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幼少期にラグビーを始め、スポーツ一筋の人生を歩んできた鈴木拓良さん。そんな彼は現在、テクノロジーと人間の関係性を描くためにAIを駆使した作品を発表している。クリエーティブの世界に身を投じることになったきっかけから、作品のテーマをひもといていく。
ラグビーを始めたのは小学生の頃。中学、高校とラグビーに明け暮れる日々を送った。大学進学にあたり「何かラグビー以外にできることを見つけたい」という漠然とした思いでインディアナ大学へ。日本のように入学前に専攻を確定しないアメリカの総合大学への留学は、これまでの人生を180度変えることとなる。
慣れない英語に苦戦しながら、あらゆる分野の授業を受けた鈴木さん。その中で一番興味を持ったのが絵画。子供の頃から絵を描くのは好きだったという。3年目からは油絵を専攻し、本格的に表現者としてのキャリアをスタートさせた。
Do You Know Where You Are?
2020
キャンバスにインクジェットプリント、油彩
45×38インチ
現代社会をどう表現するか
大学卒業後は専門的に絵画を勉強すべく、セントルイス・ワシントン大学芸術大学院に進学。そこではただ好きな絵を描くだけでなく、論理的に組み立てられた作品を作る必要があった。苦戦したのがテーマを一つに絞ること。決断には時間がかかったが「自分にとって一番身近な存在とは?」と検索する手に握られていたのが、その答えだった。現代を生きるためになくてはならない、スマホやノートパソコン。人間社会に浸透するAIを描こう、そう決意してからは、研究を重ね、論文を書く日々を送った。「AIについての論文を書くために、AI翻訳機能を使っていました。今思うとかなり皮肉な話ですよね」と当時を振り返る。
鈴木さんは作品の中でAIの機能を駆使し、テクノロジーと人間の関係性について描いていく。大量のデジタルデータを読み込ませることで、対象物の特徴を認識し「学習」することのできるAI。その特性を利用して、表現したいことを絵画に落とし込むというのだ。
例えば、コンピューターに何千枚という「木」の写真を読み込ませる。すると「木」の特徴を捉え、その写真を元に「木」らしいものの画像を自分で作ることができるようになる。しかし一見、完璧に描かれているように見える画像には、どうしても不自然な部分が残ってしまうという。
AIと人間の曖昧な関係
AIによって作られた不完全な成果物に、人の手を加えることで、AIと人間が統合された現代社会を表現する。AIは情報収集する能力に長けているが、決して完全無欠というわけではない。データを集めるように指示するのは人間だし、集められたデータから必要なものを取捨選択するのも人間だ。情報漏えいや雇用の減少を促進するといった人間社会を脅かすイメージもあるが、医療現場や自動運転など、多くの分野で利益をもたらす。
「AIを批判的な立場で描きたいと思っても、メリットも大きいので葛藤があるんです」と鈴木さん。相反するAIと人間の曖昧な関係を、あくまでも中立な立場で俯瞰しようとする姿勢が絵にも表れているように感じられる。
But They Are Not Real
2021
キャンバスにインクジェットプリント、油彩
45×38インチ
ハイブリッドな表現の先に
ラグビー時代の影響を聞くと「作品制作もスポーツと同じで、根性論的なところがありますから」と笑って答える。締め切りが迫った時期の作業中は、「ランパス」というラグビーの練習を思い出すという。複数人でパスをつなぎながらひたすらランを繰り返す、野球でいうところの1000本ノックだ。
フィジカルとメンタルの両方の強さを必要とするラグビーの経験と、感性と論理の融合である芸術活動。作品のテーマである「AIと人間の統合された世界」をさまざまな角度から描くことができるのは、今まで鈴木さんがハイブリッドな人生を歩んできたからこそ、成し得るのではないだろうか。
大学院卒業後は憧れだったアーティスト、松山智一さんのスタジオで働きながら作品制作に励む鈴木さん。新たな局面で多くを吸収し、AIの目まぐるしい進化のごとく躍進していくことだろう。どのような作品を生み出していくのか、今後の活動にも目が離せない。
鈴木拓良 Takura Suzuki
1996年、東京都生まれ。
ニューヨーク在住。
2019年にインディアナ大学ブルーミントン校油絵専攻を卒業し、21年にセントルイス・ワシントン大学芸術大学院を卒業。
現在ブルックリンにある、松山智一さんの運営するMatsuyama Studioで絵画/制作スタッフをしながら作品制作に励む。
Instagram: @takurasuzuki
takurasuzuki.com
展覧会開催のご案内
鈴木拓良 個展
〜11月28日(日)
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住所: 89 E. 42nd St.
ウェブ: cafegrumpy.com
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