古くて新しい、とっておきのブルックリンへ

BKを代表するビール工場 (古くて新しい、とっておきのブルックリンへ 038)

ブルックリンのガイドブックの著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことや、まだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。

今週はイーストウィリアムズバーグにある「Brooklyn Brewery」です。

 



Brooklyn Brewery(ブルックリン・ブルワリー)

ビールのおいしい季節になりました。ブルックリンのビールといえば、誰の脳裏にもまず「ブルックリンラガー」が思い浮かぶのではないでしょうか? 今や日本でも飲めるくらい、世界規模で知られる一大企業へと大成長しました。

80年代ビール界を揺らした新星

クラフトビールばやりの昨今ですが、1988年創業のブルックリン・ブルワリーはクラフトビールの先駆者。80年代の米ビール市場といえばバドワイザー、クアーズ、ミラーのビッグ3が独占していました。そこに彼らは、「ほろ辛い」香りが特徴のオールモルト(麦芽)ラガービールで、殴り込みをかけたわけです。

創業者は元AP通信やニューズデイのジャーナリスト、スティーブ・ヒンディさん。アルコール規制のある中東地域に5年半駐在し、帰国後は自宅で趣味のビール作りをはじめました。その後、近所仲間のバンカー、トム・ポッターさんと共に会社を設立し、96年に現在のような、テースティングルームを併設したブルワリー形態に。

2003年、トムさんの退職とともに長年の友、デービッド・オッタウェー家に会社を売却し、14年以降はオッタウェー家の息子、エリックさんとロビンさんが中心になって事業を展開しています。意外と知られていませんが、ロゴは「I♡NY」や「ニューヨークマガジン」を手掛けた世界的デザイナー、ミルトン・グレイザー作なんですよ。そんな裏話を思い出しながらビールを飲むと、さらに味わい深く感じられます。

 

工場見学ツアーも

現在製造しているのは、ラガーとエールの2種類。工場見学ツアーに参加するのもおすすめです。無料ツアーは土曜、日曜日の午後1〜6時の間(30分間ごと)。有料ツアー(18ドル〜、要予約)は月曜〜金曜日の午後5時以降で、缶1本と生ビール3杯をテイスティングでき、ビールラバーには大変お得!

生演奏を聴きながらのテースティングや売店でのお土産探しなど、ただビールを飲む以上のお楽しみであふれた場所です。

 

 

ツアーでは、麦芽やホップの実物を見ながら解説してくれる

 

フレンドリーなガイドが醸造所のあれこれを説明

 

工場見学の後は小部屋へ移動し、試飲が続く

 

工場見学ツアーで提供されたできたての生ビール。私は「Small Batch & Technical Tour」(45分、18ドル)に参加

 

All Photos: © Kasumi Abe

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1126

NYCマラソンが復活! おすすめランニングスポット

2年ぶりに開催されるNYCマラソン。今大会の概要やレースの魅力、ニューヨーク在住ランナーたちが紹介してくれるおすすめランニングスポットをチェックしてみよう。

 

Vol. 1125

出張者にも! 一時帰国者にも!  NYのお土産・手土産は何がおすすめ?

コロナ禍でも一時帰国をする在米日本人は多く、また10月1日からワクチン接種証明書による日本帰国後の隔離期間が短縮されたこともあり、出張者も徐々に戻って来る見込みだ。そんな帰国の際、知っておくと便利なニューヨークならではのお土産、手土産についてチェックしよう!

Vol. 1124

ロシア人街でフクースナ(おいし〜い)!

ブルックリン区最南端のブライトンビーチは、ロシアと黒海沿岸地域からの移民が多く暮らすエリア。地下鉄高架下や周辺には、郷土史色豊かな食べ物を売る店やレストランが軒を並べている。

Vol. 1123

ニューノーマルのバーバー事情

いよいよ経済の復興期に突入したニューヨーク。対面ビジネスも次々に再開され、男性の身だしなみが気になり始めた。新しいノーマルに向けて活況を呈する理容の世界をのぞいてみよう。