2018/10/19発行 ジャピオン989号掲載記事

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ハロウィーン前は大忙し!
ジャコランタン制作の現場に潜入

ハロウィーンの象徴「ジャコランタン」彫りのプロ、ヒュー・マクマンさんのスタジオには、ハロウィーンの秘密がいっぱい。

ハロウィーンに欠かせない、ジャコランタンをはじめとしたカボチャの彫刻。今回はカボチャをアーティスティックに彫り続けて40余年の職人、ヒュー・マクマンさんのブルックリンのスタジオにお邪魔した。

棚にぎっしり並んだカボチャには、トランプ大統領などセレブリティーや、不気味な笑顔のネコなどがずらり。保存が大変なのでは?と聞くと、ヒューさんは「長期間展示用に彫るカボチャはほとんど人工素材のものです」とニヤリ。

取材時は9月中旬、ハロウィーンに向けた準備真っ盛りだ。「今年はすでに、2カ月で300個のカボチャを彫りました」とヒューさん。今年も市内の美術館やチェルシーマーケットなどで、ヒューさんが彫ったユニークなカボチャをたくさん目にすることだろう。

カボチャ彫りを極める

ハロウィーンにカブを彫って火を灯す習慣があったアイルランド人が、19世紀に米国に移住した際、カブの代わりにカボチャを使ったのが、ジャコランタンの発祥といわれている。

ジャコランタン彫りの職人だった父親を見て育ったヒューさんは、ファインアートや彫刻を学んだ後、その経験を生かして、人間や動物などをモチーフにしてカボチャ彫刻をスタート。ギザギザの口がある伝統的なジャコランタンは直線カットが主だが、ヒューさんは曲線を組み合わせた複雑なカットを施す。繰り抜いたカボチャの中から光を灯して、厚みを調整しながら、3Dのようなグラデーションを付けていくのだ。

繁忙期にはアシスタントのエドマンド・マッカーシーさんと一緒に、ひたすらゴリゴリと彫る日が続く。「大きなカボチャを彫るのは重労働で、600パウンドのものだと4日かかります」。肉体的な苦労が一番の問題だそうだ。

プロの技とコツを聞く

生のカボチャは表面に傷や汚れがなく、ヘタが丈夫なものを選ぶ。彫るときはまず、底部を丸く繰り抜き、中身を取り除く。「上部のヘタの周りを切り取る人が多いですが、底部をくリ抜くとカボチャのいい形状を長期間キープできます」とヒューさん。

スケッチしたデザイン画をカボチャの表面に貼り付けて、その紙を切りながら水彩ペンを使って表面に線を書き写し、果物ナイフと彫刻刀で彫っていく。意外とシンプルだ。

長期間保存するには、レモン汁をかけて、ビニール袋に入れて冷蔵庫に保存するのがベスト。持って1週間とのことなので、ハロウィーン本番を目指すなら、ちょうど今から彫り始めるとよさそう!
 

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ヒュー・マクマンさん

カボチャ彫刻家。1976年からカボチャやスイカの彫刻をスタート。これまでに、プラザホテル、マライア・キャリー、IBMなど多数の顧客から作品制作の依頼を受けた。一般向けの彫刻教室の他、セントラルパークでの実演イベントなどにも登場。(www.hmcmahonpumpkins.com

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細かい線を彫るときは彫刻刀でコツコツと

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小さなスタジオはカボチャだらけだ


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