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29|Vol. 890|Friday, November 11, 2016 ニッキー香月の         from New York母乳育児と腸内環境 母乳育児がお母さんと赤ちゃんにもたらすベネフィットは 計り知れません。その一つに、赤ちゃんの腸内環境を整える ことがあります。胎児としてお母さんのおなかの中にいるとき は無菌状態なのですが、産道を通り、生まれて間もなくする と、赤ちゃんの腸内に各種の腸内細菌(善玉菌と悪玉菌の 両方)が徐々に増えていきます。  母乳には、善玉菌であるビフィズス菌の成長を促進する オリゴ糖(糖類の一種)が豊富に含まれます。それが赤ちゃ んの腸内環境を整え、アレルギーを発症しにくくします。つま りオリゴ糖は、ビフィズス菌が増えるためのエサとなってくれ ているのです。  雑菌は空気中や人間の肌にも常に存在します。そのさまざまな雑菌に対抗するために、そして赤ちゃんが免疫力を高 めていくためにも、ビフィズス菌の働きが期待されるのです。 ビフィズス菌は、生後数十日で赤ちゃんの腸内に定着する といわれています。初乳は特にオリゴ糖を多く含むため、こ の時期に赤ちゃんの腸内にビフィズス菌を増やすためにも、 産後なるべく早いうちに母乳育児を始めることはとても大切 なのです。ニッキー香月 Nikki (Naoko) KatsukiNHK出版から転載している 「ためしてガッテン」著作権の都合により、不掲載となります。米国・国際認定ラクテーション・コンサルタント(CLC, IBCLC)、栄 養士。NYラクテーション協会メンバー。産後訪問母乳ケア(保険 適用可)、母乳育児・離乳食・食の安全・卒乳の定期セミナー開 催(日本語)。一児の母。TEL: 718-926-6074/www.vitalchoice.weebly.com 産後の授乳トラブル?:「訪問母乳ケア」ご自宅で、授乳の際の赤ちゃんの抱き方・乳首のくわえ方を実践指導します。 他に、乳頭痛改善、一日の授乳スケジュール、母乳量の増やし方、フォーミュ ラの減らし方、乳房ケア、乳腺炎予防、搾乳方法など。保険、訪問区域につ いては上記までお問い合わせください。次回のセミナー開催予定(ミッドタウン)「 ヘ ル シ ー ベ イ ビ ー セ ミ ナ ー : 離 乳 食 × 食 の 安 全 × 卒 乳 」 1 1 月 2 0 日( 日 ) 11am~1pm、「妊婦さんのための母乳育児講座」同日、2~4pm。会場はミッドタウン。詳細、申込み:www.vitalchoice.weebly.com


































































































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