2018/10/05発行 ジャピオン987号掲載記事

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出会ったり、抹殺したり
ベセスダ・テラス

ニューヨークが舞台の映画のロケ地といって、まず思い浮かぶのがセントラルパーク。公園中央の並木道、「ザ・モール」、ボートを漕いで通り過ぎるだけでも絵になる「ボウ・ブリッジ」、池のほとりのテラスがゴージャスな「ボートハウス」など、ただでさえインスタ映えする景色が多い。中でもベセスダ・テラスは、「魔法にかけられて」(2007年)、「ジョン・ウィック」(2014年)、「ホームアローン2」(1992年)など、さまざまなジャンルの映画のシーンに登場する。

ザ・モールの先にあるこの場所は、階段を降りると開放的な空間に噴水広場が広がっている。平日ながらセルフィー撮影に勤しむ観光客多数。噴水中央の天使像は「純潔」の象徴とされ、この広場はプロポーズの名所でもある。
 ハッピーなイメージが強いせいか、「魔法にかけられて」では、ジゼル姫がセントラルパーク中を練り歩き繰り広げる大ミュージカルのフィナーレがこの噴水前。今回はドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の一場面をまねして噴水の縁に腰掛け、「新たな出会い」を演出した。

噴水と対を成すのが階段の下の通路。英国ミントン社のタイルを天井に配した空間で、1860年築。出入り口から差し込む日光が荘厳な雰囲気を醸し出す。ドラマ「ゴシップガール」では、ブレアがここで結婚式を挙げているが、ウェディング写真の撮影をする一般人の姿も目立つ。

「ヘアー」(1979年)では、ヒッピーの若者の雨宿りの場所として登場し、当時はタイルも破損し、荒れるがままで、ドラッグ売買が横行していた。現在の状態に修復されたのは80年代の修復事業によるもの。そんな黒歴史ゆえか、「ジョン・ウィック」では、殺し屋同盟のおきてを破った者が始末される場所となる。

噴水とミルトンタイル。光と闇をイメージさせる二つの空間をうまく使えば、見栄えのいい写真が撮れること間違いなし。

72ストリートと5アベニューの角からテラスドライブを進み、ザ・モールを右に曲がった先にある。

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ちょっと距離をとって座ると「新たな出会い」を演出できるベセスダ噴水

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「ジョン・ウィック」をまねて闇のシーンをイメージして撮影

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荘厳なミルトンタイルをバックに入れれば、同じ場所なのに、まったく違うイメージに


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