2018/09/14発行 ジャピオン984号掲載記事


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禁煙して10年経つ今も、おいしいものを食べたとき、お酒を飲んだとき、そして仕事でストレスがたまったときは、たまに「吸いたいと思うことがある」と言う。

当時付き合い始めたボーイフレンドが一切タバコを吸わなかった。彼からやめてほしいと言われたわけではなく、彼の前で吸うわけでもないが、自分に付く臭いが嫌やで、「申し訳ないと思った」。まずはニコチンパッドを試してみたが、具合が悪くなり1日で諦めた。そしてライターや灰皿を処分して、一切吸うのをやめた。

急にやめたことの苦しさは、「人生の中であれほど我慢したことはない」と言うほど。口寂しさをガムや飲み物で補ったが、そのためか10キロほど体重が増えたという。それまで1日1箱、食後に、また休憩にと吸っていた習慣はなかなか消えるものではなく、「1年経っても、『やっと1年』か」と指折り数えてきた。10年経った今、喫煙の誘惑は頻繁ではないが、なくなってはいない。

「今も禁煙を始めた日にちを覚えています。それが忘れられたら成功と言えるのではないでしょうか」と語る。


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多いときは1日2箱を吸っていた。学生時代に比べ、仕事を始めてから本数は減っていたとはいえ、禁煙当初、実は真剣にやめる気はなかったと振り返る。

ある時、数日にわたる喉の痛みを覚えた。「20年以上の喫煙者特有の喉の痛みについての新聞記事をどこかで読んで、それを思い出しました」。ならば1日だけ我慢してみようと禁煙を始めた。

その後、喉の調子がいいときは「大丈夫かなと、吸いたい気持ちも起こりましたが、喉の痛みを思い出すんですよね」。結局、吸わないまま1週間がすぎ、1年がすぎ、ついには今の今まで20年近く、1本も吸っていないという。

禁煙後、タバコの値段が高騰し、「やめておいてよかったと思いました」と笑う。今では、日本に帰国した際、屋内で喫煙できる場所がまだあることに違和感を覚えるそうだ。

「ごはんがおいしくなったといったことはなかった」と振り返る高木さん。だが最大のベネフィットは、サックスプレーヤーとして、「長い目でみて、演奏が楽になった気がする」ことだと笑う。

「徐々に本数を減らすという人もいますが、本数を減らした分、1本がおいしく感じて、結局やめられないとも聞きます。実体験から、まったくその通りだと思います」と語った。




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ランニングを始めたことが一番大きな禁煙のきっかけだという。

しかし、それ以前から、喫煙が将来の健康を害する不安、経済的な負担も感じ、何度も禁煙を試みていた。だがそのたびに失敗を重ねた。

「1日すら我慢できず、失敗のたびに挫折感を味わっていました」

1日1箱の習慣は、「根性だけではやめらない」と思っていた。そんな時ニコチンガム「ニコレット」の話を聞き、「これならやめられるかもしれない」と考えた。発売を待って早速使用し始めた。禁煙開始日は、偶然だが、9・11同時多発テロの日だっと振り返る。

禁煙直後は吸いたいと思うこともあったが、「『ニコレット』のおかげで吸わないでいられた」。

3週間後、体がタバコを欲していないと気付く。「その時に『成功した』と実感しました」


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