今月8日、ニュ&
米国初の『道の駅』を目指して「リビングストン・マナー・レガシー・プロジェクト」
TIC レストラングループ
代表取締役社長 ボン八木秀峰さん
四季折々に趣ある風情を味わうことができる日本庭園(イメージ図)
新たな地域交流の拠点を
私どもTICは現在、最新企画「リビングストン・マナー・レガシー・プロジェクト」に取り組んでいます。ニューヨーク市中心から北西に約150キロ、車で約2時間半の場所に位置するニューヨーク州サリバン郡の小さな町はかつて鉄道で栄えた場所でした。今はブルックリン区などからの移住者に人気でにぎわいが戻っています。そこを舞台に、2001年に始まった当企画は日本ではなじみの深い「道の駅」の概念から生まれました。その昔、旅人が行き交うことを前提として築かれた交易所に、米国の開拓者たちが、旅の途中で立ち寄ったことを思い起こさせたいと考えています。
米国には郊外の道路沿いに地域の交流拠点にもなる休憩施設が存在しないため、地元の人々や観光客が一緒に楽しむことができる場所を作ることで地域社会に貢献し地元経済を活性化させることが私の目的です。
弊社の経験を活かしたレストランやカフェの運営はもちろん、既存のバイクトレイルから延長した自転車道、サイクリストが修理などで立ち寄ることができるバイシクルヤード、2つの大学との協働で作る日本酒醸造所、日本式ホテル、イベント・ギャラリー会場、コンベンションセンター、日本庭園など、一日中楽しんでいただける空間になるよう、関係各所と連携して手続きを進めています。
日本ならではの魅力として、枯山水など、奥深い趣を楽しんでいただける日本庭園は経験豊かな日本の造園会社と協力して作り上げます。また、世界中にファンの多い日本のTOTOウォシュレットも設置する予定です。トイレはレストランの重要な設備ですし、当プロジェクトで日本のトイレの快適さや便利さを体験していただきたいと考えています。
リビングストン・マナー・レガシー・プロジェクト完成予想図 1公共公園、2レストラン、3オープン・マーケット・パビリオン、4公共施設、5コンベンションセンター、6酒蔵、7試飲室、8イベント会場、9日本式ホテル、10小売店、11スタッフ居住施設、12レール・トレイル・ウェルカムセンター、13レール・トレイル拡張施設
地元とのつながりを重視
当プロジェクトには「地産地消」という理念が深く結びついています。地元の農産物や特産品を扱う物産店を設け、地の食材を活かしたメニューの開発に取り組みます。また各施設は、地元の人々も気軽に訪れることができるよう機能性など考慮しています。
ニューヨーク市をはじめ、各地からリビングストンマナー地区を訪れる方々だけでなく、地元住民の方々が『自分の場所』として親しむことができる空間を作っていきます。また、地域住民との交流で、訪れる方々にとっても魅力的な場になるでしょう。
25年末までに許可が取れ次第、着工できる施設から順次実現してまいります。これからの展開にご期待いただき、オープンの暁には、ぜひ遊びにいらしてください。現地でお目にかかれることを楽しみにしています。
ボン八木秀峰代表取締役社長
T.I.C. Restaurant Group
232 E. 9th St.
New York, NY 10003
TEL: 212-228-3030
tic-nyc.com