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訪れるには遠いという人も、同大学のウェブサイトから歴史を学ぶことができる
同大学で昨年春に開講されたゼミのウェブサイト(sites.rutgers.edu/rutgers-meets-japan)からは、前ページで紹介した日下部氏以外の日本人学生や、学内にある貴重な資料なども閲覧することができる。その他、若林教授と学生たちが制作した、エキシビジョンや解説も読むことができる。グリフィスの生涯を通じて、ラトガースと日本との初期の関係を探る、読み応えのある内容になっている。
その中には、卒業後に日本で活躍した者たちも多い。例えば、アメリカ海軍で学ぶため1868年に同大学へ入学した松村淳蔵は、69年にメリーランド州のアナポリス海軍兵学校へ入学。卒業後は帰国し、海軍兵学校の校長になった。同じく勝海舟の息子、小鹿(ころく)は、67年に渡米。付属のグラマー・スクールに通った後、同海軍兵学校に進学。卒業後帰国し、大日本帝国海軍に入隊した。また、岩倉使節団のリーダーだった岩倉具視(いわくらともみ)の息子、具定(ともさだ)、具経(ともつね)を70年に同大学へ留学させている。
新日本政府が日本の外交遠征として1871〜73年にかけて派遣した、「岩倉使節団」。同組織の使命は、日本人が米国とヨーロッパの政治、軍事、教育システムの理解を助けることだったといわれている。同使節団に参加した約50名は、英国、フランス、ドイツなどヨーロッパの他、米国も訪問。上記のウェブサイトでは、同使節団とラトガース大学の関係に焦点を当てて、貴重な資料や歴史を分かりやすく紹介している。さらに2022年は、同使節団とラトガースの150周年記念の年となる。
Rutgers University-New Brunswick
Rutgers, The State University of New Jersey
57 US Highway 1
New Brunswick, NJ 08901-8554
newbrunswick.rutgers.edu
飛行機のない時代、移民が入国する際の窓口として機能していたエリス島。現在は、ニューヨークの観光名所の一つとなっており、日本だけでなく、さまざまな国から来た移民の歴史を知ることができる貴重な場所だ。
POINT
◉ 到着したら、音声ガイドは必ず借りよう。世界各国の言語を用意しており、日本語ももちろんあるので、聞きながら展示をゆっくり見るのがオススメ。
◉ 同ウェブサイトのデータベース(statueofliberty.org/discover/passenger-ship-search)には、1820〜1957年にかけてニューヨーク港を経由して米国にやってきた人々(約6500万人分)の到着記録が残っている。もしかしたら、あなたの祖先が入国した履歴も、確認することができるかもしれない。
Ellis Island
statueofliberty.org/ellis-island
◦チケット購入はウェブサイトのみ(予約制)
エリス島に行く前に停泊する、「自由の女神像」。台座から頭部まで93メートルの巨大像は、ニューヨークの有名な観光名所の一つだが、意外と訪れたことがないという人も多いのではないだろうか。実は、見どころは女神像だけでない。その他にも足を運んでもらいたい場所は、2019年にオープンした博物館だ。女神像のシンボルともいえる、トーチの初代オリジナルが展示されており、建築士、フレデリク・オーギュスト・バルトルディが使用した、歴史的資料や貴重なコレクションなども見ることができる。
Statue of Liberty
statueofliberty.org/statue-of-liberty
◦チケット購入はウェブサイトのみ(予約制)
※現在、女神像の王冠は新型コロナウイルスの影響により閉鎖中
◦博物館の追加チケットは不要
3ページで紹介した、「ニューヨーク日本歴史評議会」のメンバーでもある、ダニエル・H・イノウエ氏の著書、「Distant Islands:The Japanese American Community in New York City, 1876-1930s」。
同作ではアメリカの歴史と、1930年代の大恐慌の間のニューヨークにおける、日系アメリカ人コミュニティーの物語が描かれている。商人や中小企業の創設者、労働階級の家族、学生らの話など、さまざまな背景を持つ日本人移民たちの、あまり知られていない歴史を丁寧に描いた一冊となっている。
日系アメリカ人であるイノウエ氏は、アジア系アメリカ人の歴史などを専門とする歴史家。コロンビア大学、ニューヨーク市立大学クイーンズカレッジ、ニューヨーク大学などで教鞭を振るう。現在は、ニューヨーク大学の客員教授を務める
*本記事は90 Digital社によって提供されています。 世界で人気を博しプレイヤーも急増化してい
タウンユース必須のアウトドアショップ&ブランド ARC’TERYX お洒落アウトドアブランド
3月31日(日)はイースターの日、つまりイエス・キリストの復活を記念する日のこと。キリスト教徒でなく
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