ニュースダイジェスト 

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マンハッタン

元9・11救助隊が死亡
被害者らのために奮闘

NYPDの元刑事ルイス・アルバレスさん(享年53)が先月29日、大腸がんの合併症により死亡した。アルバレスさんは、2011年の米同時多発テロ発生後に現場で救助や捜索活動を行い、健康被害を受けた救急隊員に対する犠牲者補償基金の確保に尽力した。3日付ニューズデイが伝えた。

アルバレスさんは米同時多発テロ発生後、国際貿易センター跡地で救助や捜索活動に従事し、有害な粉じんを体内に取り込んだことで、大腸がんと診断された。先月11日には、財源不足により補償金を最大70%減額すると発表していた、9・11犠牲者補償基金の財源確保を訴えるために、連邦下院司法委員会で証言を行った。

クイーンズ区アストリアで3日、アルバレスさんの葬儀が行われた。警察の護衛とバグパイプバンドに付き添われて教会に向かうひつぎに、ディトマースブルバードを埋めたNYPDやFDNY職員らは、静かな敬礼を送った。

 


ブルックリン

水に有害化学物質
YMCAが一時閉鎖

1日夜、ブルックリン区パークスロープにある「プロスペクトパークYMCA」の水道から、有害化学物質のエチレングリコールが発見され、同施設は数日間閉鎖された。3日付パッチが伝えた。

9ストリート沿いの同YMCAは、ビル・デブラシオ市長が週数回利用することで有名な人気施設。同施設のウェブサイトによると、業者が空調設備の整備を行った際にエチレングリコールが発見された。後に水道検査が行われ、9日に営業を再開した。

エチレングリコールは、自動車用不凍液などに用いられる有害化学物質。誤飲した場合、初期症状としては高揚感、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐などが起き、重症例では心臓損傷や発作などが見られ、分量によっては死に至ることもあるという。

 


マンハッタン

独立記念日の花火
過去最多の7万発

ニューヨーク市で4日、毎年恒例となるメイシーズ独立記念日花火大会が開催された。過去最高数より1万発以上を上回る、7万発の花火が打ち上げられた。4日付NBCニューヨークが伝えた。

マンハッタンとブルックリン両区のイーストリバー沿いには、開始の数時間前から席取りをする人々が見られ、打ち上げは30分近く続いた。花火は1分間に約3000砲弾が発射された。

色とりどりな花火の製作には6カ月を要し、メイシーズのチームがカリフォルニアの砂漠で打ち上げ実験を行ったという。

打ち上げ前には、ルーク・ブライアン、ブラッド・ペイズリー、デレク・ハフ、ジェニファー・ハドソン、シアラ、カリードなどによるパフォーマンスも行われた。

NYPDは、無許可で飛行するドローンを探知するためのドローンを今大会で初めて導入し、感知センサーも設置した。観賞場所はバリケードで囲まれ、入場する人々に対して手荷物検査も行われた。

 


ニュージャージー

ごみ収集車が事故
12人負傷、交通に乱れ

ニュージャージー州ハドソン郡ユニオンシティーで3日午後1時ごろ、ごみ収集車が横転する事故が起き、12人が負傷、交通に大きな乱れが生じた。4日付ABC7ニューヨークが伝えた。

ごみ収集車は、パリセイドアベニューの高架交差路付近で暴走し、他の車数台に衝突してから、ガードレールを突き破り、高速道路495号線に落下。12人が付近の病院に搬送され、安定した状態にあると伝えられた。

ごみ収集車は、同日午後7時前に現場から回収された。暴走の原因は不明。

マンハッタン区ミッドタウンとニュージャージー州を結ぶリンカーントンネルの上り線は、午後7時ごろまで閉鎖され、ニュージャージー州に向かう車両は、ラッシュ時に足止めされた。

ポートオーソリティー・バスターミナル発のバスも数時間運行停止となったため、ニューヨーク・ウォーターウェーズの通勤者や観光客の乗客が一時増加。全路線で遅延が発生し、ペン駅および同駅発でも大混雑となった。

 


