Page 3 - NY Japion
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03|Vol. 890|Friday, November 11, 2016 COVER STORYお話を聞いた人LICってどんなエリア?展を遂げてきました」  ビジネスも同様で、20 12年の航空会社ジェット ブルー本社の転入など、多まずは、エリアを知るべく、近年の開発、特徴につ いて地域の経済活動を支援する民間団体、LICパ ートナーシップのプレジデント、エリザベス・ラス キンさんに話を聞いた。くの企業が、家賃が安く、 敷地の広いLICに移って きていることが大きく取り 上げられるが、例えばテレ ビ・映画の撮影スタジオ、シ ルバーカップ・スタジオや アストリアにあるカウフマLIC発展への道のりしての価値を見出した、認  近年のLIC発展の要 因は、「ニューヨーク市のほ ぼ中心に位置し、マンハッタ ンやブルックリンへ、またラ ガーディア空港へのアクセ ルが良いこと。また地下鉄 N、W、R、E、F、M、G、7 でエリアのどこにでもリー チしやすい地理的要素が あります」とラスキンさん。 きたと語る。これまでは「いろいろなと ころに近いけれど何もない エリア」という認識だった が、ウオーターフロントの 再開発などを経て、多くの 人が住む場所、働く場所と  「きらびやかなウォータ ーフロントの再開発に目が 行きがちですが、一方でそ うしたものがエリアのアン カー(イカリ)となって、地 域が整備され、店が増え発  「今確かに爆発的に発展 しているように見えます が、何か一つの出来事がきっ かけではなく、長い時間を かけていくつもの小さなこ とが起こり、今ようやく花 開いたと感じています」地理的に言えばアストリ アだが、LICアート・ア ライアンスに所属してい て、LICとの関わりを表 明している。識の変化が大きいという。   ただし、この発展は、過 去数年で突然起こったことではないとラスキンさん。 ン・アストリア・スタジオな1990年にシティグルー プビルが建てられ、200 0年にはニューヨーク現代 美術館と提携したMo M A PS1がオープン。それ らを中心に街が発展してど、かねてからある産業も 存続し、その影響で映像、 デザイン、IT関連などの 新興のクリエーティブ系の ビジネスが増え始め、土台 を作ってきたという。般的なLICの境界線は 北が ストリート、南がニ ュートン川、東がバンダム ストリートという認識だ が、ラスキンさんは、「独立 市のころと同じとまではい きませんが、地理的なもの よりも意識は広い」と話 す。その理由として、他のク イーンズのエリアは、住民 層や文化、産業などで強い 特徴を持っているが、LI Cにはそうした特徴といえ るものがないからではないーや住民が多い」と指摘すブランドとしてのLIC   LICは1898年に  「私たちは、住民をはじ め、ビジネス、テクノロジ ー、観光などさまざまなも のを、大きな流れとしてのニューヨーク市に統合され る前は独立した市として 存在し、当時は隣接するア ストリア、サニーサイドの一 部も含んでいた。現在の一かと分析。  それゆえ、「地理的な考『LIC』として一つにする のが仕事なのです」といい、 エリアとしてよりも、もは やブランドとして機能して いるLICの側面を語っ た。今後も発展が続くLI Cから目が離せない。えではなく、商業圏、文化 圏としての『LIC』を意 識しているビジネスオーナる。  例えばノグチ美術館は、LIC Pertnership PresidentLICエリザベス・ラスキンさん www.longislandcityqueens.c omLIC Partnershipは先月末に、新ッ シ ュ を は じ め 、 大 手 企 業 の 転 入 な ど 、 最 近 何 か と 話 題の多いクイーンズ区ロングアイランドシティー(L I C )。今回はそんなL I C を探索してみた。しいウェブサイト(www.LICQN S.com)をローンチ。LICを訪れる 人 の た め に 、美 術 館 や レ スト ラ ン、ホテル、イベントの情報のほ か、同地のビジネス動向、開発の 進捗や空きスペースが分かるマッップで最新情報を発信。36LICのウオーターフロントでは高層住宅の建築ラッシュが続く。ガ ラス張りの建物が多く、まるで近未来都市の様相だウウオオ今、話題のーータターーフフロロンントトやを探訪や街街中中ででのの高高層層ビビルルのの建建築築ララ


































































































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