Page 3 - NY Japion
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03|Vol. 868|Friday, June 10, 2016 COVER STORY10ビビーーココンンくををくビーコンの魅力を語ってくれたロウ一家の左からフィンくん、ゲ イルさん、サムさん鉄道=グランドセント ラル駅からメトロノース 鉄道ハドソンラインで 約90分。ハーレムBeacon 125ストリート駅から 80分。Metro North Hudson Lin車=ジョージ・ワシント ン・ブリッジを渡り、 Palisades Interstate Pkwy Nを北上、およ そ90分neeGrand Central StationGNYからBeaconへの行き方セニック・ハドソンズ・ロング・デック・パーク内のビ ーコンポイント(写真上)とビーコンの繁華街、メ ーンストリート(同下)グランドセントラル駅からメトロノース鉄道ハドソンラ インに乗ることおよそ90分。ハドソン川沿いの美しい 景観と豊かな自然に恵まれた街、ビーコンがある。今 回は週末に出掛けるのにぴったりのこの街の魅力を 紹介する。時がゆったり流れる  豊かな自然がある街完成した人工の埠頭。ハド ソン川の満干によって姿を 変える桟橋、ビーコンポイ ント(ジョージ・トラカス 作)のようなアート作品が さりげなく配置され、草木 が茂る敷地にはボードウ オークや散歩道が走り、川 と平行してトレイルが伸び る。カヤックやセーリング が楽しめるのも魅力だ。サムさん、ゲイルさん、そしてフィンくんのロウ一家 に住民から見たビーコンの魅力を聞いた。  ビーコンは、廃工場を改 ら移り住んだ理由も、この 装して作られた世界最大 自然が魅力的だったから 規模の現代美術館ディア・ だ。ゲイルさんがおすすめ ビーコン、そしてミステリ するのは、ハドソン川沿いに アスな外観の城跡が見ら 点在する数々の公園群。中 れるハドソン川に浮かぶ、 でもメトロノース鉄道ビー  実は公園群の開発は、街の歴史と結び付いている。この街は長らく工場の街として栄えてきたが1960年代以降産業が衰退、多くの工場が閉鎖されたディア・ビーコンが登場する前には、廃頽した時期もあった。一見自然をうまく利用して作られたように見える公園も、以前はごみ投棄場で、汚染された土地だった。ハドソン川の景観を長年守 昼は自然を堪能 り続けている非営利環境 夜はダインアウト 保護団体、スループ・クリアウオーターやセニックハ   地元紙、ポーキプシージポレペル島(通称バナーマ ンズ島)へのツアーを目当て に週末ともなると多くの観 光客が市内から訪れる。コン駅に隣接するセニッ ク・ハドソンズ・ロング・デッ ク・パークには、息子のフィ ンくんを伴い週に4回は訪 れるそうだ。  しかし、地元住民のサム さんとゲイルさんは、「ここ に来たら自然と戯れて、シ ティーでは味わえないゆっ たりとした時間を過ごし てほしい」と話す。2年ほど 前に一家がマンハッタンか街の再生と共に 開発された公園ドソンが地道に活動し、再 ャーナルの報道によると、 開発を続けてきた成果だ ブルックリンからの移住者 とゲイルさんは力説する。 は過去5年ほどで100  この公園は2004年 から 年の月日をかけて0人以上に及んだという (現在人口はおよそ1万5 000人)。その内訳は、ロウ一家同様、若い家族の他、 アーティストが多いそう だ。そうした若い住民層を 反映し、繁華街のメーンス トリートには次々におしゃ れな新しい店がオープンし ているという。  「おいしいレストラン、新 しい店がいっぱい。昼はゆっ たり、夜はダインアウトし て楽しめるよ」とサムさん がすすめてくれた。歩


































































































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