2018/07/20発行 ジャピオン976号掲載記事


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静かにたたずむ、美しき生命
ブルックリン・タキシダーミー

幼少期に蝶の美しさにほれ込み、昆虫標本について独学した、アンバー・メイカットさん。アメリカ自然史博物館勤務などを経て、昆虫標本・動物はく製の専門家となった彼女は、約3年前にブルックリン区グリーンポイントに、スタジオ「ブルックリン・タキシダーミー」を開いた。

こぢんまりとしたスタジオには、蝶など昆虫だけではなく、コウモリ、スカンクやネズミ、クマの頭部に至るまで、多種多様なはく製が飾ってある。「外は木の一本もない工業地帯なのに、ここは『サイレントズー』よね」と茶目っ気たっぷりに笑うアンバーさん。

標本作りはまるで瞑想

ここで学べるのは、羽を広げた状態で蝶の死骸を乾燥させる、展翅(てんし)と呼ばれるプロセス。木枠に蝶を置き、胴体の中心にピンを打ったら、固定しているテープに、羽の輪郭に沿ってピンを打ち込んでいく作業だ。

約1時間のクラスは「瞑想(めいそう)に似ている」とアンバーさん。「蝶の羽はとてももろいから、集中して1本ずつピンを打つの。美しい蝶にじかに触れるという体験は、とてもリラックスできるわ」。

展翅を終えた蝶は1週間ほど乾燥させれば完成。クラスでは使用した道具や保管用のフレームなどを一式もらえるので、一度クラスに参加すれば、自分で標本が作れるようになるのだ。

使う蝶は基本的にアンバーさんが用意したものだが、特定種の希望も受け付ける。中には希少のため追加料金が発生することもあるが、アンバーさんは「大抵の蝶の種類は仕入れられる」と自信たっぷり。ちなみに虫取り網で捕まえるのではなく、拾ってきた死骸がほとんどだそう。

上級者は動物にトライ

一方、動物のはく製クラスでは、ポーズを自由に動かせるネズミや、アライグマの頭部(トロフィー)など、多様な動物を扱う。こちらは最短で4時間ほど。

死骸(はく製にするために殺されたものではないとのこと)を解剖し、中身を取り除き、ポリエチレン製のマネキンを入れる。ネズミなどの小動物は、帽子やメッセージパネルなどのアクセサリーを付ければ、かわいさアップ。蝶よりも生々しい工程だが、作り上げた時の達成感は格別。インパクトのあるインテリアを探している人は注目だ。

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蝶の形に沿ってピンを打ち込んでいく。羽の左右のバランスなどを見ながら慎重に調整
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取り扱う動物の種類はかなり豊富

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アンバーさんは作品の販売も行う
Brooklyn Taxidermy
681 Morgan Ave., 2nd Fl.
www.brooklyntaxidermy.com
Butterfly Pinning Class — 100ドル
Taxidermy Class — 150ドル~


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身体能力の限界に挑め! The Muse Brooklyn
ブルックリンを拠点に活動する現代サーカス団「ABシルク(ABCirque)」が中心となっている、アート集団。ダンサーで振付師のアンジェラ・ブッチーニ・バッチさんが代表を務めている。ここは、空中パフォーマンスや特殊な道具を使った曲芸を、プロ・アマそれぞれに向けて教えている。

 未経験者OKのプログラムには、腰にバンジーコードを装着した状態で、壁を走り抜ける「ウオールランニング」(1時間30分/39ドル)、天井に吊るされた2本のテープを駆使し、体を浮かせて技を決める「シルク」(1時間/39ドル)、「宙返り」や「倒立」(それぞれ1時間/25ドル)など。自身の秘めたアクロバティック性を見いだすことだけでなく、柔軟性や瞬発力、バランス力などを鍛え、健康で美しい体作りが期待できる。
(350 Moffat St., Brooklyn, NY 11237/www.themusebrooklyn.com

音楽教育でスクラッチ! Baby DJ School
 子供がレコード盤を実際にスクラッチしてDJ体験ができるのが、「ベイビーDJスクール」だ。クラスは1回45分で30ドル、対象年齢は生後2カ月から5歳まで。

 代表のナタリー・エリザベス・ウェイスさんがこのDJ教室を思いついたきっかけは、自分がしていた音楽のミックス作業に、ベビーシッター先の赤ちゃんが興味を持ったからだとか。プログラムではダンスパーティーよろしく明るいムードの中、実際に機材に触れることで、録音やリズムについて学ぶことができる。いかついヘッドセットを装着した赤ちゃんが、両手を上にあげてノリノリになっている様子はかわいらしい。また他の子供と一緒に遊ぶことで、協調性や言語能力のアップも期待できるとか。
(410 Columbus Ave./www.babydjschool.com

男子禁制の1時間 Stripxpertease
 エキゾチックダンサー(ストリッパー)として10年の経験を持つ、キンバリーさんが主宰する、女性限定のダンス教室。普段は主にスキルアップを目指すプロ向けに、ラップダンスやセクシーなサルサなどのクラスを開いている。

 アマチュア向けのワークショップでは、放送禁止用語満載で、英語でいかに「口汚く」「過激に」話すかを伝授するという、「ハウ・トゥー・トーク・ダーティー」(1時間/26ドル)を開催。単語帳を参考に、最も効果的な声のトーンや大きさ、会話中の仕草などを学ぶことができる。冗談のような内容だが、羞恥心を捨て、自由に、堂々と自己表現するコツを学ぶことができるのは、案外貴重かも。他にも、全裸にならずに、いかにセクシーに服を脱ぐことができるかを教えるクラス「ハウ・トゥー・ストリップ」(1時間/26ドル)などがある。
(520 8th Ave./www.stripxpertease.com

ワークショップが探せるサイト
・CourseHorse(www.coursehorse.com
・Vimbly(www.vimbly.com
イベントや学期制クラス、単発ワークショップなどを幅広く掲載している。
・New York Public Library(www.nypl.org/events/classes
市内5区にある図書館各所で、通年9万3000以上のクラスおよびワークショップを開催している。無料のものも多い。


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