グローバル時代の子育て

その50 家庭でできる 英語支援

近年、アメリカの公立学校では移民の子供たちの急増が大きな問題になっています。彼らの多くは十分な英語力(読み書きの力)を身に付けることができず、学校の授業についていくことができません。

教育現場では彼らの英語力を向上させるため、あらゆる専門家が集結して、さまざまな方法が試されてきました。そこで効果が裏付けられた指導法が、英語を聞く耳を育てることに着目した「フォネミック・アウェアネス」です。

これは英語の音やリズムに集中させる学習法で、文字教育の初期段階で導入することで、子供たちの英語力が著しく向上すると証明されています。

 

ライミングが英語リズムを育てる

アメリカの幼児教育では、ライミング(韻を踏むこと)が、フォネミック・アウェアネス指導の、最初のステップとして指導されます。

英語の独特のリズムである、韻を踏んだわらべ歌や、マザーグースなどに親しんでいる子供ほど、スムーズに文字を読めるようになるからです。

世界中の言葉には、それぞれ独特のリズムがあります。赤ちゃんは言葉の意味を理解するよりも先に、母親の言葉掛けや歌い掛けによってリズムを身に付けます。「あがりめさがりめ」「せっせっせーのよいよいよい」などが日本で親から子へ歌い継がれているように、世界中の国や地域には赤ちゃんに歌い掛ける、伝統的なわらべ歌があるのです。


マザーグースや
ナーサリライムを活用

英語圏では、マザーグースやナーサリーライムなどのわらべ歌を通して、子供たちは英語のリズムを身に付けていきます。

英語の特徴である、韻を踏んだリズミカルな語呂の耳心地は、子供が単語を構成する音を聞き分ける力を鍛えてくれます。

この経験が豊かなほど、抵抗なく音から文字の世界に入っていくことができるのです。

日本の英語教育で見落とされているのがフォネミック・アウェアネスです。ライミングによって耳を鍛える指導が行われないため、英語のリズムが身に付かず、英語を正しく読む力が育ちません。

英語のリズムが身に付いた子供は、フォニックスをスムーズに身に付けていくことができます。耳が良い子であれば、1〜2年もすれば、流ちょうな発音で英語の本を読めるようになりますよ。

読書力が育てば語彙力、文法力、構文力、表現力など、英語習得に必要な技能が向上していきます。

 

英語の音感教育を家庭で実践!

両親とも日本人の家庭では、英語のリズムを意識した環境作りを心掛けましょう。マザーグース、ナーサリーライム、季節の歌などの音楽を、ユーチューブなどを活用して聞かせましょう。

聞かせる時は、聞くことを強要してはいけません。BGM程度の小さな音量で掛け流してください。子供が聞いていないようでも問題ありません。

ポイントは、くり返し聞かせること。送迎の車内、遊んでいる時、食事の時などにはテレビを消して、英語の音楽を聞かせてあげましょう。

 

 

 

 

 

 

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