2018/06/08発行 ジャピオン970号掲載記事


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しぼりたて日本酒で一献
ブルックリン・クラ

ICに日本酒の醸造所ができる、とはかねてから噂になっていた。その味を確認できたのは、今年2月にしぼりたての日本酒を飲ませるタップルームができてからだ。ここで造る酒について、「伝統的な手法を用いながら、原材料に米国産の米、ブルックリンの水と麹を使っているのが特徴です」と共同オーナーで、杜氏(とうじ)のブランドン・ドウハンさんは解説する。その芳醇(ほうじゅん)でまろやかな純米吟醸酒を求める客で、週末のタップルームはほぼ満席となる。

2013年、生化学者だったブランドンさんと大手カード会社に勤務していたブライアン・ペロンさんが共通の友人の結婚式で出会った。日本酒好きだった二人は意気投合し、日本で酒蔵を一緒に巡り、さまざまな種類の日本酒があることに驚いたという。そして、「なぜアメリカには酒蔵が少ないのか」と疑問を持ち、自分たちの日本酒を造ろうと考えた。そして3年間、自家醸造を試した後、1年間のイノベーションハブでの研究を経てICに「ブルックリン・クラ」を誕生させた。
「僕らはブルックリンに住んでいたから、ICがイノベーションやクリエーティブなことをやる土壌があると知っていた。ここがふさわしい場所だと思った」とブライアンさんは語る。
タップルームでは、純米吟醸酒の生を主力に、しぼりたて、もろみも提供している。ブランドンさんは「ニューヨーカーに日本酒を飲む機会を提供し、その素晴らしさ、そして楽しみ方も広めていきたい」と語る。


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Brooklyn Kura
Building 6 (入り口は中庭)
www.brooklynkura.com
★6月10日(日)2〜5pm★
★6月10日(日)2〜5pm★
日本の12の酒蔵が参加するテイスティングイベントを実施。ブルックリン・クラの日本酒も飲める。要事前予約。チケットは25ドル。詳細は上記ウェブサイトで。



ICに登場する「日本街」
知りたい! ジャパンビレッジ

 今、発展を続けるICの中で、もっとも注目されているのはジャパンビレッジだ。現在、7月中のオープンに向けて準備中で、ICの至るところに「Coming soon」の看板やウォールペイントによる告知が施されていて、期待が高まるばかり。手掛けるのは、サンライズマート、パンヤなどの他、数々のレストランを運営しているヨシダコーポレーション。同社の好田卓矢さんに話を聞いた。

 「1階にはサンライズマート、その向かいにラーメン、すし、お好み焼き、居酒屋、ベーカリーなど、日本の本格的なフードを提供する店が10店舗ほど入るフードコートができます。2階部分(秋オープン予定)では、フード以外の日本に関連したものの物販、イベントの開催などを行う予定です」とのこと。

 最初のきっかけはICからの出店オファーたったが、「やるなら大きく」という考えのもと、総面積計3万スクエアフィートという広大なスペースでのまちづくりにも似た構想になったそうだ。 

 「『ブルックリンに日本の街、日本人が集まれる、ここに来たいと思ってもらえる場所を作りたい』という社長(トニー好田氏)の強い思いがありました」と好田さんは語る。

 「絶対にやろうと思っているのは5000スクエアフィートある中庭(コートヤード)を使った夏祭り。ビアガーデンもやりたいです。また、ブルックリン・クラともテースティングイベントなど、コラボの話もあります」と好田さん。

 ここが「ブルックリン日本街」と呼ばれる日が来るのは近い。


970_IndustryCity_3-4

ジャパンビレッジは、Building3と4に建設される。すでに和のテイストの空間ができつつある


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