
夏バテ防止の特効薬といえば、スタミナたっぷりの分厚いステーキに限る。肉種はポーターハウスがおすすめ。Tボーンを隔てて異なる部位を堪能できるぜいたくな食材で、日本ではなかなか食べられない。
ステーキ専門店「ベン&ジャックス・ステーキハウス」の5番街店は、公園のそばの快適なエリアにあり、店内も明るくゆったりした雰囲気。肉はテキサスの契約農家から入荷したものを程良くエイジング。焼き方はミディアム・レアがデフォルト。「ナマっぽいのは苦手」と身を引くなかれ、焼き立てを載せた大皿自体が100度近くに熱せられているので、しばらく置けば好みの焼き加減になる。噛めば奥から旨みがにじみ出す、至高の肉食体験だ。フルーツもふんだんに入った自家製ステーキソースでいただくと一段とおいしい。
同店のもう一つの自慢料理、南米から毎朝届く4ポンドのロブスターは、見るからに豪快で夏向き。肉厚の食感は、大自然の恵みそのものだ。家族や仲間と、山海の食材を食べ尽くそう!
Porterhouse SteakTボーンの手前がフィレ・ミニヨン、奥がサーロイン。つけ合わせには、ホウレンソウのクリーム煮とジャーマンポテトが定番だ。ステーキソースはお持ち帰りも可(5ドル)。ちなみにウエーティングバーで出す自家製ポテトチップスも大人気。

グランドセントラル駅近く、ニューヨーク市の歴史的建造物に指定された建物内にある「ベンジャミン・ステーキハウス」。ブルックリンの有名ステーキ店、ピータールーガーのマネージャーだったベンジャミン・プロブカイさんと、同店で20年間シェフを務めていたアルトゥロ・マクラウドさんが、2006年10月にオープンした。
「ポーターハウス・ステーキ」は、骨つきのサーロインとフィレの両方が楽しめる一品。まずはUSDA認定のプライムビーフを、店内で約1カ月熟成させる。「600℃近いグリルでさっと焼き目をつけ、取り出してスライス、その後グリルに皿ごと入れて仕上げます」とアルトゥロさん。コーシャソルトとバターだけのシンプルな味つけゆえ、肉の味を存分に楽しめるのが特徴。皿の底の肉汁を回しかけて食べると、おいしさも倍増だ。
「料理とともに飲むワイン」ということを意識して造られたジョーダンのものや、日本人客にも人気の「オーパスワン」など、ステーキにぴったりのワインも豊富にそろっている。
Porterhouse Steak
(二人前/84ドル95セント)
骨の左側の部分がフィレ。これが全体の3分の1以上あるものだけが、ポーターハウスと呼ばれる。シーフード好きには、オイスター、クラム、ロブスター、サーモンなどを盛り合わせた「Seafood Platter」(31ドル95セント)もおすすめ。

ホテルキタノ内の和食レストラン「白梅」で人気のメニュー「健美膳」が、バージョンアップした。お得なランチは3膳構成で全10品。いずれも丁寧に作られた味の芸術品だ。しかも健康への配慮がちりばめられている。
血行促進やミネラル補充をテーマにした一の膳では、「人参豆乳豆腐」の舌先で溶けるような食感に驚きつつ、艶やかな野菜の炊き合わせを楽しむ。「くらげ胡瓜生姜酢」に至っては、絶妙なゼリー感覚に、涼を誘う程良い酸味。
消化促進をうたう二の膳では、真紅のダルマ椀でいただくカニ身入りカブのすり流しが絶品。和食なのにポタージュのようなテクスチャーが、いかにもお腹に優しい。そして三の膳、「有機野菜茶そばサラダ」では、大自然をほお張る満足感に浸れる。
なお、同店は、日本発の社会運動「テーブル・フォー・トゥー」に米国で初めて参加。支払った額のうち、20セントは開発途上国の子どもたちの給食費として寄付される。健康に食べて、しかも飢餓救済にも貢献できるのだ。
健美膳調理法や調味料は「和」の基本を固守するが、食材を変えるなどして欧米人好みの仕立てを取り入れる工夫を重ねている。写真のランチ膳(493カロリー)のほか、全13品のディナー膳(473カロリー)もある。
