巻頭特集

観なきゃソン!全米 オープンテニス

世界4大大会(グランドスラム)の一つとなる、全米オープンテニス。世界的に有名な選手たちの試合が間近で観れる、数少ない機会を利用し、ぜひコートへ観戦に行ってみよう。知っているようで意外と知らない!? お得な情報と共に、今回は大会の魅力を紹介していく。

※各選手の世界ランキングは、8月12日現在のものです


昨年を振り返りつつ、今大会を大胆予測

間もなく開幕する全米オープンテニス。今年の見どころや出場選手の特長などを、ニューヨーク在住でテニス歴47年、テニスコーチもされている綛谷昌生(かせたに・まさき)さんに話を聞いた。

 

ー昨年の大会はいかがでしたか?

まず、何といっても大坂なおみ選手の優勝ですね。観客全員がセリーナ・ウィリアムズ選手を応援する中、あの状況を見事乗り越え、初優勝した大坂選手は本当にすごかったと思います。僕もあの試合を観に行きましたが、今まで一度も感じたことのない、異様なな雰囲気を場内で感じました。

 

 

男子は、準決勝で錦織圭選手とノバク・ジョコビッチ選手が対戦するなど、女子同様、見どころも多くありましたが、最後は手堅く優勝をものにしたジョコビッチ選手が、強かったですね。

 

ー今年の男子シングルスの見どころは?

ここ数年、絶対王者として君臨する、世界ランキング1位のジョコビッチ選手が本命だと思います。彼に続くのが、ロジャー・フェデラー選手とラファエル・ナダル選手。この3人の優勝争いになると思います。 

その中で、錦織選手がどこまで食い下がれるかが、鍵ですね。彼には、偶数年に好成績を残す「隔年の法則」があるんです。この法則がまだ続くなら、奇数年の今年は厳しい大会になります。彼自身もこの法則を打破したい気持ちだと思います。ぜひ勝ち進んでほしいですね。

 

 

ー一方、女子シングルスはどうでしょう?

「正直、女子は分からないですね。誰が獲ってもおかしくないほど混戦中です。

実際、今年の4大大会では、全豪は大坂選手、全仏は、アシュリー・バーティー選手、全英はシモナ・ハレプ選手と、それぞれ違う選手が優勝しています。セリーナ選手は、昨年のあの悔しさを挽回したいと思いますが、若手選手たちが活躍する中、正直、難しいのではないかと思います。昨年優勝した大坂選手には、もちろん勝ち進んでほしいですが、本当に女子に関しては誰が優勝するのか、予測がつかないですね。

 

 

果たして、どの選手が優勝を手にするのか、男女ともに熱戦が繰り広げられる本戦は、26日(月)から始まる。

次ページでは、注目の日本人選手を紹介していく。

 

綛谷昌生さん
ビジネスコーディネーター兼テニスコーチ
テニス歴47年。過去に全日本学生選手権に出場

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1245

春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜

桜の花も満開を迎え春の行楽シーズンがやって来た。ニューヨーク市内から日帰りできるハドソン川流域・キャッツキル山麓の人気のスポットを紹介しよう。

Vol. 1244

オーェックしよ

コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。

Vol. 1243

お引越し

新年度スタートの今頃から初夏にかけては帰国や転勤、子供の独立などさまざまな引越しが街中で繰り広げられる。一方で、米国での引越しには、遅延、破損などトラブルがつきもの、とも言われる。話題の米系業者への独占取材をはじめ、安心して引越しするための「すぐに役立つ」アドバイスや心得をまとめた。