Page 23 - NY Japion

23|Vol. 920|Friday, June 16, 2017夏 はレギンスパンツで 軽 や かファッションクロップド アンクル涼 感 レ ー ヨ ン 混 ホ ワ イトレ ギ ン ス パ ン ツ履くだけでひんやり涼しい「涼感」素材で、快適な夏を実現。さらに下着が透けない防透 加工だから、1着でスタイルが決まる。ヒップの立体設計で、小尻・脚長効果もバツグンPR購 入 はこちらからWAZA33 Spring St.(bet. Mott & Mulberry Sts.) TEL: 646-930-4400 www.waza-japan.com Tue-Sat: 11am-7pmSun & Holiday: 12pm-7pmクロップド アンクル2WAYストレッチ 美脚パンツレーヨンを2方向から編み込んだ独自素材で、縦横の伸度150%を実現。体の動きにしっ かりフィットする。レーヨンが作る立体的なシルエットで、美脚効果もアップ最高峰の繊維技術進出し、一足先にグンゼの は高く、米系アパレルブラパンを米国で初めて販売。 ンに適用される特許の取NYで初のブランド展開へ「グンゼ」のパンスト、レギパンが上陸6月、グンゼブランドのレッグ商品がニューヨーク での販売を開始した。日本の老舗ブランドが米国展 開に至るまでには、知られざるさまざまな格闘が あった。れたが、現地でのブランド 市場の開拓の可能性を検 の知名度の低さと、アジア 証しつつある。市 場 で は 問 題 に な ら な い 、 そ し て 今 月 、グ ン ゼ ブ ラ地)」を日本同様に実現さ せることが課題になりそう だ 。認知度を定着させている。 ンドのオリジナル商品を製 1896年、グンゼは京 これは日本人と体型が近 造するOEM事業を大き 都府綾部市で創業。素材と いことから、規格調整をす く展開した。生産は日本国現在は「和技」での販売だ けだが、将来的には百貨店 やオンラインでの販売を計 画している。得。さらに洗濯後に色落ち しない染色技術や、快適な 生地を作る原糸加工と、一 つの商品の製造だけでも、 創業から120年以上の 年月をかけて培ってきた技 術が使われている。なる生糸生産から、編み立 て、染色と独自の技術を駆 使し、機能性はもちろん、 デザインにも優れた製品を 作り続けてきたことで、日 本ではパンストメーカーと しての地位を確立してい る。パンスト「サブリナ」な どの大ヒットも記憶に新し いところだ。る必要がなく、パンストや 内の工場で請け負い、パン レギンスパンツ(レギパン) ストなどではマチの形やサ 日本では圧倒的な認知 度を誇るグンゼが、これま で「グンゼ」というオリジナ ルブランドを米国で展開し ていなかったことに、日本 人は驚く人が多いのかもし れない。 一方、米国ではアジアに はない壁が立ちはだかって いた。実はこれまでにも、グ ンゼブランドの商品を展開 するべく、大手流通などと の提携を試みるなど、さま ざまな働き掛けをしてき た。そのたびに商品の品質 や機能性の高さは認めら そのため、米国の市場ニ ーズを確認しながら、グン ゼのモットー「タッチ・オ ブ・コンフォート(使用者が 満足を得られる履き心 海外では中国、韓国、東 南アジアを中心にアジアにといったグンゼの主力商品 をそのまま展開できること が背景にあった。今では現 地の百貨店などを中心に 販売されている。イズが違う米国仕様の商 品を特別注文として対応 した。技術駆使した快適性北米展開での壁 ただ、時期を待っていた だけでなく、2017年に はコンセプトショップ「和 技(WAZA)」で、日本で販 売しているメンズ用インナ ーとソックスを市場調査を 兼ねて販売するといった試 みも始めた。商品は当地在 住の日本人のみならず、ニ ューヨーカーからの評判も 高く、リピーターも定着し た。そうした試みから、品質 に妥協しない日本の「モノ づくり」の価値、そして米国 当面は、日本人向けのサ イズ規格の商品をファッシ ョンに敏感なニューヨーカ ーに向け販売することに なる。ただし、米国で現地 向けの製品を作る際は、日 本にはない新サイズの設計 や、市場調査を基にしたカ ラーバリエーションの拡充 が必須となる。 妥協せず、上質な商品の みを届ける。その確固たる 姿勢が、グンゼのモノづく りの真骨頂である限り、今 後も北米市場での挑戦は 続いていく。展開するサイズの不足がネンドの一つ「トゥシェ (Tuché)」の、女性向けの パンスト、レギンス及びレギ まず製品製造に欠かせ ない、独自に開発した「編 み」の技術や、素材とデザイックとなった。 一方で品質の良さの評価