マンハッタン

学校の鉛検査を強化
教育局が発表

鉛中毒に対する懸念が高まる中、ニューヨーク市教育局は特定の公立校での鉛含有塗料の検査を、年1回から3回に増やすことを計画していると発表した。5日付パッチが伝えた。

市内の公立校4校で鉛含有値の非常に高い塗料のはがれや鉛ダストが発見された件を、WNYCラジオが先月報道したことを受けての措置。同ラジオは、児童が教材を置いている窓台から、市の安全基準の1000倍以上の鉛が発見されたと伝えた。

市教育局は、1985年より前に建てられた教室約4500室に対し、WNYCラジオが先月報道した、塗料の検査を、学年の初日と冬休みの間、学年の終わりの年3回行い、検査結果を記録するよう義務付ける計画を発表した。さらに、検査結果を集計した新たなデータベースおよび、保護者が鉛の問題を報告するオンラインフォームの構築を行い、問題が報告された学校に対して検査を実施していく。

同局は、今年秋までに必要な塗り替えや修復を行うと発表している。

 


アップステート

「アニー」制作者死去
トニー賞など多数受賞

ミュージカル「アニー」の生みの親である作詞家・演出家・プロデューサーのマーティン・チャーニンさんが6日、アップステートのホワイトプレーンズで死去した。84歳だった。7日付ワシントンポストが伝えた。

チャーニンさんは1934年11月24日にマンハッタン区で生まれ、同区ワシントンハイツで育った。57年には、ブロードウェーでミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」の初演に出演したが、数年で俳優から制作者に転向した。

60〜70年代には、作曲家リチャード・ロジャースらと組んでミュージカルの作詞を行い、テレビのバラエティー番組演出ではエミー賞を受賞した。

70年ごろ、米大恐慌期を舞台にした漫画「小さな孤児アニー」の舞台化を思いつき、作詞と演出を手掛け、多額の借金を抱えながら、77年にブロードウェー初演にこぎつけた。「皮肉な時代における楽観的なミュージカル」を目指した「アニー」は大ヒットとなり、作品賞を含むトニー賞を受賞。その後、ブロードウェーでの再演や映画化が行われ、米国内外で現在まで幾度となく公演されてきた。

 


ブルックリン

最大の州立公園完成
黒人女性運動家の名冠す

ブルックリン区イーストニューヨークで2日、ニューヨーク市最大の州立公園である「シャーリー・チザム州立公園」がオープンし、アンドリュー・クオモ州知事らが開園式に参加した。同日付amニューヨークが伝えた。

シャーリー・チザム氏は、1968年に黒人女性として初めて連邦議会下院議員に就任した政治家。ジャマイカ湾に面した、広さ407エーカーの同公園では、同区ブラウンズビル出身のチザム氏を記念する壁画が披露された。

同公園は約16キロのハイキングやサイクリング用の小道、ピクニックや釣り用の埠(ふ)頭を備える。無料の貸し自転車も設置される。83年まで利用されていたゴミ埋め立て地を、米国立公園局が買い取り、清掃した跡地に建設されており、2000万ドルの費用を掛けた第1段階の工事が終了。第2段階の最終工事は、再来年に完工予定。

 


スタテンアイランド

執行官かたった男を起訴
タクシー運転手に圧力

スタテンアイランドで2日、ニューヨーク市法務執行官をかたり、借金を負ったタクシー運転手から営業許可所(メダリオン)などを奪った男が逮捕された。3日付パッチが伝えた。

ニューヨーク市保安局によると、アンソニー・メディナ被告(50)は少なくとも過去3年間にわたり市内4区で文書を偽造。タクシー運転手から車両やメダリオン、その他装備を違法に差し押さえたとして起訴された。

同被告の逮捕は、ニューヨークタイムズ紙が先月、タクシー業界の略奪的融資慣行を報じた後に、市当局が開始した調査によるもの。同紙は、タクシーの、支払いが滞った運転手からメダリオンを回収するために、貸主が同被告を雇ったと報じた。同被告が偽の差し押さえ通知を見せて押収したタクシーから、メダリオン、メーターなどを奪うなど、少なくとも3件の被害が明らかになった。

