③申請から取得までの流れ

今月のテーマ:E2ビザ

E2ビザ申請では、各種書類の提出に加え、米国政府との面接をクリアする必要がある。今号は、これらのプロセスで困難に直面した際の対処法と心構えを、専門家が解説。

 

Q. 2ビザは申請から取得まで、どの程度時間がかかりますか?


A.

規スポンサー企業登録が必要な場合、お客さま側で必要書類などを準備していただくのに約1カ月、弁護士側が申請書類を仕上げるのに約1カ月要します。最近は米国大使館(または領事館)での書類精査に約2〜3カ月、面接をしてビザの入ったパスポートが手元に到着するまで約1カ月ほどかかります。ただし、大使館の書類精査の間に追加書類を請求されると、さらに時間がかかります。

私見ですが、トランプ政権になってから、追加書類の提出を求められることが増えてきたように思います。準備は弁護士とできるだけ余裕を持って、しっかり行いましょう。

スポンサー企業は、1人目のビザ申請の際、大使館にて申請書精査をしてもらう必要があります。企業登録は、申請者が面接を経て、ビザを取得した時点で初めて完了します。1人目が却下されてしまった場合、次の申請でも書類精査が必要です。なお同一スポンサー企業の2人目以降の申請者は、書類精査のプロセスが必要なくなり、申請期間が短縮できます。

 

Q.   ザの有効期間はどの程度ですか?


A.

本的には5年で、更新も可能ですが、スポンサー企業の状況によって変動します。最新の決裁書で赤字を出し、米国側に「ビジネスがこのまま継続されるか怪しい」と見なされ、様子見で2年しかビザが下りなかった事例もあります。ビザ取得後、事業の最初の1〜3年は赤字でも、4年目あたりから黒字になるように働き掛けないと、ビザ更新でつまずく恐れもあります。

 

Q. 接はどこで行うのですか?


A.

使館と領事館のどちらかです(他ビザからの切り替えは移民局の管轄)。都市伝説的な話題として、「大使館と領事館、どちらの方が面接が通りやすいか」というものがありますが、面接官も公務員なので入れ替わります。タイミングにもよりますが、どちらの所属面接官の方がいいかは、一概には言えないでしょう。


面接官も人間ですので個人差があり、厳しく細部まで確認する人や、申請者が通常リクエストできる通訳を入れず、英語面接を要求する人もいます。弁護士は面接の準備を手伝うことはできますが、本番での対応は申請者によるところが大きく、十分な準備と対策をお願いしています。

 

Q. 扶養下されたときは、どうすれば?


A.

度審査が通らなかったからと言って、ビザが「申請できない」訳ではありません。却下の理由を改善して、再申請しましょう。改善に時間がかかる却下理由がほとんどですので、却下直後の再申請はお勧めしません。

面接時に却下の理由を具体的に教えてくれる面接官と、書面で「この法律を満たしていない」とだけ通達する面接官もいます。なぜ落とされたかを必ず聞いて、次の申請につなげるようにします。

 

〈おことわり〉

当社は記事内容に関して一切責任を負いかねます。詳細は各専門家にご相談ください。またこの記事は、2018年に掲載したものに加筆・修正を加えたものです。

 

安田・デビン・龍弁護士

ニューヨーク州公認弁護士。
慶應義塾大学法学部、ミシガン州立大学法科大学院を卒業。
パートナーの小林剛弁護士と「
D5 Law Office」を設立。
専門は会社法、商法、移民法。
主に当地進出を目指す日系企業・個人をサポートする。
日米それぞれの語学と文化に精通。

D5 Law Office PLLC
25 Broadway, 9th Fl.
TEL: 248-497-8887
devin@d5law.com
d5law.com

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