2018/03/09発行 ジャピオン957号掲載記事

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地元産から特別種まで
         ニューヨーク植物園

 自然の限られた大都会・ニューヨークで「花の楽園」といえば、ブロンクスにあるニューヨーク植物園(NYBG)。今回は、その中でも北米に自生する植物約10万種を中心に展示する、ネーティブ・プラント・ガーデンのキュレーター、マイケル・ハーゲンさんに、春に見ごろを迎える花の代表を聞いた。

地元由来の花を探して

 マイケルさんによると、同ガーデンに咲いている北米の花には、市内の街中や公園で見掛けるものも数多くあるそうだ。

 「花木でなじみのあるものだと、アメリカハナズオウ(Redbud)やハナミズキ(FloweringDogwood)、ジューンベリー(Canada Serviceberry)がもうすぐ見ごろを迎えます」

 特に東海岸に多く分布するアメリカハナズオウは、ピンクの小さな花弁が咲き乱れる、優美な木。街中でサクラと見間違えたことがある人も多いのではないだろうか。

 また「草花だと、私が個人的に春を感じる植物でもあるバージニア・ブルーベルや、カタクリ(Trout Lily)がありますね」とマイケルさん。どちらも育てやすく、家庭の花壇でも好んで植えられていることが多い。

 一方同ガーデンでは、時代と共に見掛けなくなってしまった北米の花も咲いている。女性のスリッパのような形をしていることから英名が付いた、カラフトアツモリソウ(YellowLady’s Slipper)などがその一例。

 マイケルさんいわく、「都市開発で環境が変わったり、シカなどの野生生物が食い荒らしたりしていることが減少の原因の一つ」とのこと。同ガーデンで見つけたら、じっくり鑑賞してみてほしい。

大迫力の専用ガーデン

 「NYBG全体での春の見どころは、4月半ばごろまでに、数千本が咲くスイセン(Daffodil)ですね」と言う。NYBGには広大なスイセンの花畑があり、淡い黄色の海に囲まれての記念撮影は、かなりフォトジェニック。

 また黄、ピンク、赤、茶など豊富なカラーバリエーションが目に鮮やかなアザレア(西洋ツツジ)の小道もある。こちらはスイセンより少々早めの開花予想。

 そして毎年「オーキッドショー」として大々的に展示を行うランは、自生を見掛けることが少ないランのさまざまな種類が一堂に会し、一見の価値あり。

 

New York Botanical Garden
2900 Southern Blvd.
Bronx, NY 10458

www.nybg.org

オーキッドショーの入場料を含む「オールガーデン・パス」は23ドル~(平日と週末で料金が異なる)


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