ニュースダイジェスト 

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ニュージャージー

脅威レベル引き上げ
白人至上主義が過激に

ニュージャージー州国土安全保障局が21日に発表した報告書によると、白人至上主義者の過激派に対する脅威レベルが、「最高」まで引き上げられたことが分かった。同日付NBCニューヨークが伝えた。

同局は新たな報告書で、昨年に「中」程度とした白人至上主義過激派の脅威レベルを「最高」まで引き上げた。この決定は昨年9月、テキサス州エルパソで22人が死亡、数十人が負傷した銃乱射事件を受けたものとされる。また、ニュージャージー州では同州の男がネオナチのメンバーと共謀し、中西部のシナゴーグを襲い破壊した。この男はニュージャージー州のモールの駐車場にてマチェテ(刀)を片手に座り込み、黒人の買い物客を襲撃しようとしていたという。

同報告書によると、市内や大学構内など公共の場でプロパガンダのチラシを配布した事件が、18年の46件から19年には168件と急増。ニュージャージー州とニューヨーク州に特定してメンバーを募集する、白人至上主義の行動が増加したと述べている


ウェストチェスター

火災で1人死亡
住民4人が負傷

ウェストチェスター郡ヨンカーズのアパートで23日夜、火災が発生した。住民1人が死亡し、炎から逃れようとして飛び降りた1人を含め、住民4人が負傷した。同日付PIX11が伝えた。

消防当局によると、午後7時35分ごろ、112サラトガアベニューにある、4階建てアパートの最上階から出火したという通報があった。

同消防局の副局長によると、「消防隊が到着した時には、すでに火勢が激しくなっており、住民複数が閉じ込められていた」と語った。消防隊員は住民の避難を支援した。また、ヨンカーズ市長のマイク・スパノ氏は、「負傷者の1人が建物の3階から転落したか、飛び降りた可能性がある」と述べている。

負傷した住民のうち、少なくとも3人は煙吸入障害を起こしており、消防隊員7〜8人が消火活動中に軽傷を負った。

負傷者は付近の病院に搬送された。死傷者の年齢および身元は23日時点で判明していない。


クイーンズ

作業中に建物崩壊
1人死亡、1人重体

クイーンズ区ジャマイカで20日正午前、解体作業中の建物が崩壊し、作業員1人が死亡、もう1人は重体となった。同日付パッチが伝えた。

事故が起きたのは、サットフィンブルバード近くの94アベニューにある3階建ての建物。FDNYによると、救急隊が事故現場に到着した時には、すでに作業員1人が死亡しており、重傷を負ったもう1人は付近のジャマイカ病院医療センターに搬送された。

市建設局の技師と検査官は、建物崩壊の原因を調査している。

建物の所有者は、昨年11月に同局から解体許可を得ており、記録によると解体作業は先月から開始された。

同局のメラニー・ラロッカ局長は、「工事現場での人命損失は常に悲劇だ。われわれの技師と検査官は、現場で徹底的な調査を行っている。事故の責任者全員が、法に定められた最大限の説明義務を負うことを、犠牲者の家族に保証する」と述べた。


オールバニ

ユダヤ系施設に脅迫状
クオモ知事が犯人を非難

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事によると、23日、州内のユダヤ人コミュニティーセンター(JCC)18カ所に、爆弾を仕掛けたという匿名の脅迫メールが送られていた。オールバニのJCCではこれを受け、人々が建物から避難した。同日付CBSニューヨークが伝えた。

知事は、「全ての脅威を深刻に受け止めている。JCCに対する脅迫は、単なる反ユダヤ攻撃ではない。センターに通う子供たちを脅迫していることになる」と述べた。

警察は、JCCにいた人たちを退避させ捜索を行ったが、爆発物は発見されなかった。警察は脅迫メールについて、捜査を続けている。知事はツイッターに、「ニューヨーク州は反ユダヤ主義を一切容認しない。われわれは、憎悪と恐怖を勝利させない」と投稿した。


アップステート

図書館警備員を刺殺
25歳男を逮捕

ニューヨーク州ロックランド郡の図書館で18日午後、女性警備員が利用者の1人の男に対して音楽の音量を下げるよう注意したところ、その男に刺されて死亡する事件があった。19日付NBCニューヨークが伝えた。

