今週のニュースダイジェスト＜〜9月20日＞

1週間のNY近郊の話題をチェック

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＜マンハッタン＞9.11追悼式典　テロから23年

ナショナルセプテンバー11メモリアル＆ミュージアムは11日、毎年恒例の9.11追悼式典を開催し、23年前の世界貿易センタービル、ペンタゴン、ユナイテッド航空93便で起きた同時多発テロと1993年2月26日の世界貿易センタービル爆破事件の犠牲者2983人を追悼した。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。6回の黙祷が捧げられ、多くの犠牲者の名前は亡くなった人を直接知らない世代の子供たちによって読み上げられた。バイデン大統領らと共に出席したハリス副大統領とトランプ元大統領は、激しいテレビ選挙討論会から24時間足らずで2度目の握手を交わした。

＜ニュージャージー＞

事故と電車の遅延　朝の通勤乱れる

10日、リンカーントンネルで起きた二つの事故とNJトランジットの遅延により、ニュージャージー州からニューヨーク市へ向かう通勤に大きな影響が出た。同日付CBSニューヨークが伝えた。ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社によると、トンネルの中央管で発生したオートバイ事故とバスの故障が大渋滞を引き起こし、南管の遅延はピーク時にニュージャージーターンパイクとルート3にまで及んだ。加えて午前9時45分頃、変電所の電力トラブルでNJトランジットとアムトラックがペン駅発着便の運行を1時間停止したため、遅延状況がさらに悪化した。

＜ニューヨークシティー＞

NYPD本部長　カバン氏が辞任

ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は12日の記者会見で、NYPDのエドワード・カバン本部長の辞表を受理したと発表した。同日付NY１が伝えた。昨年7月の任命から、初のラテン系の本部長としてNYPDを率いてきたガバン氏辞任のニュースは、アダムス政権への連邦捜査で5日、同氏の携帯やNYPD幹部幹部らの電子機器が捜査員によって押収された後に伝えられていた。アダムス市長は、暫定警察本部長としてFBIの国家脅威センター長を務め、ニューヨークの国土安全保障局を率いた経歴を持つトム・ドンロン氏を指名したと述べた。

＜クイーンズ＞

美術館が職員解雇　カフィーヤ着用理由に

クイーンズ区のノグチ美術館は、パレスチナ人のアイデンティティーの象徴であるカフィーヤを着用していた職員三人を政治的メッセージ、スローガン、シンボルを禁止する服装規定に違反したとして解雇した。11日付ニューヨークタイムズが伝えた。10月7日のハマスによるイスラエル攻撃以来、イスラエルとパレスチナのどちらに連帯を示すかという問題が文化機関を二分しており、同美術館は「全スタッフと来館者に対して安全で包括的な環境を育む責任がある」として規定の変更を行った。数日後、スタッフの約3分の2を占める50人がこれに反対する嘆願書に署名した。

市長選出馬を表明　ラモス州上院議員

クイーンズ区のジェシカ・ラモス州上院議員は13日、来年行われるニューヨーク市長選の予備選挙に出馬することを発表した。同日付ゴッサミストが伝えた。39歳のラモス候補は同区ジャクソンハイツ地区の出身で、コロンビア系米国人一世の進歩派議員。これまで移民危機への対応や自治体サービスの削減など、さまざまな問題でエリック・アダムス市長を声高に批判してきた。現市長の再選阻止のため立候補した民主党四人目で初の女性候補となったが、市会計監査官のブラッド・ランダー候補らとの選挙戦に向け、知名度の向上と十分な資金集めが課題となる。

＜オールバニ＞

ホークル州知事　皮膚がんを公表

ニューヨーク州のキャシー・ホークル州知事は12日、医師から皮膚がんと診断されたことを公表し、13日に切除手術を受けると記者団に述べた。同日付NBCニューヨークが伝えた。数週間前に受けた定期検診の結果、ホークル知事の鼻に基底細胞がんが発見され、「鼻の上にとても小さな斑点がある」と語った。基底細胞がんは皮膚がんの中で最も一般的なものの一つで、早期に発見されれば治癒率が高い。皮膚の表面に留まって、通常ゆっくりと進行するとされ、浅い切開で切除することが多い。66歳のホークル知事は、定期的な健康診断を受けるよう人々に呼びかけた。

＜ロングアイランド＞

司法取引で罪認める　ティンバーレイク氏

6月、酒気帯び運転で逮捕されたジャスティン・ティンバーレイク被告（43歳）は13日、サフォーク郡検察との司法取引で交通違反の軽微な罪を認めた。同日付CNNが伝えた。サグハーバービレッジのカール・イレイス判事は、ティンバーレイク被告に罰金500ドルとニューヨーク州で90日間の運転免許停止処分を科し、また、25時間の地域奉仕活動と公共の安全に関しての声明を出すよう命じた。人気歌手は出廷後に裁判所の前で、一杯でも飲酒をしたら車を運転せず、タクシーを使うなど代替手段を選択するよう呼びかけ、「この会見を見ている皆さんにも私の犯した過ちから学んで欲しい」と述べた。

＜ウェストチェスター＞

行方不明のハイカー　自然保護区で救助

ウェストチェスター郡のトレイルで11日に行方不明になった72歳の男性が、翌日の早朝に保護された。13日付ABCニューヨークが伝えた。ワードポンドリッチ保護区に7マイルのトレイルランニングに出かけたアラン・シャンカーさんは、初めて走る広大な自然保護区でナビゲーションアプリを使用していたが、バッテリーが切れかけ、日が暮れて駐車場に戻らなければ警察に通報するよう妻に電話した後、連絡が途絶えた。倒木などに阻まれ捜索は難航したが、名前を呼びながら続けられた。トライアスロン歴20年のシャンカーさんは発見時、寒さに震えていたが無事だった。

＜ブルックリン＞

地下鉄駅で四人負傷　警官の銃弾を受け

15日午後、ブルックリン区の地下鉄駅でNYPDの警官が銃を発砲し、被弾した四人が負傷した。同日付ニューヨークポストが伝えた。Lラインのサターアベニュー駅で無賃乗車をしようとしたデレル・ミックルズ被告（37歳）を二人の警官が取り押さえようとしたが、スタンガンで止めきれず、ナイフを手に向かってきた被告に両警官が複数回発砲。被告と警官一人、周囲にいた二人の計四人が被弾し病院へ搬送された。トーマス・ドンロンNYPD暫定本部長は、武装した犯人に対処した結果だとし、誤解しないで欲しいと理解を求めた。