今夜はジャズな気分

#13 地中海料理とジャズを気ままに楽しむブルックリンの夜

ジャズの聖地・ニューヨーク。毎晩この街のどこかで、ベテランから新人まで多くのアーティストが熱いセッション繰り広げる。老舗や隠れた名店などがひしめき合うこの街で、ジャズが聴けるおすすめスポットをジャズドラマーの三上麟太郎さんが案内する。

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地中海料理とジャズを気ままに楽しむブルックリンの夜

今回紹介するのは、ブルックリン区のベッドフォード=スタイベサント地区に店を構えるバールナティコ。ライブは毎晩夜の9時と10時15分からの2セット行われ、出演アーティストはジャズを基本にしつつも、ラテン系や中東の影響も強く受けたワールドミュージックのライブが多い。普段とは一味違ったジャズを聴きたいという少し玄人リスナーの方にはうってつけである。また同店、地中海料理と豊富な種類のカクテルでも地元客の間で知られており、多くのメディアでも注目されている。予約制ではないため、ライブ開始直前になると混み合いやすく、席が空くまで待つこともあるため、早めに出向き料理やお酒を楽しみながら演奏開始を待つことをおすすめする。ミュージックチャージの設定はなく、最低10ドルのチップをミュージシャンに入れるのがマナー。

/三上さん注目のライブ情報/

Super yamaba band

9月26日(木)

午後9時〜、10時15分〜

70〜80年代の西アフリカのアフロビートとサイケデリックファンク

Bar LunAtico

486 Halsey St., Brooklyn, NY 11233

TEL: 718-513-0339

barlunatico.com

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三上麟太郎rintaro-mikami.com

1995年、東京都生まれ。ジャズドラマー、パーカッショニスト、作曲家。21歳で渡米し、ニュースクール大学を卒業後はニューヨークを拠点に活動。2023年9月には自身初となるリーダーアルバム『First Fish』をリリース。Canopus Drumsのエンドーサーを務める。

               

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