事件が起きたのは、同郡スプリングバレーのフィンクルスタイン図書館。地元警察によると、ブランチャード・グローディン被告(25)は、警備員のサンドラ・ウィルソンさんに、携帯電話で再生していた音楽の音量を下げるよう注意され、刃渡り約15センチの大型キッチンナイフでウィルソンさんを数回刺した。ウィルソンさんは、病院に救急搬送されたが死亡した。

被告は現場から逃げようとしたが、他の利用者数人に取り押さえられ、やがて現場に到着した警察に身柄を拘束された。被告は第二級殺人罪で起訴されたが、無罪を主張している。

ウィルソンさんは同図書館に10年以上勤務しており、利用者に親しまれていたという。同図書館前には、ウイルソンさんをしのんで花やろうそくが供えられた。


マンハッタン

14歳が裁判で無罪主張
女学生殺害事件

マンハッタン区モーニングサイドパークで、バーナード大学1年生のテッサ・メジャーズさんが殺害された事件で19日、3人目の容疑者が法廷で無罪を訴えた。20日付NBCニューヨークが伝えた。

NYPDによると、メジャーズさんは昨年12月10日午後7時ごろ、モーニングサイドパークで強盗に襲われ刺殺された。公園に設置された監視カメラには3人の少年が男性の後をつけて、公園に入る姿を捉えていた。

3人目の容疑者として逮捕された、ルチアノ・ルイス被告(14)は、被害者の殺害に関して第二級殺人罪、第一級および第二級強盗で、成人として起訴されていた。検察は、同被告が助けを求めて逃げる被害者を妨げたと主張している。

メジャーズさん殺害に関連し逮捕され、同じく第二級殺人や強盗などで成人として起訴されていたラシャウン・ウィーバー被告(14)も19日、無罪を主張した。

同事件で逮捕された13歳の少年は、未成年として第二級殺人罪で起訴されている。


ブルックリン

地元ラッパー早すぎる死
自宅強盗に射殺される

カリフォルニア州ハリウッド・ヒルズで19日早朝、民家に何者かが押し入る強盗事件があり、ブルックリン区出身で人気上昇中だった、ラップ歌手のポップ・スモークさん(20)が拳銃で撃たれ死亡した。20日付フォックス5ニューヨークが伝えた。

ロサンゼルス市警によると、午前4時半ごろ、友人の自宅に強盗が押し入り、容疑者の1人が拳銃を持っていると、ニューヨーク市からの通報があった。

警察は6分後に現場に駆け付け、家の中で撃たれ倒れているポップさんを発見。ポップさんは搬送先の病院で数時間後に死亡が確認された。強盗に入ったのは2〜6人の集団で、スキーマスクを着けていたという。

amニューヨークによると、ポップさんは昨年夏のヒット曲でチャートを席巻した。また先月、カリフォルニアから母親の住むブルックリン南部の家に盗難車を輸送したとして、起訴された。ブルックリン連邦裁判所で無罪を主張し、25万ドルの債券で釈放になったばかりだった。


ニュージャージー

ドアに客挟み走行
運転手に殺人の疑い

ニュージャージー・トランジットのバス運転手が昨年末、ドアに挟まった乗客を引きずったまま走行したとして、危険運転致死傷罪と逃亡罪で逮捕・起訴された。19日付CBSニューヨークが伝えた。

ニュージャージー州エセックス郡検察によると、昨年12月31日、ケビン・トーマスさんは同州ニューアークのバス停で下車し、帰宅するところだった。別の乗客がバスに忘れ物をしたため、助けようとしたところ、バスのドアに挟まれた。バスを運転していたファヨラ・ハワード被告(34)に停車するよう求めたが、被告はそのまま走り続けたという。当初、トーマスさんのけがは両足骨折のみだったが、今年1月6日、合併症のため死亡。56歳の誕生日を迎えるはずだった今月20日には、家族が集まってトーマスさんの死を悼んだ。

同被告は今月18日、同州ニューアーク国際空港で飛行機に搭乗しようとしていたところを逮捕された。


オールバニ

「コロナ」パーティー開催
大学生らに怒りの声

ニューヨーク州立大学オールバニ校は20日、キャンパス外でコロナウイルスをテーマにしたパーティーを主催した学生を、懲戒処分に処する可能性があると明らかにした。同日付ニューヨークポストが伝えた。

WGYニュースラジオによると、インスタグラムの「バースツール・オールバニ」アカウントが一時的にパーティーの動画を投稿。動画には手術用マスクを着用している人物の隣に氷とコロナビールを詰めたバケツがあり、キャプションに「コロナウイルスはパーティーを止められない」とされていた。

