ニュースダイジェスト 

1週間のNY近郊の話題をチェック


マンハッタン

永住者の市政投票求める
市議会へ法案提出

ニューヨーク市議会に23日、永住権保持者および就労許可を持つ移民が市長選挙など市政投票に参加することを可能にする法案が提出された。同日付ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。

同法案は、市議会議員複数によって提案された。その1人であるイダニス・ロドリゲス議員は、「ニューヨーク市が、市に対する貢献者および勤勉な移民労働者を重んじていることを全米に示す機会となる」と声明で述べた。

法案の対象となるのは、投票日から逆算して30日以内に住民となった人。コーリー・ジョンソン市議会議長は同日、法案は公聴会を含む法案通過手続きを踏んだ上で議会投票が行われ、可決された場合は市長の署名を待つと述べた。

市議会の中には法案に反対の声もあり、投票権を得るための帰化を促進すべきだとの主張も聞かれる。

米国市民以外は国政選挙に投票することはできないが、サンフランシスコ市では非市民でも教育委員会選挙に投票できるなど、一部の地方自治体は非市民の地方選挙参加を認めている。


オールバニ

州内で7人を隔離
拡大懸念のコロナウイルス

アンドリュー・クオモ州知事は26日までに、州内で新型コロナウイルスに感染の疑いのある7人が隔離され、疾病対策センター(CDC)の検査を受けたと発表した。3人は陰性で、4人は結果待ちだという。検査を受けた人の居住地は発表されなかったが、ビル・デブラシオ市長は、「市内で感染者は確認されていない」と述べた。同日付ゴッサミストが伝えた。

コロナウイルスの大流行は、中国の武漢市を中心に昨年12月から始まり、同日までに56人が死亡し、およそ2000人の感染者が確認されている。米国では24日までにワシントン州シアトルとイリノイ州シカゴで計2人の感染者を確認。

市長は保健・緊急対応当局者と対策について協議。渡航者との接触、症状のある人は、すぐに医師に相談するよう呼び掛けた。


ロングアイランド

虐待で8歳少年が死亡
警官とその婚約者を起訴

ニューヨーク州サフォーク郡で、NYPDの警官とその婚約者が、17日に死亡した警官の8歳の息子の殺害容疑で逮捕された。24日付NBCニューヨークが伝えた。

父親のマイケル・バルバ被告(40)と婚約者のアンジェリーナ・ポリーナ被告(42)は、トーマス・バルバ君(8)の死をめぐり、第二級殺人罪で起訴された。バルバ被告の自宅から発見され、ローラ・ニューカム地方検事補が確認した音声ファイルの中では、トーマス君が冷水を浴びせられ、低体温症で歩くことができずにコンクリートに顔から着地していたことを、2人の被告が話している。

サフォーク郡警察は当初、「自宅で子供が私道に落ちた」と通報を受けたが、病院に搬送されたトーマス君の体温はカ氏76度(およそセ氏24度)しかなく、捜査を開始。医療検査官が殺人と断定し、低体温症が主な死因と判明した。

同郡警察は、トーマス君と10歳になる兄は自閉症で、被告らから継続的な体罰を受けていたと予測している。


ニュージャージー

凍った池や湖に落下
死亡事故が3件発生

ニュージャージー州で、凍った池や湖に転落死する事故が、別々の場所で3件立て続けに発生した。27日付フォックス5ニューヨークが伝えた。

22日午後5時ごろ、ミドルセックス郡イーストブランズウィックで、3人の少年が図書館近くの池に落ちたと通報があった。

2人の少年は自力で池からはい上がったが、駆け付けた消防士が水中に沈んだ少年を発見。少年は死亡した。救出にあたった8人が、低体温症の治療を受けた。

およそ2時間後には、同郡カーテレットの公園で十代の少年2人が凍った池に転落。1人は自力で池からはい出たが、残る1人が死亡した。

そして24日午後2時20分には、ロングウッド・アイロンワークス州立公園で氷上釣りをしていた男性1人が、湖の船乗り場から転落。同日夜に死亡が確認された。

一連の事故を受けたビル・マーフィー同州知事は「恐ろしい悲劇だ」とコメントし、ツイッターで「凍った池や湖には近づかないように」と呼び掛けた。


マンハッタン

駅でTGに性差別
MTAが解消へ努力表明

先月24日夜、マンハッタン区ワシントンハイツの地下鉄Cラインのプラットフォームで、男と女がトランスジェンダー(TG)の女性に暴力をはたらいた。男はニュージャージー州で身柄を拘束されたが、女は逃亡中。同27日付CBSニューヨークが伝えた。

被害者のセレナ・ダニアリさんが警察に述べたところによると、西155ストリート=セントニコラス駅のプラットフォームで、容疑者の男女がダニアリさんに対して、性的指向についての非難を叫び、平手打ちをして唾を吐いた。ダニアリさんはソーシャルメディアに容疑者の動画を投稿した。

