2018/08/17発行 ジャピオン980号掲載記事


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日本人配信者が語る
ポッドキャストの楽しさ

ニューヨーク在住の現役配信者、こりんごさんが、ポッドキャスト作りの様子を語る。

「暑い日が続いていますが、皆さま無事に夏を乗り切っておりますでしょうか?」

再生ボタンを押すと、聞こえてくるのは元気な「こりんご」さんの声。ニューヨーク在住の彼女は、昨年5月から自身のポッドキャスト番組「NYこりんごラジオ『自由の女神になりたくて!』」を週1回、無料配信している。

配信中の話数は65回(8月13日時点)にも上るが、収入にはつながらない完全な趣味。本業は歯科アシスタントだ。

素人でもできる手軽さ
こりんごさんのラジオは、毎回異なるゲストを呼び、インタビュー形式でその人の経歴や人柄を掘り下げていく。ゲストのメーン層は、ニューヨークで活躍する日本人だ。

「自分が組んでいたメタルバンドがメディアから注目を浴びづらかったので、『だったら自分で情報を発信すればいいんだ』と考えたのが始まりです」と、こりんごさん。「ラジオ局などで本格的な機材を使って発信するのが難しくても、ポッドキャストなら、パソコンさえあれば一人で流せる。しかもネットだから、全世界配信です」。

元々は自分の声にもトークにも自信がなかったそうだが、思い立ったら即行動タイプ。オンラインで購入したマイクの到着が待ちきれず、第1回放送はパソコンの内臓マイクに向かって、プロットなしで喋りまくった。

「始めた当初は、人脈も全然ありませんでしたが、ゲストが人を紹介してくれたりして、少しずつ、少しずつ規模が大きくなっていきました」

今では、パソコンとマイクを携えて収録現場まで飛んでいき、ゲストと打ち合わせてプロットを練ってから収録する。だいたい1時間のトークを50分程度に編集したら、フリーの音楽素材でBGMを付けてからアップロード。そしてその日のうちにブログで更新報告の宣伝記事を書くなど、全ての工程を一人でこなしている。週1回のペースを守るための徹夜作業も珍しくない。

他人と創り上げる喜び
多忙なスケジュールをこなし、60回以上配信し続けるそのモチベーションについて、こりんごさんは「番組をしていなかったら絶対につながれなかった人や、できなかった体験がたくさんありましたから」と振り返る。

旅行ついでに訪れたハリウッドで日本人の元俳優にインタビューしたときは、「そんな質問の仕方はダメだ」とアドバイスを受けた。パイロットを取材したときは、一緒にコックピッドに乗り込んで空を飛び、その様子を収録。右も左も分からなかったからこそ、いろんな人のアドバイスを素直に受け止め、少しずつクオリティーを上げていった。

「何より発信するのが好き。だから続けられます。逆に好きじゃないと続けられない」

いつか、大きな番組に
具体的なリスナーの数は把握していないが、日本在住の人が主に聴いているようで、「ニューヨーク旅行でゲストに会いに行った」などのうれしい報告をもらうそうだ。

「今の目標は、とにかくラジオの知名度を上げること。これまでのゲストが、出演したことを自慢できるようになることが、ゲストへの恩返しだと思っています」

そして、いつかは「発信すること」を本職にしたいのだと、こりんごさんは目を輝かせた。

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こりんごさん
アマチュアのラジオパーソナリティー。昨年5月から、自身の番組「NYこりんごラジオ『自由の女神になりたくて!』」を無料配信中。音だけでは伝えきれないテーマでは、ユーチューブでの動画配信やブログレポートも行っている。(
http://nykoringoradio.seesaa.net)

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