グローバル時代の子育て

その37 子供の将来を決める たった一つの条件

「社会で活躍できる人になってほしい」「周囲の人に愛されるようになってほしい」「どんな挫折にも負けず、たくましく生きてほしい」

これらは、子供を持つ多くの親御さんが願っていることでしょう。私は、アメリカと上海で学校を経営しているのですが、どの親御さんも、「子供の将来のために今何ができるか」を悩んでおられます。特に、メンタル面の強さや、「地頭(じあたま)力」などの能力的な資質、周囲とうまくやっていくためのコミュニケーション力…。人間としての総合力をどう高めていくか、悩みは尽きません。

いったい、何が差を生むのでしょうか? これまで4000人以上のアジア人と向き合ってきましたが、端的に言って、答えは一つです。

最大要素は自信の有無

「自分はできる!」という自信があるかないか。このたった一つの要素によって、子供の学力、コミュニケーション能力、メンタルタフネス、その他の特技などの伸びしろが大きく変わってきます。

困難に負けないチャレンジ精神、挫折を乗り越える気持ちの強さ、円滑なチームプレーを可能にさせる社交性、より難易度の高い技術や知識の習得、自分の頭で考える力など、あらゆる要素を支えるのが子供の自信です。子育ての90%は、「自信育て」に左右されるといっても過言ではありません。

子供の自信は2種類

自信は大きく二つに分けられます。一つが「根拠のない自信」で、6歳までの幼児期に身に付ける自信です。もう一つが「根拠のある自信」で、小学生から青年期にかけて身に付ける自信です。

「根拠のない自信」とは「自分は親に愛されている」「自分は親から受け入れられている」「親から大切にされている」という自信であり、「自分は価値がある人間だ」と子供が自分の存在を心から信じている状態です。

この「根拠のない自信」は「100%親から与えられるもの」です。子供がいくら努力しても手に入れることはできません。子供時代に親からかわいがられ、大切にされ、愛情をたっぷりもらうことでのみ得られる自信なのです。

「根拠のない自信」はすべての土台になります。ここが大きく安定していれば、その上に積み上げていく勉強、習い事、人付き合い、あらゆることがうまくいくようになります。

小学生になったら競争を

「根拠のある自信」は、スポーツ、音楽コンテスト、発表会に出て人前でダンスや演劇を披露したりと、競争に揉まれながら一つのことを継続していくことで得られる自信です。

小学生になったら、競争に参加させてあげてください。ライバルたちと切磋琢磨(せっさたくま)する経験を通して「根拠のある自信」を育てるのです。両親の仕事は子供がきわどい競争を経験できるように励まし、技能に磨きをかけてあげること。

子供は競争を通して困難に立ち向かう力、敗北から立ち上がる力、プレッシャーの中で実力を発揮する力など「たくましい心」を獲得することができます。

 

 

 

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