MTAはこの事件を受け、ヘイトクライムと闘うための新たなキャンペーンを立ち上げると述べた。ビル・デブラシオ市長とアンドリュー・クオモ州知事は、ツイッターでダニアリさんに謝罪。市長はNYPDが事件を調査中だと述べ、知事は州警察のヘイトクライム担当に調査を指示した。


マンハッタン

チャイナタウンで火災
歴史的建物で9人負傷

中国の旧正月を迎えようとする23日夜、マンハッタン区チャイナタウンの歴史的建造物で大規模な火災が発生し、消防士8人を含む9人が負傷した。24日付ABC7が伝えた。

FDNYによると、火災は午後8時45分ごろ、同区マルベリーとバヤードストリートにある建物の4階から発生。その後、5階と屋上を炎が包んだ。最大200人の消防士と緊急医療隊員が出動して、消火・救援作業を行った。

最上階には59歳の男性が閉じ込められ、FDNYがはしご車を使って、救出した。男性は煙を吸い込んでいたため、付近の病院に搬送された。その他の負傷者全員は、生命にかかわる重傷ではないと伝えられている。

屋上の一部は完全に崩壊しており、市建設局が建物の残りの部分について検査を行った。

建物は市が所有しており、高齢者センター、職業訓練センター、ダンススタジオなどが入居していたという。また、米国中国人博物館(MOCA)の記録保管所もあり、貴重な記録の損失が懸念されている。


マンハッタン

K・ブライアント事故死
市内各所で追悼

米プロバスケットボールNBAの元選手コービー・ブライアント氏(41)が先月26日、カリフォルニア州でヘリコプターの墜落事故により死亡した。ニューヨーク市民は、元スター選手の死をさまざまな形で追悼した。同27日付NBCニューヨークが伝えた。

同26日に同区マディソン・スクエア・ガーデンで行われた試合では、ブルックリン・ネッツのカイリー・アービング選手が、死亡事故に衝撃を受けて不出場。ブライアント氏の元チームメイトの、ニューヨーク・ニックスのジュリアス・ランドル選手は22点を獲得し、チームを勝利に導いた。同会場は、同氏が20年間在籍したロサンゼルス・レイカーズの色である、紫と黄色の照明で飾られ、観客は黙とう後、「コービー」と叫んだ。

ミッドタウンのNBAストアの前にはファンが集まり、タイムズスクエアの電光掲示板では同氏の画像が映し出された。42ストリート=ブライアント・パーク駅では、駅名表示に紙を貼り、「コービー」・ブライアント・パークと命名した乗客もいた。


マンハッタン

高級住宅街で犯行
81歳の「ホリデー強盗」

マンハッタン区の高級アパートでおよそ10年にわたり強盗を働いてきた81歳の男が、5年の懲役を言い渡された。23日付NBCニューヨークが伝えた。

サミュエル・サバティーノ被告は、独立記念日などの祝日に、ドアマンのいる高級アパートに侵入して現金や宝石を盗むことから、「ホリデー強盗」として知られていたが、先月2日に、強盗、保釈中逃亡、証拠改ざんの罪で有罪判決を受けていた。

被告はフロリダ州在住で、マイアミの自宅から車でニュージャージー州のモーテルに宿泊後、標的とするアパートをマンハッタン区で探した。93ストリートのアパートのドアマンが、数カ月前に侵入を試みた被告を覚えており、警察に通報。被告が逮捕された。

警察によると、被告は過去数年間に少なくとも5件の強盗に関連しており、昨年だけでも10万ドル超を盗んだという。


マンハッタン

市交通局長が辞任
就任からわずか2年で

MTAは23日、ニューヨーク市交通局(NYCT)のアンディ・バイフォード局長が、来月2月21日付で辞任すると発表した。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。

同局長は、カナダのトロント交通委員会でCEOを5年務めた後、2018年1月にNYCTの局長に就任。任期中に地下鉄の遅れは減少し、システム改善など抜本的な改革のために、過去最高の510億5000ドルの資金が確保された。

パトリック・フォイエMTA総裁やアンドリュー・クオモ州知事らは、同局長の功績をたたえた。

同局長は辞任に際し、ニューヨーカーに対して「私と共に耐えてくれて、このすばらしい場所に住む機会を与えてくれてありがとう」と声明で述べた。

なお、同局長は昨年10月中旬にも辞任を表明したが、その決定を取り消している。


ロングアイランド

がん調査で校舎閉鎖
生徒は4校に分散

ニューヨーク州ロングアイランドのノースポート中学校で23日、ニューヨーク州保健局が、がんの調査を学区全体に拡大し、同校に通う生徒らは近隣の4校に分散して授業を受けることになった。同日付NBCニューヨークが伝えた。

