2018/09/21発行 ジャピオン985号掲載記事

Pages:      
985_Bushwick_Tobira


なぜ人気?
地元の事情通に聞く

ブッシュウィックを中心に、隣接するイーストウィリアムズバーグ、リッジウッドのニュースやイベント情報を日々配信するネットメディアに、2009年創設の「ブッシュウィックデイリー」がある。「ここ5年、7年くらいかしら。この辺りがポピュラーになってきたのは」。そう話すのは同メディアの編集者、アンジェリー・メルカドさん。リッジウッドで生まれ育ち、変わりゆく街をずっと見てきた。

ブッシュウィックは、ブルックリンの中でも人気の地区、ウィリアムズバーグにほど近い。そこの地価が高騰し、外へ外へと向かった人たちがブッシュウィックに住み始め、新しい〝血〟が入ってきている。かつてマンハッタン区のアーティストらが、家賃の高さからウィリアムズバーグに移り住んできた構図と似ているという。

人けのない通りに倉庫が立ち並び、治安が悪いと思われがちだった地域は、おしゃれな街に変わってきている。一役買っているのが壁画だ。10年代に地元のジョセフ・フィカローラさんが描き始め、明るい雰囲気をもたらした。続けとばかりに描く人が次々増え、周辺の壁という壁に作品がある。

アンジェリーさんはソーシャルメディアの普及が街の評判を後押ししたと指摘する。「訪れて壁画を撮ってインスタグラムなどに載せる。それを見て『私も行きたい』という風になる」

今やバスが乗りつけ、街が観光地化している感すらある。人気が高まるにつれて新しいヒト、モノ、文化が流入し、アジア系の料理店や、日本人が営むお店も増えた。一方、従来のメキシコやドミニカ共和国のコミュニティーも息づく。

「古い文化と新しい文化が共存する。ウィリアムズバーグなどが失ってしまった多様性がまだあるわ」とアンジェリーさんは誇らしげだ。なじみの地元客が集まる「安くておいしい」お店をたくさん教えてくれた。ちょっと散策してみよう。

985_Bushwick_3-1
Angely Mercadoさん
ブッシュウィックデイリーの編集者。フリーランスとしても、多岐にわたるメディアで記事を執筆している。両親はドミニカ共和国とプエルトリコの出身

985_Bushwick_Tobira
985_Bushwick_3-2
ちょっと歩けば壁画を目にする。カメラを手に思い思いの一枚を撮る人の姿が目立つ
985_Bushwick_3-3
日本で人気のあのゲームキャラクターも? 街には多種多様な作品があふれる
985_Bushwick_3-4


Pages:      

過去の特集

NYジャピオン 1分動画


ただいま配布中2018/12/14発行

巻頭特集
ニューヨークらしいバッグがほしい日本で使ってい...

   
Back Issue 9/14/2018~
Back Issue ~9/7/2018
利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント