今週のニュースダイジェスト<〜10月4日>

1週間のNY近郊の話題をチェック


<ニューヨークシティー>

NY市長を起訴 初公判で無罪主張

収賄、電信詐欺、外国からの違法献金勧誘など五つの罪で起訴されたニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、先月27日午後、連邦裁判所で行われた初公判で無罪を主張した。同日付ゴッサミストが伝えた。起訴状によると、アダムス氏はブルックリン区長時代から2021年、25年の市長選挙にかけて外国の寄付者から違法に献金を受け取り、市長就任後も違法な選挙基金計画が続いていたとしているが、市長はいかなる不正行為も否定し、争う姿勢を見せた。連邦地裁のキャサリン・パーカー判事は、刑事告発された現職初の市長に、証人や関係者との接触を禁じた。

教育局長が引退表明 市長が後任指名

ニューヨーク市のデビッド・バンクス教育局長の年内引退の発表を受け、同市のエリック・アダムス市長は先月25日、次期局長にメリッサ・アビレス=ラモス副教育局長を指名した。同日付CBSニューヨークが伝えた。ブロンクス区出身のアビレス=ラモス氏は市の公立学校で17年の経験を積んだベテランで、英語教師としてキャリアをスタートさせ、校長、教育長代理、副教育局長などを歴任した。アダムス政権への連邦捜査が続く中、市の首席法律顧問、警察本部長、保健局長らの退任が立て続けに報道されたが、バンクス氏の退任計画については捜査以前から市長に伝えられていた。

<オールバニ>

港湾労働者スト突入 知事は物流に対応

1日午前0時、国際港湾労働組合(ILA)と米国海運連合(USMX)との労使契約が期限を迎え、東海岸とメキシコ湾岸の港湾労働者4万5000人がストライキに突入した。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。14の港の閉鎖で物資の不足や価格高騰が懸念され、長期にわたるストライキは日々数十億ドルの経済損失をもたらす可能性がある。これを受けてキャシー・ホークル州知事は、食料品店や医療施設が必要な物資を確保して営業を続けられるよう24時間体制で対応すると述べた。州保健局は州内の病院や介護施設に個人防護具など重要な物資を60日分備蓄させるよう指示した。

<マンハッタン>

貧困撲滅イベント セントラルパークで

先月28日、セントラルパークで第12回グローバル・シティズン・フェスティバルが開催され、影響力あるエンターテイナー、政治家、活動家らが参加して、極度の貧困に終止符を打つため緊急に行動を起こすよう世界のリーダーに訴えた。先月29日付ABC7ニューヨークが伝えた。貧困撲滅を目指す世界最大のムーブメントとして同イベントは、政府や企業から政策や財政的なコミットメントを引きだすため国連総会と同時期に開催されている。今年はヒュー・ジャックマンさんが7度目のホストを務め、ポスト・マローン、ドージャ・キャットさんらがパフォーマンスを行った。

<ブルックリン>

大雨の5Kレース 失われた英雄追悼

先月29日、ヒュー・ケアリー(旧バッテリー)トンネル入口から「トンネル・トゥ・タワーズ5Kラン&ウォーク」がスタートした。同日付amニューヨークが伝えた。参加者は23年前の9・11、攻撃されたツインタワーまで60ポンドのギアを背負ってトンネルを走り、ビル崩壊で殉職したスティーブン・シラー消防士を追悼し、その道のりを走った。兄でトンネル・トゥ・タワーズ財団創立者のフランクさんは、今年は4万人近くが参加し、英雄たちの記憶を次世代が引き継ごうとしていると語った。財団はチャリティーを通じてファーストレスポンダーや退役軍人とその家族を支援している。

<ブロンクス>

ヤンキース地区優勝 オリオールズ破り

ニューヨーク・ヤンキースは先月26日夜、ボルティモア・オリオールズを10―1で下し、2年ぶりのアメリカンリーグ東地区優勝を決めた。先月27日付NY1が伝えた。アーロン・ジャッジ外野手は5試合連続でホームランを放ち、メジャーリーグ最多の58本目を記録。ジャンカルロ・スタントン外野手も27号ホームランを含む4打点の活躍を見せ、ゲリット・コール投手はポストシーズンでの対決があり得るコービン・バーンズ投手に投げ勝った。ヤンキースは第一ラウンド不戦となり、5日から始まる3戦先勝の地区シリーズのホームフィールドアドバンテージを獲得した。

<ニュージャージー>

違法武器見つかる SNS投稿写真から

ソーシャルメディアの投稿から、ニュージャージー州郊外の住宅に隠された大量の違法武器が発見された。先月26日付CBSニューヨークが伝えた。パサイク郡のトトワ警察署は、カイル・アリーナ被告(35歳)が投稿した、運転中の窓から人々に銃を向ける写真と、銃愛好家のフェイスブックグループに書き込んだコメントのスクリーンショットを匿名の通報者から受け取ったことから捜査に踏み切った。被告が両親と住む家の床下から100個以上のフル装填された大容量の弾倉、大量の弾薬やナイフ、爆発物などが見つかり、被告は武器所持違反、父親は治安紊乱行為で逮捕された。

<ウェストチェスター>

スカースデール 州で最も裕福な町に

コンテンツプラットフォーム、スタッカーによる分析の結果、ウェストチェスター郡のスカースデールがニューヨーク州で最も裕福な町となった。先月26日付パッチが伝えた。米国国勢調査局のアメリカンコミュニティーサーベイ5年間データをもとに、世帯収入中央値から各州の最も裕福な町を決定。同町は世帯収入の中央値が25万ドルと全国の中央値より232・7%高く、さらに74・3%の世帯が年収20万ドル超で、貧困ライン以下の家庭は1・5%だった。町の人口は1万8200人を超え、住民の多くがニューヨーク市に勤務している。

<クイーンズ>

シェルター爆破企て 検察局職員を逮捕

クイーンズ地方検事局のパラリーガルが、自宅の向かいの移民シェルターを爆破するために爆発物を作ろうとして逮捕された。先月28日付NBCニューヨークが伝えた。デレク・クリーバー被告(27歳)は南部国境からの移民の仮住まいとなっているエルムハースト地区のホステルでパーティーが行われていることに不満を募らせ、花火とガソリンなどで簡易爆弾を作り、ドローンで投下しようと目論んでいた。被告の婚約者の同意を得た家宅捜査で、爆弾製造材料が発見された。ニューヨーク移民連盟の会長は、移民が悪者にされることがないよう市の指導者の対応を求めた。

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