2018/04/06発行 ジャピオン961号掲載記事

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今日から始められる!
「コンポスト」デビューしよう!

2015年に市がごみ軽減のために立ち上げた「ゼロウェースト」計画で推進されているのが、有機廃棄物を堆肥に変える、コンポスト。今回は、回収・処理を行うローワーイーストサイド・エコロジーセンターに話を聞いた。

マーケットで生ごみ処理

環境保全団体「グローNYC」がユニオンスクエアで開催しているグリーンマーケットには、プラスチックのゴミ箱(ビン)が並ぶエリアがある。ベビーカーを押す若い夫婦や高齢者、家族連れなどさまざまな人が足を止め、ビニール袋やタッパーに入れた生ごみをビンに捨てていく。 「ここはコンポスト用の有機廃棄物の回収所。実はマンハッタンで最古かつ最大規模なんです」と話すのは、1993年からコンポスト処理を行う、同エコロジーセンターの共同創業者で事務局長のクリスティン・ダット・ロメロさん。 「ここでは週4回、回収を行っています。他にもマンハッタン市内に7カ所あり、利用世帯は合計で5000ほど。1年間でだいたい500トンの有機廃棄物が集まります」

合理的なエコサイクル

回収した有機廃棄物は、一カ所に堆積され、微生物に自然分解されることで堆肥になる。同センターは3カ月掛けて堆肥に変え、この回収所で販売する他、市内および近郊の農地に利用されている。 「自然のエコサイクルにのっとった方法で、適度な炭素、窒素、水分、酸素のある環境を保てば、誰でも自宅で簡単にできます。プラスチックや紙をリサイクルすることを考えたら、手間も少ないです」 この日回収所に立ち寄った、グリニッジビレッジに住むマット・ローゼンバーグさんは、生ごみを週1回ここに破棄している。コンポスト歴15年のベテランだ。「ごみの量を減らして、環境保護に貢献したくて始めました。生ごみのにおいが気になるなら、冷凍保存がおすすめです」とマットさん。 市は「ゼロウェースト」を立ち上げた時点で、18年の終わりまでに市内全5区にコンポスト処理場を設置することを目標に掲げた。

プロジェクトには課題も

このプロジェクトについて、クリスティンさんは複雑な思いを抱く。 「コンポストはゴールがなく、半永久的に続くもの。市のプロジェクトもボランティアによって成り立っています。推進していくのは容易ではないでしょう」 また、市民の、リサイクルそのものに関する意識の低さも課題。「私の住んでいるアパートは、管理人がどんなに注意しても、リサイクルコーナーがぐちゃぐちゃですね」。同センターは学校や自治体でコンポストのクラスを開催するなどして、普及に努めている。

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