今週のニュースダイジェスト＜〜8月23日＞

1週間のNY近郊の話題をチェック

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＜ニューヨークシティー＞

市長に新たな召喚状　2021年選挙を捜査

ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は先月、連邦大陪審の召喚状を受け取った。15日付ＮＢＣニューヨークが伝えた。州南部地区検事局と連邦捜査局は、トルコからの外貨資金不正利用や寄付の見返りでトルコ総領事館建設を承認したかなど、選挙資金や汚職関連法違反を捜査している。以前も資金提供者や資金調達担当、市長に召喚状が出ており、携帯電話やタブレットなどが押収され、資金調達責任者のブリアナ・サッグス氏ほか市長補佐官や関連のある個人の家宅捜査が行われた。現時点で全容は不明で、市長は不正行為を一貫して否定しており、刑事告発された者はいない。

バスレーン妨害　違反切符を自動発行

MTAは15日、19日よりバス停やバスレーンを妨害したり二重駐車した車に自動的に違反切符を発送すると発表した。15日付パッチが伝えた。6月に自動カメラ取り締まり（ＡＣＥ）を開始した最初の60日間は運転手に警告を与えていたが、その期間が18日に終了。罰金額は50ドルから始まり、違反を繰り返した場合、最大250ドルの支払いの召喚状が郵送される。当局によると、ＡＣＥ開始後のバスレーンにおける速度は平均5％向上し、衝突事故は20％減少、ガス排出量は推定5〜10％削減される。また罰金を科された後に再度違反した運転手はわずか9％になる。

＜マンハッタン＞

セントラルパーク　犯罪急増で警備強化

24時間で強盗事件が2件発生するなど、マンハッタン区のセントラルパークでの犯罪急増を受けて警察が巡回を強化した。15日付ＮＹ１が伝えた。園内の犯罪は昨年同時期と比べ、強盗は200％、重暴行は約43％、重大犯罪は46％大幅に増加。警察によると、多くの事件で移民が関与しており、直近の強盗事件の犯人は11〜17歳の若者だった。手口は最大十数人の集団で被害者に群がって貴重品を奪い、武器を使用する場合も多い。警察は800エーカーの園内をカバーするために馬や自転車、ドローンを使用し、特に午後7時から深夜0時までの警備を強化している。

＜ブロンクス＞

区東部で区画整理　住宅７０００戸建設

ニューヨーク市議会は15日、ブロンクス区イーストブロンクス地区の区画整理計画を承認した。16日付ゴッサミストが伝えた。これにより2027年開業予定のメトロノース２駅周辺に住宅約7000戸の建設が可能となり、約1700戸は手頃な価格の所得制限付き住宅となる。また歩道や照明などの景観、下水道、公園などインフラ整備に5億ドル近くを投じる。市長はさらに25年末までにマンハッタン区ミッドタウン地区南部、クイーンズ区ジャマイカ地区とロングアイランドシティー地区、ブルックリン区アトランティックアベニューの区画整理の議会での審議を目指している。

＜クイーンズ＞

深夜に押し込み強盗　武装強盗が家族を人質

17日深夜にクイーンズ区ダグラストン地区の閑静な住宅地で押し込み強盗が起きた。同日付PIX11が伝えた。午前2時頃、民家の窓から銃とハンマー2丁を所持した男三人が侵入。中には就寝中の八人家族がおり、そのうちの一人の通報で警官が駆けつけた際、1歳児を抱いて逃げ出した女性を発見。10歳の少女と13歳の少年を含む六人が人質となっており、43歳男性がハンマーで足を、71歳女性が顔を殴られた。襲撃犯は現金を奪って逃げたが、警察はドローンを配備して周囲に包囲網を張り、夕方にナンバープレートを外した白いバンを発見して容疑者を拘束した。

＜ロングアイランド＞

マスク禁止令発効　暴力や嫌がらせ対策

ナッソー郡のブルース・ブレイクマン行政官は14日、16歳以上の公共の場でのマスク着用禁止法案に署名した。同日付FOX5ニューヨークが伝えた。健康上や宗教的理由など一部例外を除き、違反した場合は懲役１年以下と罰金1000ドルが課される可能性がある。法案を提出したマジ・ピリップ郡議会議員は暴力や嫌がらせを行う人々が対象だとするが、反対派は合衆国憲法修正第一条違反だと批判している。ニューヨーク市は1800年代に家賃を巡る抗議行動への対応としてマスク着用を禁止したが、パンデミック中の2020年に当時のアンドリュー・クオモ知事が停止した。

＜コネティカット＞

洪水で二人が死亡　暴風雨で非常事態宣言

18日夜、暴風雨と大洪水がトライステートを襲った。19日付ABC7ニューヨークが伝えた。特に被害の大きかったコネティカット州では最大10インチの雨が降り、オックスフォードで65歳と71歳の女性二人が洪水に流され亡くなり、ネッド・ラモント知事が非常事態を宣言した。ロングアイランドのサフォーク郡北岸でも夜通しの大雨で、一部の道路が冠水し、土砂崩れやダムの氾濫が起き、非常事態が宣言された。郡当局は後始末に2500万ドルかかるとし、連邦政府や州の援助を要請している。ニュージャージー州でも大雨で道路網が麻痺し、多くの車が浸水した。

＜ニュージャージー＞

NJトランジット　1週間運賃が無料に

26日から9月2日までの1週間、ニュージャージー・トランジット（ＮＪＴ）の電車、バス、ライトレールが無料になり、8月の定期券購入者は9月分が25％割引される。15日付ａｍニューヨークが伝えた。ＮＪＴが15％の運賃値上げをした数週間後、猛暑によりアムトラックの古い架空懸垂線に起因する運休や遅延など交通網の大混乱が何度も起きたことを受け、ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事は15日に「１週間の運賃休暇」を発表。この件に関し、ジョシュ・ゴットハイマー下院議員はアムトラックとＮＪＴに乗客への返金と60億ドルのインフラ投資を求めていた。

＜ウェストチェスター＞

スプリンクラー故障　病院の分娩棟が浸水

ウェストチェスター郡のホワイトプレーンズ病院で15日朝、スプリンクラーが故障して院内が水浸しとなり、妊産婦を含む数十人が避難を余儀なくされた。同日付ＣＢＳニューヨークが伝えた。午前７時半頃、分娩棟でスプリンクラーヘッドが破裂。５、６階に数千ガロンもの水が流れ出し、一部の場所では足首の高さまで浸水し、階段を滝のように水が流れ落ちるなど大混乱になり、災害復旧会社従業員や病院スタッフが後始末に追われた。患者は全員無事で安全な場所に避難したが、予定していた緊急を要しない処置は延期し、面会は中止した。