今週のニュースダイジェスト<〜9月13日>

1週間のNY近郊の話題をチェック


<ニューヨークシティー>

市長周辺の汚職疑惑 連邦捜査局が捜査強化

連邦当局はニューヨーク市政府内での汚職の可能性への捜査を強化している。6日付ABC7ニューヨークが伝えた。連邦検察は以前、2021年市長選やトルコ・中国政府との関係で市長選資金調達担当者のブリアナ・サッグス氏、ラナ・アバソバ国際問題担当補佐官、ウィニー・グレコ特別顧問兼アジア担当部長の自宅を捜索した。情報筋によると今回は市の契約やバーやクラブの規制に関するもので、フィル・バンクス副市長やシーナ・ライト副市長、デビット・バンクス教育局長の自宅捜索を行い、エドワード・キャバン警察委員長やNYPD関係者の携帯電話を押収した。

公園の公衆トイレ 3分の2が不衛生

市議会の報告書によると、100以上の公衆トイレの3分の2に安全衛生上の問題があるか完全に閉鎖されていた。5日付NY1が伝えた。調査対象の40%でゴミが見つかり、23%が不衛生な状態で、30%にゴミ箱がなく、汚物入れがあるのは8%で、約4分の1におむつ交換台がなかった。調査対象は有権者の苦情に基づき議員が選んだもので、市公園局は報告書は市内700以上の公衆トイレを正確に反映していないと主張。同局の点検報告ではゴミや設備に関して90%以上が合格点で、40以上の公衆トイレが現在「建設中」で新しいトイレの設置も続けているとした。

<マンハッタン>

42丁目シャトル WiFiに接続

4日、MTAはマンハッタン区のグランドセントラル駅とタイムズスクエアを結ぶS系統の42丁目シャトルに携帯電話サービスとWiFiの提供を開始したと発表した。同日付CBSニューヨークが伝えた。1904年に開通した同線は3分という短時間で二つの交通ハブを結ぶ高速シャトルで、年間1200万人が利用する。地下鉄駅は既に接続済みだが地下道では初となる。サービスは今後、他路線にも拡大予定で、次はG系統と4、5、6系統の一部に着手する。工事はボールディンネットワークス社が請け負い、最終的に地下鉄全路線418マイルの接続を目指す。

<ブルックリン>

カナダ在住の男逮捕 ユダヤ人施設テロ計画

司法省は6日、ブルックリン区のユダヤ人施設へのテロ攻撃を計画した疑いでカナダ在住のパキスタン国籍の男を逮捕したと発表した。7日付ゴッサミストが伝えた。ムハンマド・シャーゼブ・カーン被告(20歳)は昨年11月頃からSNSや暗号化メッセージアプリでISISのプロパガンダや文書と共に大量銃撃計画を共有。ハマスのイスラエル攻撃の記念日である10月7日に実行を予定し、4日に米国に入国しようとした際に国境から12マイルの地点で確保された。同被告はISISへの物的支援と資源の提供を試みた罪で起訴され、有罪の場合は最長20年の懲役刑が科せられる。

<クイーンズ>

トンネル内で水漏れ 掘削中に誤って穴開け

4日、クイーンズ・ミッドタウン・トンネル内で水漏れが発生し、トンネルが一時閉鎖となった。同日付PIX11が伝えた。市当局によると、掘削請負業者が水面下100フィートの地点で「調査作業」を行っていた際に、誤ってトンネルに穴を開けたため、水漏れが発生。水が換気ダクトを通ってクイーンズ区側のトンネル南部に流入した。午後12時30分頃に水漏れが発見され、約45分間、トンネルの閉鎖を余儀なくされた。双方向ともに全ての交通が通行止めとなり、数マイルにわたり渋滞が起きた。修理のために召集された応急工事請負業者が洪水を止める仮の栓を設置した。

<ロングアイランド>

薬物の影響で逆走 9歳の息子死亡で起訴

薬物を使用後、ロングアイランド地区のサザン・ステート・パークウェーを時速100マイルで逆走し、車両4台が絡む事故を起こして後部座席にいた9歳の息子を死亡させた母親が、第二級殺人罪、無免許及び薬物の影響下での運転など21件の罪で起訴された。4日付NBCニューヨークが伝えた。ケリー・ベドリック被告(32歳)の免許は失効し、過去に56回の免停処分を受けていて、車内にはメタアンフェタミン錠剤があった。弁護人は同被告は家庭内暴力の被害者で脊柱管狭窄症とナルコレプシーを患っており、同夜は処方薬を服用しただけで、これは悲劇的な事故だと主張している。

<オールバニ>

知事の元側近を逮捕 中国政府の代理人疑い

ニューヨーク州連邦検察は3日、キャシー・ホークル知事やアンドリュー・クオモ前知事の元側近リンダ・サン被告を中国政府の代理人を務めた疑いで逮捕・起訴した。4日付amニューヨークが伝えた。同被告は州政府で10年働き、ホークル知事の首席補佐官代理に昇進。その地位を利用して州と台湾の関係の妨害など中国共産党に便宜を図り、見返りに報酬や夫の中国での事業支援を得たとして、ビザ詐欺や資金洗浄など10件の罪で起訴され、夫も資金洗浄で起訴された。4日に知事は同被告の行いを批判。昨年に不正行為に気づいた時点で解雇した後は捜査に協力していると述べた。

<ニュージャージー>

2学区の学校閉鎖 オンライン脅迫の後

TikTok上でサウスジャージー5地区の複数の学校に対し銃撃予告が投稿・拡散された事件で、犯人グループは逮捕されたが、9日は2学区の公立学校で授業が中止された。同日付パッチが伝えた。グラスボロー警察は、この一件でウッドベリー、グラスボロー、マリカヒル在住の未成年少年三人を逮捕・拘留しており、現在は既知の脅威はないとしたが、9日、デプトフォード郡区とウッドベリー市では地区教育長がオンラインで公立学校の休校を通知。ハリソン、ハードンハイツ、グラスボローの警察は、各地区内のキャンパスの警備を強化した。

<コネティカット

「ピザの首都」看板 CT、NJ州間で対立

コネティカット州が州間高速道路95号線と84号線に掲げた「米国のピザの首都」の看板にニュージャージー州が反発している。5日付FOX5ニューヨークが伝えた。これは「世界のバスケットボールの首都」「世界の潜水艦の首都」など州の功績を称えた看板の一つで、ネッド・ラモント知事は2月にニューヘイブンを米国のピザの首都と宣言した。ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事はXで「トライステート地域の首都ですらない」と反発。全国チーズピザデーの5日には同州が首都だと主張し、コネティカット州民はナイフとフォークでピザを食べると揶揄した。

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