同被告は、同紙の取材に対し、「車両逮捕部隊」を名乗り、「私は悪者ではない。ただの銀行からのメッセンジャーだ」と語った。

 


ブルックリン

MTA職員に尿掛ける
22歳男を起訴

ブルックリン区に住む男が、2人のMTA女性職員、地下鉄の車掌およびバスの運転手に尿を投げ掛けたとして逮捕、起訴された。3日付ゴッサミストが伝えた。

ブランダン・ジョブソン被告(22)は4月12日午前10時30分ごろ、ブロンクス区の地下鉄6ライン沿いブルークアベニュー駅で、43歳の地下鉄女性車掌に、尿が入った容器を投げつけた。同被告は逃げ、車掌は病院に運ばれた。その後、午前11時25分ごろ、同被告は138ストリート=グランドコンコース駅で、北行きのバスBX2番を運転していた43歳の女性運転手にも尿を投げつけた。

事件の後、全米運輸労働者組合(TWU)ローカル100のトニー・ウタノ議長は、「バス運転手は窓を閉めたままにし、地下鉄車掌はゴーグルを着用して、誰かが近づいてきたときは、すぐに窓を閉めるように」と声明を発表した。

 


ブルックリン

須藤美貴さん6連覇
ホットドッグ早食い

4日、アメリカ独立記念日に、毎年恒例のネイサンズ主催のホットドッグ早食い大会が、ブルックリン区コニーアイランドで開催された。男性部門ではジョーイ・チェスナットさん、女性部門では須藤美貴さんが優勝した。4日付amニューヨークが伝えた。

チェスナットさんは、昨年打ち立てた自己ベスト74個の更新とはならなかったが、10分間に71個のホットドッグを完食し、12連覇を達成。須藤さんは、10分間に31個を完食し、2位に26個の大差をつけて6連覇を成し遂げた。両者には、優勝ベルトと賞金2万ドルが贈られた。

当日はカ氏28度を超える暑さの中、約3万5000人が観戦し、過去20年間参加していたヒップホップ歌手のエリック・「バッドランズ」・ブッカーさんや、地元バンド、チアリーダーなどのパフォーマンスが行われた。  主催するネイサンズは、ニューヨーク市内のフードバンクへ、ホットドッグ10万個を寄付した。

 


マンハッタン

万引き女性に支払い
警官に賞賛の声

マンハッタン区ユニオンスクエアのスーパーマーケット「ホールフーズ」で4日、万引きをした女性の商品をNYPD警官が支払ったことが、「素晴らしき7月4日の思いやり」と話題を呼んだ。4日付ニューヨークポストが伝えた。

代金を支払っていない商品を鞄に入れた女性客が警備員に捕らえられ、通報で警官らが駆け付けた。警官らは顧客サービス窓口に女性を同伴し、商品の代金を支払ったという。

現場に居合わせたドキュメンタリー作家のポール・ボジーモウスキさんは、詳細と写真をツイッターに掲載した。「女性が鞄を開けて、警官が中をのぞき込んでいました。そして警官が『食べ物の代金は私が支払うよ』と、さも普通のことのように言い、女性は感謝の気持ちでいっぱいのようでした」と目撃談を語った。

NYPDは事件を確認し、ボジーモウスキさんの投稿をリツイートした。同氏の投稿は数百もの「いいね」や、警官の行動を称賛するコメントが寄せられ、ソーシャルメディアで拡散された。

 


ブロンクス

名実況者が休暇取得
30年のキャリアで初

ニューヨーク・ヤンキースの名物実況者、ジョン・スターリング氏(81)が4日、30年間で初めての休暇を取得し、話題を呼んだ。2日付CBSニューヨークが伝えた。

7月4日に81歳の誕生日を迎えたスターリング氏は、同日から始まった対タンパベイ・レイズ戦シリーズより、計8日間の休暇を取った。同氏がヤンキースの試合実況を休むのは1989年に実況を始めて以来初の出来事。

スターリング氏のユニークな実況スタイルとホームランコールは、何十年もの間ヤンキースファンを楽しませてきた。同氏は現在のところ引退の意思はないという。

 

 

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