2018/05/18発行 ジャピオン967号掲載記事

Pages:      
967-Fashion_tobira

スタイリストが分析!
春夏おしゃれの最新動向
まずは今年らしいファッションのポイントを、ニューヨークで活躍するファッションスタイリスト、渡部聖子さんが解説。

「違和感」と「ズレ」

長い冬が終わり、木々が新しい花を咲かせるように、私たちの装いも新鮮で軽やかに色付いていく季節です。
近年のファッションの新しい定義として、今までになかった発想の転換によって「違和感」を楽しむことが定着しつつあります。
サイズの概念を覆すようなビッグシルエット、ナチュラル素材と人工素材の不調和なレイヤード、メーンカラー同士をあえてぶつけるカラーリング。昨年までに登場したこれらのトレンドは、それまで「こう着るべき」だと思われていた、既成観念を壊すことで生まれる「ズレ」が注目されました。
この違和感から生まれる新しさが、定番のスタイルをトレンドへとアップデートします。2018年、ファッションのハイブリット時代が始まろうとしています。

パステルカラーをクールに

春の訪れを感じさせる、カラフルなパステルカラーたち。昨年に引き続き、キャンディーピンク、今季は加えてラベンダーパープルやミントグリーンなども新勢力として注目を集めています。
今までは女性らしさの象徴として、シフォンのワンピースやブラウスなどで、ガーリーに取り入れられることが多かった色ですが、今年はワイドパンツやオーバーサイズのニットなど、ボリューミーなアイテムで、大胆に着こなすことがポイント。甘いカラーをクールに使うことで、柔らかさとマニッシュが混在する、新しい女性像が提案されています。

チェックは未来的に進化

チェックといえば、トラッドやガーリースタイルの象徴であり、永遠のクラシックアイテムとして君臨していました。
今季はポップなカラーリングでフューチャリスティック(未来的)に進化しました。ハイテクスニーカーや、ナイロンバッグなどスポーツテイストの小物と組み合わせることで、今年らしく生まれ変わります。
小さめのパターンを選べば、シックでシンプルなスタイルにも取り入れやすく、オススメです。

デニムはキレイに着こなす

ここ数年のデニムの主流は、色が薄めで、ウォッシュ(履き込んだような色味)やクラッシュ(ダメージ)など「ユーズド加工」があるものでした。でもこの春夏は「キレイめ」が旬。デニムという究極のカジュアル素材をモードに、きれいに着こなすのが決め手です。
セットアップでそろえた全身デニムのスタイルも人気。ダークカラーのデニムのセットアップは、エレガントと遊び心の美しい調和を表現します。

近道は「楽しむこと」

お気に入りのデニム、つい毎日履いてしまうスニーカー、着ると落ち着くボーダーTシャツなど、みんなそれぞれ自分の定番に持っています。そんな定番にあえて違和感を持ち込むことで、スタンダードがトレンドに変わります。
新しい色、あえて大きいサイズを着たり、いつも出すシャツをタックインしたり。それぞれのファッションのルールや先入観を解放する、小さな冒険の繰り返しは、新しい自分へと導いてくれるのです。。
おしゃれすることより、楽しむこと。この春夏、それが何よりのトレンドへの近道となりそうです。

967-Fashion_tobira

967-Fashion1

渡部聖子さん
ワードローブスタイリスト/キャスティングディレクター。日本のファッション誌「CLUTCH」や任天堂のテレビCMなどのスタイリング、またニューヨークコレクションや広告のキャスティングを手掛ける。
www.seiko-watana be.com

 

967-Fashion2


Pages:      

過去の特集

NYジャピオン 1分動画


ただいま配布中発行

巻頭特集
彫って、食べて、眺めて楽しいハロウィーンの代名...

   
Back Issue ~9/7/2018
Back Issue 9/14/2018~
利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント