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マンハッタン

アジア人女性を攻撃
ヘイトクライムの可能性

マンハッタン区チャイナタウン付近の地下鉄駅で2日、男がマスク姿のアジア人女性に暴行を加え、女性に「病気持ち」と叫んだ様子を捉えた動画が、ソーシャルメディアに投稿された。コロナウイルスの感染拡大に関連したヘイトクライム(憎悪犯罪)の可能性があるとして、市民の間で懸念が高まっている。6日付NBCニューヨークが伝えた。

同区グランドストリート駅で目撃者が撮影した動画によると、手術用マスクを着けた女性が駅構内を出ようとしている男に向かって走って行き、男は近づいてきた女性に対して、手足や傘で殴る蹴るの暴行を加えた。動画には捉えられていないが、その前に口論があったものとみられる。

市民の一部は、コロナウイルスに関連したヘイトクライムの可能性を懸念し、「マスクを着けるのが怖い」と地元メディアに語った。

NYPDは、「コロナウイルスに関連したヘイトクライムはこれまで起こっていない」と述べた。NYPDのヘイトクライム特別対策班は、この事件を捜査しており、本格的な捜査ができるよう被害者の女性に届けを出てほしいと訴えた。


オールバニ

トランプ、NYに特別措置
旅行者の入国プログラムを停止

米国土安全保障省(DHS)は5日、海外渡航者が迅速に入国できる「トラスティッドトラベラー制度(TTP)」からニューヨーク州住民を除外すると発表した。同日付ABC7が伝えた。

DHSのケン・クッチネリ副長官によると、昨年施行された同州の「グリーンライト法」により、移民局が個人情報を入手できなくなったことによる措置。現在、グローバルエントリーなど同制度に登録するおよそ15万人と、申請保留中のおよそ8万人が同制度から除外。海外渡航者は入国時に税関およびパスポートのチェックを受けなければならない。

クオモ州知事の上級顧問であるリッチ・アッツォパルディ氏は、「DHSの措置は政治的報復であり、我々は法的選択肢を検討するつもりだ」と述べた。


ニュージャージー

クルーズ船が遅延
コロナウイルスの影響

ニュージャージー州ハドソン郡ベイヨンの港では、新型コロナウイルス感染拡大に対する懸念のために、大型クルーズ船の出港が遅れている。8日付CBSニューヨークが伝えた。

ロイヤル・カリビアン社が運航する「アンセム・オブ・ザ・シーズ」号は、ケープ・リバティー・クルーズポートに7日朝到着。同船の乗客27人が最近中国本土に渡航しており、うち4人がウイルス検査の必要性があると判断された。米疾病対策センター(CDC)による検査結果を待つため、同日中に次の寄港地に向かう予定が、翌8日の午後5時に変更となった。

8日午後、同州のフィル・マーフィー知事はウイルス検査を受けた4人全員に、陰性の結果が出たと発表。3人がインフルエンザ、もう1人は無症状だった。

同知事は、「州内でウイルス感染者は確認されておらず、住民への危険性は引き続き低い」とツイッターに投稿した。

同船は再度出港を遅らせ、早くて10日の出港になると発表したが、変更理由について言及しなかった。


アップステート

元刑務所員が出所
囚人の脱獄を支援

日ニューヨーク州アップステートの州刑務所で服役していた殺人犯2人の脱獄を助けた罪で、有罪となった元女性職員が4年間の服役後、出所した。同日付フォックス5ニュースが伝えた。

2015年、同州ダネモラの州刑務所で縫製場に勤務していたジョイス・ミッチェル受刑者(55)は、殺人犯2人に対し、壁に穴を開けるための工具を提供。脱獄犯らは3週間の逃走後、1人が射殺され、もう1人が捕まり、終身刑となった。

この脱獄劇は18年に、「ダネモラからの脱獄」の題でテレビドラマ化もされた。

同受刑者は最長7年の懲役を宣告され、仮釈放を3回拒否された後、仮釈放委員会に「日頃の行いが良い」と判断され、条件付きで釈放となった。以前居住していた地域に住み、22年6月8日まで地域当局の監視下に置かれる。


ブルックリン

不法移民の顔に突然発砲
ICEに市が説明要求

ブルックリン区で6日朝、連邦移民関税執行局(ICE)の職員が、同局の逮捕状なしに不法移民男性の顔を撃って重傷を負わせた。ニューヨーク市当局はICEに説明を求めている。7日付CBSニューヨークが伝えた。

ICEによると、6日午前8時15分ごろ、同局職員複数が、同区グレイブセンドに住むメキシコ人不法移民の男性の自宅を訪れ、男性の逮捕を試みた。男性は暴行罪で過去2回強制送還されたことがあるが、今回の逮捕状は男性の車の問題をめぐる出廷に関連しているとされる。

男性が自宅内に短時間閉じこもった後、ICE職員の1人がいきなり男性の顔と腕を撃った。

同居している男性の交際相手の息子は、「ICE職員は事情の説明なしに男性の体をつかみ、床に投げつけたが、その際、身分証明書も逮捕状も提示しなかった」と話した。もう1人の息子も、「ICE職員は銃を男性の頭に向け、頬を撃った」と語った。

男性は病院に搬送され、重傷だが命に別状はないという。


ニュージャージー

コーチが選手から暴行
バスケ部員4人に停学処分

ニュージャージー州ニューアーク市で4日夜、高校のバスケットボール部のコーチが部員から暴行を受けた。6日付ABC7が伝えた。

同市ジョンソンアベニューにあるマルコムXシャバズ高校で、午後9時ごろに事件が発生した。バスケットボール部の部員数人が、同部のコーチに暴行を加えている動画を、学校職員が警察に提出した。

動画には、リビングストンで行われたバスケットボールの試合から戻り、バスを降りた4人の部員が、コーチを襲撃している場面が録画されていた。

コーチは、部員らが別の生徒に嫌がらせしているのを止めようとしたところ、4人の部員らがコーチに暴行を加えたと伝えている。

同市公安局のアンソニー・アンブローズ局長は、「容疑者は高校生であるため氏名は公表されないが、この無意味な暴力行為に参加したことが判明したものは、刑事告発される」と述べた。

事件に関与した部員たちは、全員が停学処分を受けた。


ニュージャージー

電気故障で遅延
NJトランジットが謝罪

3日夜のラッシュアワーに、ニュージャージー・トランジットが電気系統の問題に直面。ニューヨーク市とニュージャージー州の乗客多数が、大幅な遅延を体験した。4日付CBSニューヨークが伝えた。

当初は30分遅れと伝えられたが、2時間以上遅れた。マンハッタン区のペンステーションでは数万人が行き場をなくし、改札口を飛び越えて、パストレインに乗り換える人々が続出。列車内に4時間以上閉じ込められた乗客もいた。

遅延原因は、2州を結ぶトンネルで停電したアムトラック。ニュージャージートランジットは、アムトラックと南北両方向のトンネル2本を共有しているが、うち1本が使えなくなったため、迂回して通行しなければならなかった。

電力は4日午前12時40分に回復したが、遅延は早朝まで続き、通勤客の1人は「20年来で最悪の遅延だ」と語った。ニュージャージー・トランジットは、ツイッターに謝罪ビデオを投稿した。


オールバニ

不動産仲介手数料を禁止
デポジットの規制も変化

ニューヨーク州務省が先月31日に発表した、「テナント保護法」に関するガイダンスによると、入居予定者に不動産の仲介手数料を請求することが禁じられた。5日付NBCニューヨークが伝えた。

昨年可決された新たな州規制によると、これまでは入居予定者が1カ月分の家賃、または年間家賃の15%に相当する仲介手数料を支払うことが慣習化されていた。新法では、入居予定者が直接仲介業者を雇用した場合を除き、家主が仲介業者に手数料を支払う。合わせて、申請手数料は20ドルを超えて徴収することが禁止された。

また同法では、入居予定者から信用調査が30日以内に提出された場合の申請料を免除。また、デポジットおよび前払いは家賃の1カ月分以上に設定できない。家主は入居費用にかかる追加セキュリティーデポジットを請求することができなくなった。


マンハッタン

市長が年次演説
最優先事項は教育問題

ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は6日、アメリカ自然史博物館で、施政方針演説を行った。同日付PIX11が伝えた。

同市長は毎年恒例の施政方針演説の中で、「ブループリント・トゥ・セーブ・アワー・シティー」と名付けた計画概要を説明。同計画は公共の安全、教育、小規模事業、住宅問題など、市民の懸念に対応するものとなる。

同市長は前日の5日、施政方針演説のプレビューを行い、最優先事項として「3-K・フォー・オール」を発表。同制度は3歳児向けに、全日制の質の高い幼児教育を無料で提供するもので、2020〜21学年度までに、約2万6000人の児童が対象になる予定。


ブルックリン

路面電車の計画再開か
ルックリン=クイーンズ間走行

ブルックリン区とクイーンズ区を結ぶ路面電車「BQX」の建設計画が再開の動きを見せた。6日付PIX11が伝えた。

ブルックリン区レッドフックとクイーンズ区アストリアを結ぶ、新たな路線の提案が、複数の公開ワークショップで発表された。

駅と経路は最終計画化がされておらず、公開ワークショップをさらに開催して計画を固めていく。環境評価についての声明は、2021年秋に発表される予定だ。

提案経路は、沿線の市民40万人と労働者30万人、さらに沿線の地下鉄13路線、バス30路線、フェリー発着場9カ所、シティーバイクのドック100カ所をつなげることとなる。

5年前に路面電車の計画が初めて提案された際、ブルックリン区の終点は、サンセットパークだった。資金調達については未定で、計画の支持者は「米連邦政府の補助金が必要だ」と述べた。一方、反対者は、「路面電車はウオーターフロントの開発業者に利益をもたらすことになる」と主張している。


マンハッタン

消費者から苦情
ヘアケア製品で髪抜ける

カールヘアの人たちに人気の、ニューヨーク市発のヘアケア製品の製造業者が、消費者の苦情を多数受けて同製品を再検査している。6日付ABC7ニューヨークが伝えた。

問題となった製品は、人気ブランド「デバカール」。

スタイリストのステファニー・メロさんは、自分の美容院で同製品を長年使用し、ソーシャルメディアでも多数のフォロワーに対して、使用を勧めてきた。

ところが2019年春、同製品の在庫を補充して以来、髪が抜けるなどの深刻なクレームが顧客から寄せられるようになった。

メロさんは、同製品に対する苦情数千件を集めたフェイスブックページを開設した。

同製品は02年に販売がスタートし、最近、ドイツのヘンケル社の北米部門に買収された。同製品はオンラインでの苦情に伴い、製品を再検査中で、「自社ウェブサイトに検査結果を報告する」と声明を発表した。


マンハッタン

女性作曲家19人を特集
NYフィルの公演シリーズ

ニューヨーク・フィルハーモニックは5日、米国における女性の参政権獲得100周年を記念して、女性作曲家19人の新作を特集する「プロジェクト19」と題したコンサート・シリーズを開始した。6日付ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。

女性作曲家を特集する試みとしては世界最大級。作曲家たちが書き下ろした新作の19作品は、全て世界初演となる。

シリーズの幕開けを飾ったのは、ニナ・C・ヤングの新作「トレッド・ソフトリー」で、イェイツの詩に着想を得た作品だ。

タニア・レオンら他18人の女性作曲家たちによる新作は、今月に計6作品、5月と6月にそれぞれ1作品が演奏され、残り11作品の公演は、来シーズンに行われる。

ニューヨーク州立大学フレドニア校にある、女性や有色人種の作曲家の起用を提唱する機関の調査によると、全米の120交響楽団で4000作品が公演されるうち、女性作曲家の作品は、わずか8%だという。

 

 

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