今週のニュースダイジェスト＜〜9月5日＞

1週間のNY近郊の話題をチェック

＜ブルックリン＞

パレード中の銃撃　一人死亡、四人負傷

2日、ブルックリン区で行われたカリブ系コミュニティーを祝うウエスト・インディアン・アメリカン・デー・パレードのルート沿いで五人が銃撃され、腹部を撃たれた25歳の男性が死亡した。3日付ニューヨークタイムズが伝えた。発砲事件は午後2時半頃、クラウンハイツ地区のイースタンパークウェーで発生。NYPDは標的を絞った攻撃であったと説明し、20代と見られる容疑者が逃走したと述べた。パレードに参加したニューヨーク民主党のチャック・シューマー院内総務は「銃撃事件を無くす努力を続けていかなければならない」とソーシャルメディアに投稿した。

公園で人骨発見　同エリア３度目

先月31日、ブルックリンブリッジパークの水辺の岩場で人間の骨が見つかり、このエリアで骨が発見されたのは8月に入って３度目となった。１日付ABC7ニューヨークが伝えた。最初にパトロール中の警官が頭蓋骨とその破片を発見し、その後、女性が回転木馬の近くに大腿骨と小さな骨があるのに気がついた。これまでの事例から意図的に周囲を見ていたという女性によって今回発見されたのは背骨の一部だった。警察によると、以前に回収した２組の骨は同一人物のものであることがわかっており、新たな骨についても調査が行われる。

＜マンハッタン＞

憎悪の実態明らかに　コロンビア大学

コロンビア大学教員主導の反ユダヤ主義対策委員会が先月30日に発表した報告書から、同校に蔓延する憎悪の実態が浮かびあがった。先月31日付ニューヨークポストが伝えた。学生約５００人の証言に基づいた91ページにわたる文書は、ハマスのイスラエル襲撃をきっかけにユダヤ人学生が寮を追われ、殺害予告を受け、付きまとわれていることなどを明らかにした。教員もまたユダヤ人やイスラエル人の孤立や不安感を助長する一因となっていた。委員会は反偏見トレーニングの改善や反ユダヤ主義に関する苦情を報告する新システムの導入など、問題対処への提言を行った。

＜ロングアイランド＞

マスク禁止法　新法下で初の逮捕者

ナッソー郡警察は先月27日、マスク着用禁止の新しい法律に違反して初の逮捕者が出たことを発表した。先月28日付FOX５ニューヨークが伝えた。警察は先月25日夜、黒い服と黒い目出し帽をかぶったグアテマラ違法移民のティーンを不審行為とナイフ所持で逮捕したが、マスク禁止法違反でも起訴されると述べた。法はイスラエルとハマス紛争勃発後、反ユダヤ事件が多発したことを受け、健康や宗教などの理由を除き公共の場で顔を覆う行為は軽犯罪であると同郡議会が定めたが、ニューヨーク市民自由連合はこれを批判、障害者擁護団体も違憲であると法的異議を申し立てている。

＜ニュージャージー＞

NHLスター選手　飲酒運転の犠牲に

先月29日、ナショナルホッケーリーグ（NHL）コロンバスブルージャケッツのスター選手、ジョニー・グドローさんと弟のマシューさんが、自転車で走行中に飲酒運転の車にひかれて死亡した。先月30日付NBCニューヨークが伝えた。捜査当局によると、ショーン・ヒギンズ被告（43歳）は事故前と運転中に飲酒しており、郡道で２台の車を追い越そうとした際に二人をはねた。兄弟は妹の結婚式に地元を訪れていた。ジョニーさんは2011年のドラフトでカルガリーフレームスに指名され、２０１４年はNCAA最優秀選手に選ばれた。弟マシューさんもプロホッケーの選手だった。

＜クイーンズ＞

少女暴行犯　追跡受け事故死

NYPDによると、クイーンズ区で９歳の少女を誘拐し性的暴行を加えた男が先月30日、警察の追跡中に交通事故で死亡した。同日付PIX11が伝えた。警察によると、ウェイン・ネオル容疑者（64歳）は先月29日午後７時半頃、ジャマイカアベニューにあるスーパーマーケットのトイレで祖母を待っていた少女を車で連れ去り、性的暴行を加えていたが、通行人に見つかると車でまた店へ戻り、再び暴行した。翌30日、ヒルサイドアベニューで発見された容疑者は一時停止を無視して車を走らせ、２ブロック先でジープに激突して死亡した。容疑者には４度の逮捕歴があった。

＜ニューヨークシティー＞

寄せ書き日の丸　NY市から日本へ

ニューヨーカーが所有していた寄せ書き日の丸が、第二次世界大戦終結から約80年を経て持ち主の家族へ戻された。先月30日付FOX５ニューヨークが伝えた。スコット・スタインさんがフィリピンで戦った祖父から受け継いだ日本国旗には、愛する人々の名前がびっしりと書かれていた。非営利団体OBONソサエティーの尽力で７年をかけて旗の持ち主だった日本兵を探しあて、先頃、鳥取県で行われた返還式で息子の檜山司さん（81歳）に手渡された。スコットさんは「遺品として私の家に置かれているのではなく、旗は返還されたことによってより意味あるものとなった」と述べた。

＜ウェストチェスター＞

温水、コンロ使えず　ガス漏れで数百人

先月28日、ヨンカース市のアパートビル、パリセイドタワーズでガス漏れが相次ぎ、安全のためにガスの供給が停止され、415戸の全住民が温水と調理用ガスを使用できなくなった。先月29日付CBSニューヨークが伝えた。同市住宅局は修理に時間がかかると見て、住民にホットプレートと電子レンジの提供、仮設ボイラーを設置することを通知した。同市市議会議長によると、発電機でいくつかのビルでは同日中に温水が復旧した。セント・ジョー病院は１万ドルの寄付を行い、地元団体も住民へ食料品やプリペイドギフトカード支給など支援の取り組みを始めた。

＜ブロンクス＞

ナイトクラブで発砲　保護観察官が犯人撃つ

2日午前1時45分頃、ブロンクス区アラートン地区にあるナイトクラブ「ザ・クッティ・ラウンジ」で発砲事件が起き、クラブの常連客で非番の保護観察官が銃撃犯を撃って致命傷を負わせた。同日付amニューヨークが伝えた。警察の初期調査によると、ナイトクラブから追い出された男が再び戻ってきて銃を乱射したといい、37歳の男性が脚を負傷した。保護観察官に腹部を複数回撃たれた40歳の銃撃犯は近くの車へ逃げ込んだが重体で病院へ搬送された。最新のレポートでは、8月25日までに49分署が対応した銃撃事件は12件を数え、昨年の同時期を3件上回っている。