2018/08/17発行 ジャピオン980号掲載記事

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「さくらRADIO」社長が語る
なぜ今、ラジオを始めたのか

マンハッタンにスタジオを構える「さくらRADIO」は、24時間放送の、日本語のインターネットラジオ。昨年10月に開局し、今年8月にはリスナーがのべ20万件を達成するなど、まさに破竹の勢いだ。今回は、同ラジオを運営する人材紹介・派遣会社「インタレッセ・インターナショナル・インク(iii)」の藤原昌人社長に話を聞いた。

「全米」を並べてつなぐ
開局のきっかけの一つは、全米規模で見たときの日本語メディア不足だったと藤原社長。「日本語メディアは数と場所に限りがあり、人材紹介・派遣の方も、地方に住んでいるメディア業界に就職希望の登録者はチャンスが少ない。何とかしてあげたい思いがありました」。

そこで思い付いたのが、「全米のコミュニティーを並べてつなげる」試み。それぞれ住んでいる地域を代表したパーソナリティーが、現地の情報を自ら発信し、それらをニューヨークで統括するのだ。インターネット放送なら、そんな遠隔作業ができると考えた。

「それに、例えばハワイの情報は、現地のゆったりしたトーンの方が、現地の空気が伝わるでしょう?」オンラインの利点は、ネットがあればどこでも聴けること。現在、リスナーは国内二十数州にいるそうだ。

情報は聞き手が選ぶ
取り上げるネタの見極めは難しい。例えばニューヨークはジャズ情報が充実しているが、ロサンゼルスでは別のジャンルが人気だったりもする。

そこで同ラジオはできる限り幅広い情報を取りそろえ、リスナーに、その中から興味のある番組を「勝手に聴いてもらう」方針を取っているのだという。現在、番組は全米および各都市のローカルネタから始まり、医療、経済、音楽など実に多彩。最長6時間の国内時差を考慮し、同じ内容も繰り返し放送する。

5月には番組ごとのオンデマンド配信を開始し、2カ月でダウンロード数は6000件以上。生放送を中南米や欧州でも開始予定。

そして同局が最終的に取り込みたいリスナーは、日本在住者だ。

「日本では、海外情報はハブとなる東京で精査されることがほとんど。あくまで東京の目線ですから、例えば網走の人が欲しい情報とは限りません。海外に興味のある人たちが本当に知りたいことを、当たり前に聴けるようにしたい」

ネットを利用することで、ラジオは最先端メディアに進化したようだ。

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防音仕様の収録ブースにて。写真右は金曜日のニュース担当でもある、アナウンサーの大橋コユキさん

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藤原昌人さん
「インテレッセ・インターナショナル・インク」社長。島根県出身。ドイツと米国の赴任を繰り返し、1996年に米国に移住。2015年からは、ワシントンDCとヒューストンで「さくら新聞」を発行。
視聴は公式サイトから(
www.sakuraradio.com)、公式スマホアプリも配信中!


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