冬をカラフルに彩る 花のあるくらし。(第3回)

毎日をちょっと楽しく、ちょっと華やかに。

生花の専門家が、花を楽しむティップを毎週紹介します。



第3回 花の好みの違い

人々の花の好みも、日本とアメリカでは少しずつ異なります。

例えば、日本では母の日の代名詞にもなっているカーネーション(Carnation)は、アメリカでは「安価な花」として、あまり人気がありません。近年当店では、少しずつ、きれいな色合いのカーネーションを取り扱い始めました。しかし、注意深く観察してみると、確かにデリやスーパーの生花コーナーには、カーネーションが格安で売られていますが、生花店には、あまり並んでいないのです。

ではアメリカでは、母の日には何の花をあげるのか? 日本のように決まったものがあるわけではなく、その人の母親が好む花を買っていくようです。バラ(Rose)やシャクヤク(Peony)は、特に女性からの人気が高い花ですね。

初心者には豪華な花

アメリカ人が好むのは、花が大きくて派手なシャクヤクや、ダリア(Dahlia)など。1本あるだけで周囲がぱっと華やぐので、花をよく知らない人でも、選んでおけばミスが少ないかもしれません。

ちなみに、ニューヨーカーはモノクロファッションが好きだといいますが、それは花の趣味でも同じだと、個人的に思います。ニューヨーカーは白い花が好き。花によって少しずつ異なる色味や質感の白を合わせて、シンプルだけどエレガントに演出し、緑を添えるのが、ニューヨーク流です。

 

 

自然派スタイルが流行

花の生け方にも流行があります。ひと昔前までは、花瓶に生けるときは多くの花をぎゅっとまとめ、密度の高い、華やかなアレンジメントに仕上げるスタイルが好まれていました。

昨今では、花に自然な動きをつけて、ふんわりと、少し空間に余裕を持たせ、より花の自然の形を生かしてて飾るのがトレンドです。テクニックよりも感性を重視するものなので、より多くの人が気軽に試せるトレンドですよね。少ない本数で楽しめるのも、人によってはうれしいポイントでしょうか。

花の種類にもよりますが、当店で買ったものは、平均で1週間ほど、美しさが続きます。毎日水を替えたりしていれば、さらに長く楽しめるものもありますよ。いろんな花を生けてみて、お気に入りを探してください。

 

今週のアレンジ

流れるような自然の動きを強調

 

 

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol.1053

焙煎したての
コーヒーが飲みたい

コーヒーは焙煎(ばいせん)してからすぐに香りや味の変化が始まってしまうので、持ち味を十分に楽しむには、焙煎したての豆からいれるコーヒーが一番。そこで、今号では店内焙煎のコーヒーを提供するカフェを紹介する。(取材・文/古村典子)

Vol.1052

今から始める
安全対策

犯罪や災害は、実際に降りかかってから行動するのでは遅い!手の届く範囲で始められる対策を、ジャピオンと一緒に講じよう。(取材・文 / 南あや・音成映舞)

 

Vol.1051

英語が得意になりたい!

「日常会話はできるし・・・」「どうせ数年後に日本に戻るし・・・」と言いながら、バイリンガルの友人がうらやましい、そこのあなた。今年こそ本腰入れて、英語力を鍛えてみない?(取材・文/南あや)

Vol.1050

ようこそ
「白鳥の湖」の世界へ

チャイコフスキー3大バレエの名作『白鳥の湖』。1月下旬から市内で順次観ることのできる三つのバレエ団による公演と、その見どころを紹介していく(取材・文=音成映舞)