2018/07/20発行 ジャピオン976号掲載記事


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あの種、明かします
ジェレミー・ザ・マジシャン

 マジシャン歴12年のジェレミーさんがノマド地区で教える「マジック講座」には、トリックを知りたい人や、大切な記念日やイベントでマジックを披露したい人などが集まる。

 「マジックを披露した時の、みんなの反応を見るのが楽しくて」と笑うジェレミーさんは、子供のころからマジックが大好き。トリックを調べ、演じていくうちに、その面白さに魅せられたそうだ。

実演型の種明かし

 1時間30分ほどのクラスで学ぶマジックは5種類。いずれも、紙幣やペン、名刺など、自宅やオフィスにある物を使って、パーティーや商談などで気軽に披露できるもの。

 「では、『ドル札貫通』マジックから」とジェレミーさん。おもむろにボールペンを取り出すと、参加者から借りた1ドル札に、勢いよく突き刺して貫通させた。ところが、ペンが引き抜かれた札には穴がない。「ええっ!?」と驚く参加者たち。

 ここから、種明かしとマジックのコツを聞き、それを各自で練習するという流れだ。「体の位置を考慮して、常に自然な動きで」とアドバイスするジェレミーさん。観客の関心の引き方や、技がうまく見える動きなども手ほどきしてくれる。「もしこんなことが起こったら?」「こんな指摘を受けたら?」といった質問にも、一つ一つ解決策を教えてくれるので心強い。

 1ドル札が5ドルに変身するマジックは、「ウエーターへのチップを支払うときにやるとウケるよ」といった設定例も紹介。

 マジックの王道、トランプを使ったものでは、事前に封筒に入れておいたカードと、相手がその場で選んだカードが合致する「ミラクル予言カード」を教わる。同じカードが封筒から出てきた瞬間、参加者からどよめきが起こった。これぞマジックの醍醐味(だいごみ)だ。種は実際に参加してからのお楽しみ。

人と人をつなげる技術

 マジックを演じると、人を楽しませることで自信がつき、人とつながる方法を学ぶことができるとジェレミーさんは言う。マジックの摩訶(まか)不思議さに人は驚き、笑い、場が和み、そして話が弾む。

 「初対面でもマジックを披露すると、すぐに打ち解けられます。友達や家族、同僚や上司、クライアントをあっと驚かせて、楽しんでもらいましょう」

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「ドル札貫通マジック」の実演風景。普段は高速で展開されるトリックを、スローモーションで詳しく解説する
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実際に自分でできると驚き!

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カードマジックは初心者にも人気だ
Jeremy The Magician
37 E. 28th St.
www.jeremythemagician.com
大人クラス — 50ドル


大事なのはプロセスだ
アンアーソドックス

 「いまだかつてないユニーク体験といえば、この『アンアーソドックス』でできる」

 そう語るのは、チェルシーにあるアートスタジオ「アンアーソドックス」共同創業者のアル・モンタグナさん。音楽やデジタルアートを制作する芸術家である彼と、アート系マーケターで共同創業者のマリア・コルドバさんは、誰でもアートに触れられる場所として、2年半前にこのスタジオを開いた。

「見えない」彫刻体験?

 同スタジオを一躍有名にしたのが、プログラムの一つ「スカルプチャー・ウィズアウト・サイト」。目隠しで行う、粘土彫刻のクラスだ。アロマオイルやリラクゼーション音楽が充満した空間で、ゆったりと行う。

 「視覚のない状態では、触感が鋭くなって、指先でいろんな発見がある」とアルさん。「何かを作り上げるのが目的ではなく、そこで体験するプロセスが狙いなんだ」。

 彫刻や粘土についての簡単な説明こそあれど、何をするかの指示は一切ないそうだ。「人型の粘土の前に座らせて、『じゃあ好きに触ってみて』と促すんだ。もちろん、みんな『えっ!?』って困惑するんだけど、『いいから触ってみて』って(笑)」。

 動物のような角を生やす人もいれば、表面をそっとマッサージするだけの人もいる。プレッシャーなしで「何でもOK」なのが、このプログラム最大の魅力だ。

二つの世界観を融合

 もう一つ人気のクラスは、「イントゥイティブアート」。二つの異なる映像が、プロジェクターを使って室内の壁一面に投影される。参加者はキャンバスを二分割して、それぞれの映像から得たインスピレーションのままに、色や模様を置いていく。するとキャンバスに、まったく異なった二つの世界が隣り合うというわけだ。地下鉄の映像や宇宙空間、または抽象的なデジタルアートなど、種類はさまざま。同じものを見ているのに、全員が全く違うものを描いているのが面白い。

 「クリエーティブじゃないからアート体験は苦手だという人がいるけれど、僕らのプログラムにクリエーティビティーは全く必要ない」とアルさん。「結果ではなく、プロセスに集中するからこそ、出来上がった作品はユニークになる。ただ手を動かすだけでいいんだ。むしろクリエーティブじゃないからこそ、自分自身に驚かされるよ」。

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メディアの注目を集める「Sculpture Without Sight」。指先に神経を集中すると、新たな世界に出合えるのだとか
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迫力ある映像美にも注目

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代表のアルさん(左)とマリアさん
Unarthodox
547 W. 27th St., #300
www.unarthodox.com
Sculpture Without Sight — 65ドル
Intuitive Art — 55ドル



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