これに対し、アジア系アメリカ人同盟の学生らが声明で、「大学のアジア人コミュニティーメンバーとして、このパーティーは愉快ではなく、無神経極まりないものだ」と述べた。また大学関係者も「行動違反の申告があれば大学の懲戒プロセスを通じて調査・対処される」と述べている。


マンハッタン

高層ビル建設中止
裁判所の判決に余波

ニューヨーク州高位裁判所が今月半ば、マンハッタン区アッパーウェストサイドで建設中の高層ビルの建築許可を取り消した。これを受け、同ビルの開発業者は、市内で建設中の高層ビル約30カ所に対する影響を懸念している。19日付パッチが伝えた。

開発業者「SJPプロパティーズ」がアムステルダムアベニューと69ストリートに建設中の高層ビルは、同地区で最も高い55階建てとなる予定だった。しかし同社は、ゾーニング規制の抜け穴を利用。30階ほどが適正であるはずの敷地に不当に高いビルを建築しているとして、住民らが訴訟を起こし、昨年夏に52階建てに変更された。

同裁判所は、住民側の訴えを支持。同ビルの建築許可を取り消し、規制に見合うよう、すでに建てられた52階から何階分かを削り取るよう命じた。

同社は、建築予定ビルの敷地に適正とされる高さを底上げする方法を、市内の建設中の他高層ビルでも行っている。


ブロンクス

投獄の主張を却下
動物園のアジアゾウ

ブロンクス郡裁判所は18日、ブロンクス動物園のアジアゾウが人間と同様の権利を持つと主張。保護区への移送を訴えた動物愛護団体「ノンヒューマン・ライツ・プロジェクト」の申請を却下した。19日付ABC7が伝えた。

ニューヨーク州では動物を法的に「人」とはみなさないとした前例があるため、アリソン・トゥイット判事はこの判例がアジアゾウのハッピーにも適応されると述べた。

一方で判事は、「当法廷はハッピーが単に法的事物または財産以上であることに同意する。彼女は知的で自律的であり、敬意と尊厳を持って扱われる存在であり、自由を得る権利がある。孤独な展示場から保護区へ移送することは、非常に説得力がある」と述べた。

1歳の時にアメリカに連れてこられたハッピーは、雌ゾウのグランピーと25年間ペアとして過ごした。2002年にグランピーが致命傷を負った後は、別のゾウとペアとなったが、そのゾウが06年に死亡後、誰ともペアにならず飼育されている。


ブロンクス

線路落下の男性
市民ら協力して救出

ブロンクス区149ストリート=グランドコンコース駅で20日夜、線路に落ちた男性が市民らによって救出された。同日付ABC7ニュースが伝えた。

目撃者によると、夕方のラッシュアワー直後に、取り乱した様子の男性が線路に落ち、市民らの手で救出された。当局によると、男性は薬物を摂取しており、混乱した様子で助けを拒み、抵抗した。群衆は、男性が安全に救出されると歓声で応えた。男性は検査のために医療機関に搬送されたが、特に異常はなかった。薬物中毒とうつに長年悩んでいた男性の家族は、2度目のチャンスを与えてくれたとして、市民らに感謝の意を表した。


マンハッタン

公演初日に抗議活動
出演者の解雇求める

ミュージカルの名作『ウエスト・サイド・ストーリー』の新演出による再演が20日、ブロードウェーで幕を開けた。劇場の外では、セクシャルハラスメントに関連しているとされる、出演男優の解雇を求める抗議活動が行われた。21日付NBCニューヨークが伝えた。

ミッドタウンのブロードウェー劇場の外では、数十人の抗議者が、ニューヨーク・シティー・バレエで起きたヌード写真共有をめぐる不祥事に関連しているとされる男優、アマー・ラムサーさんの解雇を求めた。ラムサーさんは今作で初出演を果たした若手俳優33人のうちの1人で、プエルトリコ系米国人の少年非行グループ「シャークス」のリーダーを演じている。

ラムサーさんは昨年、ニューヨーク・シティー・バレエ附属校の元生徒が起こした訴訟を巡り解雇され、後に再雇用された男性ダンサーの1人。元生徒は、女性のヌード写真や露骨なテキストを共有し、女性をおとしめ虐待したと訴えた。ラムサーさんに対する抗議は1月31日から始まり、現在も続いている。

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