コロナパニック最前線! NYの「駆け込み寺」の今

新型コロナウイルス感染拡大で多忙を極めるのは、医療従事者だけではない。人知れず「目の回るような忙しさ」に見舞われているのが、日米ソーシャルサービス(JASSI)だ。

JASSIは、ニューヨークおよびその近郊での日本人の生活をサポートする一環として、日本語での無料相談サービスを提供している。「これって何の専門家に訊くべきなの?」「英語で何か言われてたけどよく分からない…」と途方に暮れ、JASSIの電話番号を探した人も少なくないだろう。鳴り止まない電話応対の合間をぬって、同団体のスタッフが現状を話してくれた。

 

ーーーこれまでに寄せられた相談について教えてください。

3月16日にJASSIが在宅勤務となってから、4月17日までに、800件以上の電話・メール相談がありました。うち最も多いのは新型コロナウイルスについてで、305件以上。次点で失業保険の申請方法や申請時のトラブル(労働局のウェブサイトが遅い、電話がつながらないなど)、保険の種類の確認などの相談です。

ーーーやはり日系コミュニティーにも失業の波が押し寄せていますね。

失業に際して税金や確定申告の確認が必要になった人や、IRSからの給付金をもらうために、確定申告を初めて行うことになった人の相談も多いですね。健康保険の加入期間も臨時延長されていますので、その相談も寄せられています。高齢者だとパソコンを持っていないケースも珍しくないので、英語の電話応対をサポートすることもあります。

ーーー今回の騒動で、特に困難を感じている点は?

情報が刷新されるスピードが早く、付いていくのが大変ですね。集めた情報は重要性を精査して和訳し、ニュースレターとして皆さまに提供していますが、作成にかなりの時間が取られます。情報は政府機関からのものであることを確認し、ファクトチェックを逐一行います。間違った情報をお届けするわけには行きませんので、毎回じっくり対応しています。

今回の事態は前例のないものですから、専門家にも答えられない相談が多いのも、難しいですね。特に、ビザを保持してアメリカに滞在している人から「失効しそうだがまだ在留して大丈夫か」「失業してしまったがビザに効力はあるか」といった相談が来ますが、政府のルールがなかなか固まらず、弁護士でもはっきりとした回答が難しい状態が続いています。

ーーー休む暇もなさそうで、スタッフの皆さんが心配です。

現在、普段は電話応対していないスタッフも含め、4人で相談に対応しています。一時期はメール相談をなかなか返せない状態が続いていましたが、やっとピークを過ぎたように感じますね。

JASSIはいわば「駆け込み寺」のような場所で、漠然とした内容の相談も多くいただきます。専門家でないと分からないことも多いですが、真摯に対応して、少しでも皆さまのサポートができればと思っています。

 

日米ソーシャルサービス(JASSI)

https://jassi.org
TEL:
212‐442‐1541(月〜金曜日 午前10時〜午後5時)
Email:  info@jassi.org

※5月25日(月)はメモリアルデーのため、お休み


つらいときは、日本語ホットラインへ連絡を。

大人一般のメンタルヘルスの相談窓口
(NY邦人メンタルヘルスネットワークのセラピストから折り返し電話がある)

TEL: 212-442-1541(毎週月〜金曜日 午前10時〜午後5時)

子どもに関しての相談(ニューヨーク日本人教育審議会・教育相談室)
TEL: 914-305-2411(毎週月〜金曜日 午前9時〜午後5時)

家庭内暴力の相談(WOMANKIND)
TEL: 212-732-0054  Ext: 134(24時間対応、日本語は午前9時〜午後5時)
メール: Knagao@iamwk.org

メール相談を希望する際は、JAMSNETのウェブサイト(https://jamsnet.org/mental-care-during-pademic)内フォームに必要事項を記入。

 

 

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