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本当です。保健当局などが子供の近視の増加を報告していますが、私たちも日々の診療で、小学生や中学生の近視が増えていると感じています。近視の程度も悪化しているようです。この状況に危機感を抱いた眼科医や科学者などの間で、最近は近視予防の研究が盛んに行われています。
まだ明確に解明されていませんが、近視は遺伝と環境因子が複雑に絡んで発症すると考えられています。
近年の子供の近視の急増に関しては、スマートフォン(スマホ)の画面を至近距離で長時間見続けることと関係しているらしいことが、専門家の間で認められてきています。
15年くらい前までは、近視と、その程度は遺伝によって決まるとされていました。今でも遺伝の影響は断然大きいと考えられますが、スマホ以外にもコンピューターやタブレットなど、近くのものを見て作業する時間が増えたことで、近視の発症率が上がり、程度も進むことは確かのようです。目の「ピント」は、カメラのレンズに相当する「水晶体」と、水晶体を支える「毛様体筋」によって調整されています。至近距離を見続けることによって、このピント調整に狂いが生じ、遠くが見えにくくなるのです。
現代の子供は外で遊ぶ時間が少なく、屋内で過ごす時間が増えていることも、近視の増加に関係している可能性があると考えられています。屋外で遊ぶと、遠くを見る機会が自然と増えることで、目の緊張や疲れも和らぎます。しかし、屋内ではなかなかそうはいかないので、目の緊張が取れにくく、次第にピント合わせが難しくなり、結果的に近視になるリスクが高くなるようです。
詳しいことはまだ分かりませんが、太陽光の中でも波長が短い「紫光(バイオレットライト)」を浴びると、近視予防に効果があるという研究結果も報告されています。ただ、同じ太陽光でも紫外線は網膜にダメージを与えます。バイオレットライトが目に良いかもしれないという理由で、太陽を直接見ないように注意してください。
ものすごく多いわけではありませんが、以前に比べて、ドライアイに悩まされる子供が増えているようです。ドライアイとは名前の通り、目が乾いた状態です。
ドライアイも、スマホやコンピューターの使い過ぎが主な原因です。目は瞬きするたびに涙腺から涙が分泌され、眼球の表面が潤います。ところが、スマホやコンピューター画面を集中して見ている間は、瞬きの回数が減るので、涙の分泌も少なくなるのです。
子供のコンピューターやスマホの使用を完全に禁止する必要はありませんが、使用時間が長くなり過ぎないように、親が注意してください。
大事なことは、定期的に目を休ませることです。大人の場合もそうですが、仕事や勉強中、20〜30分おきに30秒程度でいいので、遠くを見たり、瞬きをしたりするといいでしょう。
特に気になる症状がなくても、子供が5歳になったら眼科医の検査を受け、視力に異常がないか、斜視になっていないか、他に目の病気がないかなどを詳しく調べることをお勧めします。
斜視とは幼少時の目の代表的疾患の一つで、片方の目は正面を向いているのに、もう一方は無意識に外側に向いてしまうなど、モノを見るときに両目が同じ方向を向いていない状態です。多くの場合は手術で改善しますが、放置すると弱視になる可能性があります。
弱視も幼少時の代表的疾患で、視力が正常に発達していない状態です。
近視と違い、弱視は目と脳を結ぶ神経回路の異常で起こるため、コンタクトレンズやメガネで矯正しても十分に視力を補えません。早期発見と治療によって視力の十分な回復が見込めますが、視神経の機能が発達段階にある7歳を過ぎてしまうと、それも難しくなります。
このような異常を見逃さないためにも、5歳になったら眼科で検診を受けましょう。
※次回は、大人の目のトラブルやケアについてです。
アップル眼科
Apple Ophthalmology
遊馬吉右衛門先生=左(Kichiemon Asoma, MD)、林直美先生(Naomi Hayashi, MD)。
眼科医師(board certified ophthalmologist)。
眼科検診と、白内障、緑内障、糖尿病網膜症、黄斑変性症、
ドライアイ、アレルギーなど目の病気と症状の治療、
メガネ、コンタクトレンズの処方、LASIK(視力矯正手術)など。
Apple Ophthalmology
8 W. 38th St., #201
(bet. 5th & 6th Aves.)
TEL: 212-500-1148
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