大都会にも 星はある

編集部が検証
星が見えやすい市内スポットはどこ?

前ページのイレーヌさんのアドバイスを基に、双眼鏡片手に夜の市内をさまよってみた。(注意=夜の観測は周囲の安全を考慮し、複数人で行うことをオススメします)


空は曇り気味、そして満月が煌々(こうこう)と光るという、天体観測には不利なコンディションだが、まずはAAAも天体観測をしている、チェルシーのハイラインへ。この時期、完全に暗くなるのは夜9時近く。一人では心もとなかったのでスタッフSに同行してもらったが、ハイラインは人通りが多くて安全だ。

有名なあの星を発見

今回は、夜空に向けると星座を映してくれる、スマホアプリを使って観測する。雲にも負けず力強く光っていたのは、さそり座の一等星アンタレス。夏空では定番の星だ。

続けて、うしかい座の星アークトゥルスと思わしき星も確認。等級(明るさの単位)はマイナス0・05で、今回の取材では最も明るい星。以降のほとんどの場所でも発見できた。さらに織姫の星でもある、琴座ベガも発見。Sも「意外と見えますね」と驚き。

双眼鏡越しに見上げれば、さらに微細な星々も確認できた。適当に見上げた暗闇で星が瞬いているのを見つけると、なんともなくうれしいものだ。


琴座(Lyra)
ギリシャ神話の神オルペウスの琴を、彼の死後、ゼウスが星座にした。

 

より暗くて開けた場所として、人もまばらになったバッテリーパークに行ってみた。今度は天体に興味があるというスタッフUが参加する。ここでは、前述のアンタレスとアークトゥルスのみを確認。海の上は暗くて見やすいが、反対側の北の空は、金融街の高層ビルが遮断。ビルの光も強いので、広範囲の観測には向いていない場所ということが判明した。

 



さそり座(Scorpius)
オリオンを殺害。そのためかオリオン座はさそり座と同じ夜空に昇らない。

 

 

市内の暗闇を探せ!

次はワシントンスクエア・パークへ。頭上はビルがなく、だいぶ開けている。さらに人も多く安全だが、すぐそばの外灯の光が強いという欠点が!

この公園で、琴座ベガに加え、白鳥座デネブを肉眼で発見。いわゆる「夏の大三角形」の二つだ。「夏の夜空っぽくなってきました!」と興奮気味のU。知っている星が見つかると楽しい。


白鳥座(Cygnus)
別名「北十字星」。ゼウスが化けた姿であるという神話が最も有名。

 

 

さらに暗さを求め、クイーンズ区ウッドサイドにある広大な墓地、キャルバリーまで足を延ばしてみた。営業時間外なので、塀の近くで観測することにしたが、人通りもなく殺伐とした雰囲気…。念の為、格闘技の段位を持つスタッフTに付いてきてもらう。

ここでは、おおぐま座の二重星、アルコルとミザールや、土星と思わしき光を確認。その他マイナーな星含め、微細ながらも肉眼でかなり確認できた。暗さは墓地がダントツだが、やっぱり怖い…。早々に帰る。

 



 

 

締めくくりは摩天楼で

最後は、遮るものがない最高のロケーションで観測に挑んだ。70階建て高層ビル、ロックフェラーセンター! 入場料約40ドルと出費は痛いが、星との距離が近いのも相まって、見える星が格段に増えた。夏の大三角形の最後の星、わし座アルタイルもここで発見。

夜景に目もくれずに双眼鏡で夜空を見つめる編集部は、周囲の客からかなり奇異の目で見られていたが、夜景にも劣らない感動体験となった。

 


 

今回の教訓

→ 空に近づくほど、多くの星が見えやすくなるかも!

→ 夜の墓場は危険を感じる怖さなので、天体観測は やめよう!

 

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