2018/08/24発行 ジャピオン981号掲載記事

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 クイーンズ区は歴史的に移民が多く、「世界一多様な民族が暮らす地域」とされる。地下鉄R、Mのエルムハースト駅周辺は中華系の店が立ち並び、タイ人も多い。そこに交じって3軒、マレーシアの店がある。最も後発、2004年開業の「ココ」は先行の2店「プラウピナン」「テーストグッド」の繁盛ぶりから、需要があると見込んだ。

 「タイやベトナムの料理はニューヨーカーに人気だけど、マレーシアはまだまだね」と悔しがるのはシャリー・ロウさん。シェフの夫と店を営む。「マレーシアは中華とインド、マレーの三つの文化が混ざり合っているのよ」と教えてくれた。

 その多様性を反映するように200超のメニューをそろえる。サテは日本の焼き鳥に似て3本で3ドル95セント、牛肉のサテは4ドル25セント。ナシレマは皿の中央にこんもり盛られたナシ(コメ)を囲むようにマメやキュウリ、タレをあえた肉などが並び、いろいろな味が楽しめる(7ドル95セント)。インド系料理「ロティチャナイ」は小麦粉を使った薄い生地をピリ辛のタレで食べる。他に、鮮やかなシロップのレインボーアイスはかき氷のようで見た目も楽しい。「マレー料理もいつかすしのように人気が出てほしいわ」と期待する。

 そこから5駅、スタインウェイ駅のあるアストリア地区周辺も、インドやエジプト、そして日本など多種多様なコミュニティーがある。中でも東欧、ボスニア・ヘルツェゴビナの料理を提供する「チェバブジニーツァサラエボ」は多くの同胞が集う。ビュレックと呼ばれるパイは牛肉などが入って食べ応えがある(6ドル)。他にも伝統料理など30品以上が味わえる。

 数ブロック離れた「ジェルダン・ビュレック・アストリア」は難民だったオーナーが1997年に創業。ビュレックが看板料理で5ドル75セント、来店客が絶えない。マネジャーのサビナ・スマイロビッチさんが勧めるのは自家製ヨーグルト(2ドル)。さっぱりした舌触りでパイによく合う。

 「近くにモスク(イスラム教の寺院)があるから」コミュニティーができやすいという。

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右から時計回りにナシレマ、サテ、ロティチャナイ
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マレー料理のプラウピナン。中華系のお客も多い
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「レインボーアイス、冷たくておいしいわよ」とロウさん。レインボーアイス4ドル95セントのほか、タピオカ入りのジュースやトロピカルなシェークなどの飲み物を3ドル前後で提供

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伝統料理など30品以上が味わえる駅近の「チェバブジニーツァサラエボ」
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マネジャーのスマイロビッチさん「お菓子にコーヒーはいかが」
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牛肉のビュレックとよく合う自家製ヨーグルト


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