パフォーマー和田彩弥加 Xパフォーマー大塚文葉

テーマ:カンパニーの仲間

ダンスカンパニー「COBU(鼓舞)」所属のパフォーマー2人が、自身やお互いの活動について語り合った。


——カンパニーに加入した経緯を教えてください。

大塚 ダンス学校を卒業後、先輩の紹介でCOBUを知り、パフォーマンスに参加しました。その後、オーディションを経て正式メンバーとして加入しました。

和田 私も友人の紹介でオーディションに参加しました。日本でダンスの仕事をやり切った心持ちになり、新たな挑戦として来米しました。日本とアメリカの両方の文化を伝えられる仕事がしたいと思っていました。COBUは踊って太鼓を叩く、独自のパフォーマンススタイルで、そこに歌や三味線などの要素が合わさる。私にぴったりでした。

大塚 でもオーディションは無茶振りでしたね(笑)。事前に「ソロパフォーマンスを32カウント分用意して来てください」といわれて準備したのに、会場でいきなり、「では64カウントで」といわれて、「えええ!?」って。

和田 正式加入してからも、無茶振りばかり(笑)。

大塚 でもその無茶振りのおかげで、新人の成長スピードも速いですよね。

——現在のそれぞれの担当パートは?

大塚 ダンスメインのパートで、彩弥加さんとペアを組んでいます。

和田 ヒップホップやバレエ、日舞などのいろんな要素が入ったパフォーマンスをするのですが、私たちは2人ともバレエの出身なので、カウントが合わせやすいですね。

大塚 バレエは1カウントで動きが完成するので、少し前から動き出しますが、ヒップホップだと逆にカウントに遅れながら動くんです。日本では、基本的に異なるジャンルの人と一緒に踊る機会があまりないので、新鮮です。

——パートナーとして、互いをどう評価していますか?

大塚 彩弥加さんは、プロフェッショナルだと思います。本番で突然、練習とは異なる動きを要求されても、口頭説明だけ聞けば、絶対に間違えることがない。対応力がすごいんです。多分、メンバーで一番プロフェッショナルなんじゃないかな。

和田 泣かせるじゃないですか(笑)。文葉さんはメンバーを引っ張る存在で、彼女がいないと不安になるくらい、心強い。的確に物事を言ってくれるので、つい甘えてしまいます。実は文葉さんが、パフォーマーの中で一番若いですけどね。私の6歳くらい下。

大塚 そんなに下なの!?

和田 そうだよ!(笑) 年齢にそぐわないくらい、多彩な経験を積んだ、広い視野の持ち主だと思います。

大塚 私、後輩からは、怖い人だと思われているんですよね…。できない人の目線に立って教えるのが、あまり得意でなくて。自分の物差しで人を測るのを、やめようと努力しています(笑)

和田 そうなんだ。むしろ私は全てにおいて、自分はまだまだと思っています。

大塚 過小評価ですよ!

和田 いやいや(笑)。私も教えるのは苦手ですが、物事を伝える立場には興味があるので、いずれいろんな役割で、自分の力が発揮できればいいなと思います。

——加入当時は太鼓は未経験でしたが、現在はいかがですか?

和田 それぞれが違う音を出すので、ズレないように必死に聞いているうちに、耳が良くなったと思います。そうすると、自分が叩いているうちに、リズムも取れるようになる。

大塚 ある日突然、スイッチが入るんですよね。自分が一体何をできていないかが、「聞こえる」。

和田 そうそう。だから、何度も同じ動きを繰り返して練習しないといけないんです。そうすると聞き分けられるリズムが増え、体の動きの幅も広がるので、「あの振付師にはこんな音が聞こえていたんだ」という気付きも得ます。

——今後の目標は?

和田 今やっていることが目標の一つではあったのですが、いつかミュージカルの仕事もしてみたいですね。

大塚 ワールドツアーなどを通じて、世界中の人にCOBUのことを、もっと知ってもらいたいです。

 

いてくれると安心するのが文葉さん —和田

彩弥加さんはプロフェッショナル —大塚

 

写真左:大塚文葉

愛知県出身。5歳からクラシックバレエ、15歳でコンテンポラリー、ジャズダンスを始める。高校卒業後に渡米。ペリダンス・カペジオセンターでさまざまなジャンルのダンスを学び、卒業後の2017年にCOBUオーディションに合格。現在、メインパフォーマーとして活動中。Facebook: COBUNY

 

写真右:和田彩弥加

東京都出身。東京スクールオブミュージック専門学校渋谷校を卒業後、ダンサーとしてテーマパークに4年間勤めた。松任谷由実の舞台などにも出演。2013年に渡米し、2014年にCOBUオーディションに合格。現在、ダンサー兼ドラマーとして活動中。

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