Page 4 - NY JAPION
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穴井志保さん 熊本県生まれ。高校卒業後、 モデルなど、タレント活動を開 始。女優の勉強をするため、ま た海外への憧れから、2008年 に渡米。食に興味を持ち始め、 現在、語学学校に通いながら ヘルシーフードを提供するカフ ェでインターンを継続中。大津暁(しょう)さん 中国青島生まれ。父は日本人、 母は中国人。14歳に日本に移り、短大を卒業後に来米。セン トラルワシントン大学ビジネス学 部でマーケティングを専攻。卒 業後、2015年1月にニューヨ ークに移る。マーケティング会 社などでインターンを継続中。穴井さんにとってのインターンとは長期間やることで、より深く学べる場所。英語 力やコミュニケーション能力を鍛えられる。インターンだが、商品の下ごしらえ、準備といった仕 事も任されている。お客さんとの会話も楽しめるよう になった肉や乳製品を一切使用しないビーガンの肉まんを 考案。肉の代わりに、大豆をテンペ菌で発酵させ たテンペを使用している大津さんにとってのインターンとは仕事の基礎を学ぶ場所。尊敬できる人たちに 出会える機会があるところ。タイムズスクエアの大みそかのカウントダウンイベ ントに向けた準備をしているところ。カメラマンのア シスタンとして働いたボランティアとして関わるNPO法人JaNetでの一 コマ。さまざまな活動に積極的に関わることでネット ワークが広がり、インターンの声が掛かることもカフェで 継続中Friday, February12, 2016|Vol. 851|04 COVER STORYマーケティング 会社で継続中限られた期間で経験を現場で学ぶ大切なこと  「世界の中心、ニューヨー   マーケティングの分野で クで最先端のマーケティン 興味があるのはPR、広 グの勉強がしたい!」と考 告、イベント、コンサル。自 えて、文字通りスーツケー 分でリサーチをしてインタ ス一つで当地に到着した。 ーン先を探し、NPO法人 子供服販売店に就職した JaNetなど日系コミュ が3カ月ほどで退職した。 ニティーの団体にも積極的  「仕事を続けていれば、 に参加し、ネットワークも像の制作でアシスタントを 経験。本番に向けて準備に 駆け回った。は何でもできる」と思ってい たかもしれない、と振り返 る。部門でインターンを続けてそこでしか得られない体 験、学ぶことはあったと思 います。でも同時に、OPT の1年で帰国するかもしれ ない状況で、勉強するチャ ンスを逃したくなかった」築いた。  タイムズスクエアの大みいる。  インターンを通じて、尊NYらしい食文化学ぶ 現場で知識と技術磨く  語学学校に通いながら、 ながら商品の下ごしらえ、 ベジタリアンやビーガン 準備の他、新メニューの考(卵や乳製品を取らない菜 案まで任されている。 食主義)フードを提供する   日本での芸能活動の幅 カフェ、「マイキッチン・イ を広げるための女優の勉強 ン・ブルックリン」でインタ と、英語を学ぶため、20 ーンを続けている。昨年6 08年来米した。 月からインターンを始め、   ニューヨークで暮らすうはまだ一般的ではない、ビり、友人と供にフリーマー ケットに出店していたとき に、「マイキッチン・イン・ブ ルックリン」オーナー、池田 こずえさんに、「うちでイン ターンをしないか」と声を 掛けられた。インターンで は、これまで学んできた中 でも考えもしなかった、み そや甘酒という新食材と の出合いがあった。を学びました」  自身が考案したメニュー今も「まだ学ぶことがあ る」と、週に5回勤務してい る。ちに、米国の食事情にも興 味が湧いてくる。実家は父 親が経営する洋食屋だっ た。幼いころから父の姿を 見ていて、食には興味があーガンやグルテンフリー (小麦などに含まれるグル テンを使用していない食 事)などのヘルシーフード で、ビーガンフードのシェフ と知り合い、興味はさらにがすでに商品として店頭に 並んでいる。「自由に考案し て、オーナーに相談して、調 整しながら作りました。お 客さんの反応が良いと自 信にもつながります」  同店のオーナーやシェフから、ヘルシーフードに関する知識や調理法を学び った。引かれたのは日本で大津暁さんそかのカウントダウンイベ ントに関わっているマーケ ティング会社では、クライ アント向けのPR映像、画  しかしカウントダウン当 日、現場のフォトグラファー に、進行が違うオフィス用 のスケジュール表を渡す失 敗を犯した。  「知識の前に、人のことを 考え、何をしてほしいと思 っているか考えて行動する ことが仕事の基本だと学敬できる人たちと出会った穴井志保さん  「コピー屋で2種類のコ ピーをお願いしたのに、1 種類しかコピーされていな かったのですが、最終確認 しなかった私のミス」びました」  今、あらゆる業界の動きことも大きいという。  「彼らの立ち居振る舞い から教えられることも多 い。人との接し方、言葉の使 い方、物事への対処の仕方  学校で勉強してきたか ら、知識が豊富だと思い、 独りよがりになって「自分分の姿を思い描いている。   「逆算して考えると、今 勉強することは、どんなこ深まった。  「自分でも一定の期間ビ  当初は難しかった英語で の説明にも、自信が付き始 めているという。ーガン生活をしてみて、ど んな体質改善が見られる か試しました。また同時に シェフから、食材の知識、調 理法も教えてもらいまし た」  「甘酒を野菜のスムージ ーに入れると甘みが増し て、飲みやすい。酵素も含 まれているので体にも良 い。全く知らなかったこと  「いずれは発酵食品を使 った健康的なメニューを米 国全土広げ、日本にもビー ガンを発信するという目  ビーガンスイーツを作標も生まれました」が早い。知識も新しいものに塗り替えられていると実感する。だから、「まだまだ足りない」と感じて、現在も同社の他、コンサルティング業務のアシスタント、 とにも代えがたい大切なこ飲食店ではマーケティングとだと思っています」を間近で見て学びます」   5年後には、起業した自


































































































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