読者参加型「ペット自慢」特集!

 

ペットケア知識蓄積の勧め

佐々木香奈(ジャーナリスト/猫グルーマー)

30年以上、執筆・編集畑で飯を食ってきたが、同じ年月、猫飼い主として修羅場をくぐってきた。その猫好きが高じて、この夏私は50代半ばにして猫専門グルーマーとして歩み始めた(猫グルーミングの問い合せはkanacatgrooming@gmail.comまで)。

全米猫グルーマー協会(NCGIA)の、マスターグルーマー養成/認定課程で学び、この春ピッツバーグでの実習を修了。正直に言うが、「マスターグルーマー」の資格は容易に取得できるものではなく、さらなる修行が必要。今もまだ訓練生である。それでも人様の愛猫を、お金をいただいてグルーミングするからにはと、可能な限りの知識と技術を習得した。

今回はグルーミングの必要性やサービス内容という商売の話はさておき、その過程で学んだペット(犬猫)の心肺蘇生術(CPR)とファーストエイド(応急処置)について話したい。飼い主の意識向上を願って。

 

ピッツバーグ実習中の筆者

 

CPR教育の根幹とは

正直CPRは、いざという時に素人判断で行ってもいいものかという疑問が、いくら学んでも残る。事実CPR/応急処置教育は、その場での救命が究極の目的ではないのだ。現場でのCPRが結果的にペットの救命につながるケースはもちろんあるが、実はこの教育の根幹は、「迷わずペットを獣医に連れて行くべきはどんなときか」。これを詳しく、繰り返し教えられる。

緊急時くらいすぐわかるとお思いか。否。意外と迷うものだ。虫や蛇にかまれた、犬猫同士の喧嘩でのけが、やけど、凍傷、熱中症など、それぞれの症状を学ぶ必要がある。

ペットは「痛い」「辛い」とは言わないが、態度や症状で飼い主に「助けて」というシグナルを発している。それがどんな態度や症状なのかを知っておくだけでも、いざという時に迷わず病院に行ける。下痢や目やに、嘔吐、発熱など、どこまでが様子を見る段階で、どこからが緊急なのか。

 

ペットエマージェンシー・エデュケーション特製救急箱には、ペット用体温計、ピンセット、包帯各種などが入っている。


身近に潜む危険

家の観葉植物にも、ペットに有毒なものがたくさんある。例えばチューリップやアロエなど。チョコやコーヒー、玉ねぎ、ニンニク、ジャガイモ、市販の鎮痛剤なども、ペットには有毒だ。

ニューヨーク市で実際のクラスは残念ながら開かれていないが、米赤十字(redcross.org/25ドル)と、ペットエマージェンシー・エデュケーション(petemergencyeducation.com/65ドル)はオンラインコースを開講。また市内の救急動物病院ブルーパールが、緊急用パンフレットを無料配布している。

情報収拾は、赤十字のスマホアプリ「Pet First Aid」を要確認。

 



セミオーダー・ペットグッズストア

YUI TOKYO

デザイナー・小林ゆいさんは3年前、沖縄で保護した2匹の雑種猫、まーる(4歳オス)とちゃーるず(3歳オス)と一緒に、ニューヨークに移住してきた。「まーるは24時間私にべったり! 世界一かわいいストーカーです」。

小林さんが運営するウエブストア「YUITOKYO」(etsy.com/shop/YUITOKYO)は、ニューヨークで虐待にあって瀕死状態だった猫がレスキュー団体の支援によって元気になっていくのを見て、自分にもできることがあるのではないかと思い、始めた。ペットの写真やイラストをプリントしたスマホカバーや、Tシャツ、ブランケット、トートバッグなど、いろいろなグッズを、注文に応じてカスタマイズする。「亡くなったペットの写真を使ったオーダーが多いです。商品が届いて、うれしくて泣いてしまったと言ってくださるお客様が多く、やりがいを感じます」。

日本国内向けには「ねこねこぐろっさりー」(https://minne.com/@neko2g)というウエブストアを展開中。


 

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