本格レストランの味 家庭でくつろぎの時間

金曜日の夜、マンハッタンの個人宅で、シェフのKatsuさんによる「特別食事会」が催された。

Katsuさんは、ブルックリンの和食店「ぜんきち」でヘッドシェフを務めた後、昨年4月に独立して飲食ビジネスをスタート。一般家庭でのポップアップディナーや料理教室、スモーガスバーグなどへ出店をしつつ、自身のレストランオープンに向けて精力的に活動。それを妻の町田知美(ちえみ)さんがサポートしている。

 

みんなおしゃれをして参加


この日、Katsuさんの料理目当てに、ワインや日本酒を片手に集まったのは、初参加者を含めた12人。「今夜は『おまかせ5コース』でおもてなしします」とのKatsuさんのあいさつと自己紹介に続いて、参加者の自己紹介からスタート。子育て中の主婦、金融関係者、翻訳ライター、ファッションジャーナリストなど多彩な顔ぶれだ。

牡蠣(カキ)の元焼き、ゆず味噌(みそ)クリームチーズ、レンコンチップなどが美しく盛り付けられた「前菜プレート」が出てくると歓声が上がった。「おいしいね」「これはすごい!」と思わず参加者の顔がほころぶ。「このだしの配分は?」「このチーズの味付けの方法は?」と興味津々の参加者の質問に、Katsuさんは一人一人丁寧に答えて回っていた。

Katsuさんの包丁さばきが光る、メインディッシュの「チリアンシーバスの幽庵焼き」に続いて、「神戸牛のステーキ」がじゅうじゅうと音を立てて出てくる頃には、すっかり打ち解けてみんな笑顔に。おいしい料理を堪能しながら、仕事や生活情報、子育てについて、趣味や美容の話など、会話は尽きることなく続いていた。

 

シェフKatsuさんが腕を振るうレストラン仕込みのディナーを、家庭のテーブルで楽しむひととき


ニューヨークに住み始めて25年の主婦、志茂真奈美さんは「ジムの友達から聞いて、食事にひかれて参加しましたが、高級店の味をリーズナブルにいただけるのでおトクですね(笑)。面白い人達にもたくさん出会えて、こんなすてきな場を提供してもらえてありがたいです」と声を弾ませていた。

子育て中のママ、マクギーのりこさんは「マイアミから引っ越してきて、ニューヨークのママとしては新人です。今日は皆さんとコミュニケーションを取って、いい刺激になりました。食事もおいしくてレストランの雰囲気をたっぷり味わえました」と喜んでいた。

弁護士の小林陽子さんは3回目の参加。「Katsuさんの料理は本当に素晴らしいので、応援しています。接待で外食が続いて胃がもたれ気味だったので、今夜はうまみのあるおいしい和食が胃に染み渡りました。面白い人たちと良い時間を過ごすのが楽しくて、まるでホームのようです」とほほ笑んだ。

Katsuさんと知美さんは、「皆さんに、オーセンティックな和食を気負わず食していただきたい」と話していた。

キッチンに立つKatsuさんを妻の知美さんがフォロー

 

今週のシェフ
KATSUさん

Chef Katsu Brooklyn

食事会は希望に応じ、訪問形式で開催。人数は10人〜16人。
お値段は5コースディナーで1人$100〜。
約3時間。ブルックリン区ダンボでベンダー出店中。
【問い合わせ】km@chefkatsubk.comInstagram: chefkatsubk

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1153

マインドフルに生きよう!

心や体を落ち着かせる効果があるとされるマインドフルネス。慌ただしく不安が尽きない日々の中で、生活に取り入れてみると少しは気持ちが楽になるかもしれない。すでに実践している人も未体験の人も、今号を読んでマインドフルネスについての理解を深めよう!

Vol. 1152

ニューヨークで学ぶ! 楽しむ! 子供の習い事 最新情報

新しい生活がスタートする5月。この時期に子供に習い事をさせたいと考える親も多い。子供向けの習い事教室の傾向や日米の違い、選ぶときの注意点やポイントなどについて、教育コンサルタントの船津徹さんに話を聞いた。

Vol. 1151

日本の手仕事

来る14日に開催されるジャパンパレードにちなみ、今号は日本の手仕事を特集する。日本の工芸やデザインをニューヨークに紹介してきた第一人者や、当地で活動する工芸作家、日本の無名作家を発掘する若きギャラリーオーナーに話を聞いた。

Vol. 1150

ニューヨーク、フードトラック最前線!

屋外でランチを楽しめる季節になってきた    ニューヨーク。テイクアウト需要が高まり、ますます進化を遂げているのがフードトラックだ。今号ではパンデミックの影響や近年のトレンドについて解説し、ニューヨークで楽しめるおすすめ のフードトラックを紹介する。