2018/05/04発行 ジャピオン965号掲載記事

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中村武彦さん
「ブルーユナイテッド」社 社長&CEO

ハワイ・ホノルルで今年初開催されたサッカーの国際試合「パシフィック・リム・カップ」をはじめ、世界中でスポーツビジネスのマネジメントやコンサルティングを行う「ブルーユナイテッド」。ニューヨークと日本に事務所を構えている。

「毎月、日本や世界のどこかに出張しているので、スケジュールはとても不規則です」と中村さん。「静かに事務所で企画書を作成することもあれば、クライアントの事務所に赴いたり、海外からのお客さまに会ったり。時差関係なく、深夜や早朝に電話会議をしているので時間も不定期です」。

さらに、組織のトップとして、自分だけではなく社員の動向も随時把握する必要がある。ちょっと目まいがしそうなこの仕事量、一体どうやって整理しているのかを聞いてみた。

予定はアプリで一括管理
仕事のスケジュールは、iPhoneのアプリ「タイムツリー(TimeTree)」で、日米のスタッフ全員分を管理しているという。このアプリは登録している個人またグループ内の予定を、1枚のカレンダーで確認することができる。さらに、ミーティングやアポの参加調整ができる他、アプリを使っていない人にはテキストなどで通知可能。

「スケジュールやアポごとに、スタッフの誰が担当しているかが確認できますし、コメントを付けることもできる。非常にシンプルで、重宝しています。気を付けないといけないのは、時差を考慮してスケジュールを登録することですね」

手帳へのリスト化が習慣
一方、個人タスクは別途、手帳を使ったルーティンを組んで対処する。毎朝、進めているプロジェクトのリストを清書して、一日の予定を確認。仕事中、何か新たに思い付いたことがあれば、その都度メモ。退勤する前にそのリストを振り返って、終わったものから消去。そして日中付記したコメントを基に、翌日分のリストを新しいページに書いてから、帰路に着く。

中村さんはこのルーティンについて、「脳みそには覚えておけるキャパがあります。キャパを超えると、やらなくてはいけないことを忘れてしまい、家に帰っても『何かしないといけなかったんだよな』と思うと、ストレスの原因になってしまう」と分析。読者の中にも、この「恐怖」に心当たりがある人が多いのではないだろうか。そんな時は手帳を開けば、そこに全部書いてあるから安心、というわけだ。

自分の価値観を大切に
ここまで自身の仕事管理について語ってくれた中村さんだが、実は「仕事の効率化」は考えていないという。

「僕が大切にしているのは、自分が毎日ワクワクして取り組める仕事を探すことです」

中村さんは、元々プライベートで熱中していたサッカーを仕事にしている。そしてこれから仕事に就く人は、「そう思える仕事」を見つけることが重要だと中村さんは説く。インターンやアルバイト、ボランティアなどの経験を積み、色々な会社や業界を見ることを提供する。

「人は成長する生き物です。5年、10年前から今までに考え方が変わるように、5年、10年後に考えていることは変わります」と中村さん。「遠い先のことまで心配した動きを取るより、今したいこと、今の価値観を大切に仕事選びをすれば、それが積み重なった点が連なって、人生という線になります。今日が未来の一部。よい1日を毎日積み上げることが大事だと、信じています」。


ニューヨーク在住歴26年。東京都出身。マサチューセッツ大学アマースト校スポーツマネジメント修士取得後、2004年、メジャーリーグサッカー国際部入社。FCバルセロナ国際部ディレクター、FIFAマッチエージェントなどを経て、15年に「ブルーユナイテッド」設立。(www.blueutd.com


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