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米国では、予防ケアは標準治療の一つとして重視されており、歯科もその例外ではありません。定期的に検診を受け、問題の早期発見と治療に努めることが、口内ひいては全身の健康維持にとって欠かせません。
口内の問題は、歯が痛くなったり、歯茎が腫れたりなど、何らかの症状が現れてから初めて気付く人がほとんどです。私たち歯科医師は、問題をまだ小さなうちに見つけて治療し、場合によっては問題自体の発生を防ぐこともできます。早く治療を始めれば、それだけ時間も費用もかからず、体への負担も抑えることができます。
毎日の歯の手入れ方法や、虫歯などの問題を早期発見する方法を患者に教えることも、予防歯科の重要な一部です。
患者の口内を観察することで、歯科医師はその人の健康状態や病気のリスク、生活の質、癖に至るまで、さまざまのことをかなり正確に知ることができます。
例えば歯周病は、心臓病と関連があることが分かっています。歯周病は、歯と歯茎の境目にある溝に溜まった細菌の塊(プラーク)が原因で起こる、感染性の病気です。細菌が血流に乗って全身を巡り、心臓に辿り着くことによって心臓に損傷を与えると考えられます。同じ細菌が股や膝に入れた人工関節の周囲に感染し、炎症を引き起こすこともあります。
口の中の細菌が全身に悪影響を与えることは、歯科医師の間ではもう何年も前から分かっていました。しかし、ここ10年ほどで他の診療科の医師にも理解されるようになりました。例えば、心臓の手術や人工関節置換術などを予定している患者に、手術前に虫歯や歯周病の治療を勧める医師が増えています。細菌によって術後に起こり得る問題を予防することが目的です。
歯と歯茎を守るためには、通常年2回の歯科検診(後編で説明)を受けることと、毎日の歯磨きとデンタルフロス(以下フロス)による歯の清掃が何より大事です。実は日々の清掃が適切にできていない人は意外に多く、正しい方法を指導することが歯科検診の目的の一つでもあります。やり方を間違えると、効果がないだけでなく、歯と歯茎を傷めることにもなりかねません。
平均的な人の歯磨きは15〜20秒ですが、ちゃんと磨くためには約2分かかります。電動歯ブラシを使っている人は、タイマーと圧力センサー機能を活用するといいでしょう。タイマーをかけてしっかり2分間、歯と歯茎をこすり過ぎないように優しく磨きましょう。ブラシはヘッドが小さく、毛は「硬目」「普通」を避け、「柔らか目」のものがお勧めです。
歯磨きは、1日3回毎食後が理想ですが、普通は朝食と夕食後の1日2回が推奨されています。食事で炭水化物(糖質)や粘性食物の摂取が多い人は、1日3回毎食後の方がいいかもしれません。
フロスで歯間と、歯と歯茎の間の食べかすを掻き出し、その後、ブラシでそれらを取り除きます。フロスは難しくて苦手という人も、最低でも1日1回夕食後にするようにしましょう。水流で口内を清掃するウォーターピックは、クラウン(歯冠)や歯科インプラントなどの治療を数多く受けている場合や、歯列矯正治療中に有効です。
フッ素(fluoride)には歯の表面のエナメル質を丈夫にする働きがあり、虫歯予防のため、アメリカでも日本でも多くの歯磨き剤に配合されています。
今春、飲料水に添加されたフッ素と、認知症リスク上昇の関係を示す英国の研究結果が報告されました。しかし、フッ素の毒性は長期間大量に摂取し続けた場合に生じ、歯磨き剤や歯科治療で使用する程度では問題ないというのが、一般的な歯科医師の見解です。
ただし、口の中の歯磨き剤を吐き出すのが難しい小さな子供には、フッ素無添加の歯磨き剤の方が安全かもしれません。歯磨き剤の選び方、日常ケアなどに関する疑問は歯科医師に聞いてください。
※次回は、歯科検診と治療の疑問について伺います。
トラスティー・デンタル
Trusty Dental
ホーチャン・フワン先生=左(Hochan Hwang, DDS=Doctor of Dental Surgery)、
グレゴリー・V・タミリアン先生(Gregory V. Tamirian, DMD=Doctor of Dental Medicine)。
一般歯科、審美歯科、歯周病治療、根管治療、歯列矯正、歯科インプラントなど。
タミリアン先生はグリニッチで25年以上診療。地元の信頼が厚い。
Trusty Dental
1212 E. Putnam Ave., Suite 2
Riverside, CT 06878
TEL: 203-637-1115
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*日本人スタッフ常駐
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