど他 のリーグで実績のある人は もちろん、世界各国からあ らゆるビジネスで成功した 人たちが集まっていること を知りました」  「勉強も含め、やれるだ  希望するポジションで募  「無給なのによくやるね、 進んできたので」ので仕方がないと思った」   再びチャンスが訪れたの


































































































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