ニュースプロデューサー:千葉優貴さん

ニューヨークで奮闘する日本人たち。その新しい発想、夢に向かって走る姿は、私たちを常に刺激する。今、輝いている新人に熱い思いを語ってもらい、また推薦者からの応援メッセージも聞く。


——報道の仕事に興味を持ったきっかけは何ですか?

小学5年生の時に、エジプトの田舎のじゅうたん工場で、自分と同じぐらいの年齢の子供たちが働いているのを見て衝撃を受けました。そんな子供たちに、学校の楽しさを知ってもらいたいと思ったのが、今の仕事に就いたきっかけです。

高校1年生の時にカナダに留学しましたが、小さな田舎町で、コミュニティーに属さない私は輪から外され、人種が違うとの理由で差別を受けていました。その時、何も知らない人たちに何かを発信していかなければと思い、人権・教育問題を学ぼうとカリフォルニア大学に進みました。

インターンとしてヒラリー・クリントンの講演会を取材した時、歴史的瞬間になるかもしれない場面に立ち会える仕事に幸せを感じ、テレビ局の報道部で働くことを決意しました。

——入社1年目ですが、入社当時はどうでしたか?

周りは皆キャリアが長いので、映像の編集でもカットのつなぎの0・1秒や、言葉の言い回しにこだわるのですが、私にはその微妙な違いが分からない。どんなに頑張っても追いつけなくて、入社3カ月くらいは、すごく悩みました。

——普段の仕事内容は?

生放送番組の中で読む原稿をまとめます。新聞勤務の日には、早朝にアメリカの全新聞を読んで記事を選び、上司にプレゼン後、決定したニュースをリサーチして執筆します。取材に行く場合は、原稿を書き、映像の編集、ナレーション、字幕スーパーなど全て自分でやります。友達に「1年目でそこまでやるの!」とよく驚かれます(笑)。

企画出しもします。入社1カ月で提案した企画が採用されました。業界や世代を超え、多くの人の経済ニュースに触れるきっかけになればと思い、人気店や新コンセプトの店を取材して、ビジネス戦略や秘訣(ひけつ)を紹介するコーナーを立ち上げました。

——仕事で一番大変なことは何ですか?

常に新しいものを創り出さないといけないのが大変。特に、興味がない人にも興味を持ってもらう映像や原稿作りは難しいですが、講演会に参加したりして、アンテナを張っています。——一番うれしいことは?

物事が変わる瞬間に立ち会えることが一番の喜びですが、こだわりが強い上司が多いのもうれしい。どうやれば視聴者に伝わりやすいかと、言葉や映像にこだわってとことんやる、いい意味で化け物みたいな人が多くて(笑)。手を抜かない環境がありがたいです。

——5年、10年後の目標は?

今の仕事が自信を持ってやれるようになるまでは、すばらしい上司と一緒に働きたいです。一方で、大学院で多くの分野について学びたい気持ちもあります。

将来的には「子供たちに学校の楽しさを教える」という目標に戻って、発展途上国で先生になることを目指しています。今は知識を身に付け、人に影響を与えられるやり方を学んでいるところです。

 

 

千葉優貴さん
宮城県出身。高校1年生の時にカナダに留学。
2018年、カリフォルニア大学サンディエゴ校政治学部国際関係学科を卒業。
同年、ニューヨークに移住して現職。

 


 

『新人の日常チェック!』
彼らは日常をどうやって過ごしているのか。仕事場、オフの姿を追う。

 

ニューヨークで大規模停電が発生した日、カメラマンとタイムズスクエアに駆け付けてレポート。短時間で事件の規模を判断する力が問われる

 

新聞勤務の日は、朝6時半ごろに出社して、全ての新聞に目を通す。気になる記事をピックアップして上司にプレゼンし、オンエアに向けて原稿を執筆

 

大学時代にインドの音楽にハマって、バングラダンスを続けている。ストレス発散や気分転換にもぴったり(1列目の一番左が千葉さん)

 

 

 

 

 

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