日本からニューヨーク コロナ渦で渡航に必要なものは?

コロナワクチン接種率が40%を超えるアメリカに対し、日本はいまだ3%にも満たない。

南米では自国でのワクチン接種が遅れる中、アメリカへ観光で入国しワクチン接種をして帰国する「ワクチンツーリズム」となるものがここにきて急増している。

CDC(米疾病予防管理センター)とニューヨーク政府は旅行者が完全に予防接種を受けるまで海外旅行を延期することを推奨しているが、日本からワクチンを接種していなくてもアメリカへの渡航は可能だ。パスポートやESTA以外に必要になるのがコロナウイルスPCRテストの陰性証明または、新型コロナウイルスから回復したことを証明する書類が必要になる。

またトラベル・ヘルス・フォームの提出も求められている。

 

ワクチンツーリズムの背景と影響

先ほど触れた南米からの「ワクチンツーリズム」が急増する背景には、アメリカ国内でワクチン接種が無料で簡単に受けられることが理由にあるのと、自国で接種を受けたくてもなかなか受けられないことが大きな理由にあるようだ。

しかし、ワクチン接種のためにアメリカへ渡れるのは一部の富裕層のみで、この格差が問題視されている。

ジョー・バイデン政権は5月初め、国民へのワクチン接種に苦慮している国々に、6月末までに8000万回分のワクチンを届けると発表したが、一部のインフルエンサーなどによってSNSで拡散された、ワクチンツーリズムが流行し、ここにきていくつかの路線の航空運賃が急騰しているという。

南米の旅行代理店はワクチンツアーの販売も開始している。一般的に、観光ビザで入国した外国人には、アメリカ国内で医療を受ける権利がある。実際に日本人でも同様に観光で入国しワクチン接種を受けた人もいる。

国務省では、ビザを申請する外国人のセキュリティ・バックグラウンド・チェックを行っているが、当局によると、明示的に訪問している人の予防接種の審査は行っておらず、その目的で渡米する外国人に対する政府のガイドラインも現時点でないようだ。

米国に入国した後、米国の居住者であることを証明せずにワクチンを投与するかどうかは、州や地域社会、医療従事者の判断に委ねられているという。

マイアミなどの観光地などでビーチに臨時予防接種施設が設置されているニュースをみると、日本政府のワクチン接種の対応との差がよく見える。

オリンピック開催まで2カ月を切った日本、丸川珠代五輪相は先日25日の閣議後記者会見でIOC委員会がファイザー社から無償提供を受けた新型コロナウイルスのワクチンをオリンピック関係者への接種を進める方針を発表した。開催直前の対応に困惑する関係者もでているという。

2021年に入り、早くも半分が過ぎようとしているが、オリンピック開催、ワクチン接種など今年もまだまだ対コロナの年となりそうだ。

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1158

今が旬のフルーツ狩りに行こう!

ニューヨークでもさまざまなフルーツが旬を迎えている今日この頃。自然に囲まれながら、甘くておいしいフルーツを思う存分堪能できる楽しいフルーツ狩りに、家族や友人と出掛けてみては?

Vol. 1157

魅力満載のグリーンポイントを解剖!

川を挟んでクイーンズのロングアイランドシティーと面するブルックリン最北端のグリーンポイントは、昔ながらの街並みと店を残しながらもトレンディーな店もあり、イーストリバー沿いは開発も進む注目のエリアだ。さらに進化する最近のグリーンポイントを歩いてみよう。

Vol. 1156

フェリーに乗って行く週末のプチお出掛け 〜スタテン島編〜

マンハッタン区南端からフェリーに乗ってわずか25分。通勤圏内にもかかわらず、住民以外で訪れる人が少ないスタテン島。しかし意外にも見どころはたくさんある。今号は「近くて遠い」スタテン島の魅力に迫る。

Vol. 1155

知って得する! NYの物件事情

ポストコロナの今、ニューヨークで生活をしていると、インフレの影響もあって物価の高騰を実感せざる得ないだろう。もちろん不動産の価格も上がり続けている。物件探しのコツをつかんで、いい住まいを早めに押さえよう!