同学区のロバート・バンザー学区長によると、学校の南側と東側にある別々の浄化槽の土壌サンプルから、危険な化学物質である高レベルのベンゼンを保健局が発見。同学区はさらに学校の土壌や蒸気、室内の空気の質、衛生システム、雨水などの調査を進めるため、同校の生徒らを近隣の学校に移動させた。同校の8年生はノースポート高校へ、7年生は東ノースポート中学校へ、6年生はノーウッドアベニュー小学校またはベルローズアベニュー小学校へと移った。

2016年にノースポート高校の生徒数人が、がんと診断報告され、同調査は19年3月から始まった。


マンハッタン

フェアウェイ破産申請
5店舗を売却か

破産裁判所の文書によると、ニューヨーク大都市圏で展開する老舗スーパーマーケット「フェアウェイ・マーケット」は23日、破産を申請し、一部店舗の売却準備を行っている。同日付パッチが伝えた。

スーパーマーケット・チェーン「ショップライト」の親会社「ビレッジスーパーマーケット」は、アッパーウェストサイドの旗艦店を含むマ5店舗を、7000万ドルで買収する手続きを行っている。その際、店名と特徴的な商品は維持する方針だという。

20年以上買い物をしている客の1人は、「フェアウェイはアッパーウェストサイドで不可欠な場所となっている」と語った。

地元メディアの一部は、同社が連邦倒産法第7条を申請し、21店舗全店を閉店すると報じたが、同社は同第11条を申請し、売却手続き中も営業を続けると発表した。

1930年半ばにアッパーウェストサイドに開業した同社は、2016年にも連邦倒産法を申請し、ブラックストーンに買収され、経営再建を目指していた。


クイーンズ

メッツ新監督発表
ロハス氏就任へ

クイーンズ区を本拠知とするメジャーリーグチーム「ニューヨーク・メッツ」は23日、カルロス・ベルトラン監督の後任として、ルイス・ロハス氏(38)を雇用したと発表した。同日付NBCニューヨークが伝えた。

同チームのコーチングスタッフを務めたロハス氏は、監督として多年度契約を結んだとされ、24日、シティーフィールドの記者会見で正式発表された。

ロハス氏の父親は、メジャーリーグのオールスターゲームにも選出され、後にモントリオール・エキスポとサンフランシスコ・ジャイアンツの監督を務めた、フェリペ・アロウ氏。ロハス氏は、メジャーリーグ史上6人目のドミニカ出身の監督であり、父子ともに監督となった5番目の親子となった。


オールバニ

合法化法案を提出
電動自転車とキックスクーター

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、2021年度行政予算の一部として、電動自転車と電動キックスクーターを合法化する法案を州議会に提出した。州全域での電動自転車と電動キックスクーターの包括的な安全対策が含まれる。23日付ABC7ニューヨークが伝えた。

クオモ知事は、「ニューヨークは、混雑の原因であり環境を破壊する自動車に代わる交通手段を必要としている」と述べた上で、「地球に優しい電動自転車や電動キックスクーターは代替手段として有望だが、使用者と歩行者、ドライバーの安全を最優先するために明確な法規制が必要だ」と述べた。

法案は、クラス1および2の電動自転車の制限速度を時速20マイル、クラス3の電動自転車を時速25マイル、電動キックスクーターを時速15マイルと定め、歩道での使用を禁止する。使用者は16歳以上に限られ、クラス3の電動自転車使用および18歳未満の電動キックスクーター使用には、ヘルメット着用を義務付けている。

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1073

パンデミック明けのヘルスチェック

個々の努力が実り、パンデミックも鎮静化して来たニューヨーク。「まだまだ予断は許さない!」と警戒する人も多いが、そろそろコロナ以外の健康にも目を向けよう。ニューヨーク近辺にオフィスを構える医師5人に、「今、どんな健康被害が心配か」を聞いた。

Vol. 1072

今こそ、サステナブルな行動を!

今年1月、国連でSDGs(持続可能な開発目標)を達成するための「行動の10年」がスタート。温暖化の加速で地球が警鐘を鳴らし、自然環境を保持するサステナブル(持続可能)な暮らしが求められている。今こそ、できることから行動を起こそう!

Vol. 1071

新学期が始まる

新型コロナウイルスを意識しながらの登校再開か、遠隔授業か…今年は特に、子育てで悩む保護者も多いだろう。この秋学期を有意義にするには、どうすればいい? さまざまな立場の「教育者」に話を聞いた。

Vol.1070

ちまたで噂のCBDを有効活用

「CBD(シービーディー)」をご存知だろうか? 有効活用することでリラックス効果や安眠効果も得られるという、ナチュラル由来の成分。おうち時間も多い今、CBDを理解したうえでトライしてみては?